Webアクセシビリティとユーザビリティについて
3行まとめ
デザインの在り方や意味を考えてみる
Webの世界にも閲覧者を限定しない(分かる人だけ、見れる人だけが楽しめればよいという考えではなく)ひらかれたつくりが求められていれる
少子高齢化時代におけるWebの在り方を考えてみる
Webアクセシビリティって何?
エンドユーザー(訪問者)の接近容易性的な意味合い
ざっくり申しますと…
社会的に弱い立場におかれている方々への配慮がある(障がいのある方や高齢の方でもそのサイトを訪れて必要な情報を得ることが出来る)等
訪問者が不安に感じたり抵抗感がないつくり(デザイン(設計))になっている等
そういった意味合いのものです。
Webユーザビリティって何?
エンドユーザー(訪問者)のサイトの使いやすさ的意味合い
ざっくり申しますと…
分かりやすい(閲覧者にとって必要な情報の取得難度が低い(パンくず等、導線がしっかりしており、サイト内で迷子にならない等))
使いやすい(必要な所に必要な機能が備わっていてスムーズに情報を取得できる等)といった意味合いです。
具体的なお話
私たちの生活において身近な所で、点字ブロックであったり、スロープや手摺りであったり、エレベーターのボタンの位置の配慮であったり、車いすの方への配慮等、色々と考えられていますが、Webの世界にもそれ(バリアフリー(障壁を取り除く)というよりはユニバーサルデザイン(最初から開かれていようというもの)が求められます。
高齢化が進む現代においてはより重要視されていくことになると思います。
今回はそのお話をさせていただこうと思います。
色覚特性と色のお話
いくつか種類(型)があり、それぞれの特性において、色の見え方が異なる方がいらっしゃいます。
それぞれの型によって見分けがつきにくい色があり、当たり前に皆見えていると思っている「色」は決して当たり前ではなく、違う色であったり、カラフルなデザインもセピア色にしかみえていなかったり、逆に誤解や混乱を招くような色に見えていたりと、そのデザインの色使いによっては困る方がいらっしゃるのは事実として受け止める必要があります。
音読機能のお話
音読機能があれば目が不自由な方も内容を理解することができます。
公共機関等のシステム等では配慮されていることが多いですが、まだまだこういった配慮は普及していない感があります(そもそもどうやって誘導するかという問題(スタート地点)からして解決していない感はある)
少子高齢化時代において
年配の方の利用に配慮したサイトデザインが求められる時代
ちなみにデザインというのは画像やイラスト的なものばかりを指すわけではなく、サイトの設計もデザインです。
ホームページを作る際には、もちろん商売であればメインターゲット層(顧客層)にもよる話ではありますが、出来る限り開かれたデザインが今後評価が高まっていくのではないかと思います。
グローバル時代において
日本語以外への配慮やデリケートな話への配慮
ニッチなコンテンツであれば極端に偏ったものもありえますが、基本的にネットに公開する時点で(閲覧者を制限するプログラム等を入れない限り)全世界誰でもどこからでも閲覧(アクセス)できるということになります。
従って、過激な発言や主義思想的なものは、すべての閲覧者にとって必ずしも好ましいとは限らず「ここは日本だから」は通じないリスクがあることを念頭において、制作、公開した方が良いと思います。
余談
実際こういう話はわりと昔からありましたが
15年位前ですが、私自身、Webの「色」について、東洋インキさんが開催されたセミナーに参加させていただいたことがあります。
同じく15年位前の話ですが、富士通さんはWebの色覚特性におけるカラーチェッカーを無償提供されていて、私自身ダウンロードし、ホームページを作る際に使う色として参考にさせていただいておりました。
一流企業はかなり昔から取り組んではいる
それでもなかなか普及してきている感がないのは、時期尚早感があったからなのか、あるいはまだそこまで認知されていないからなのか、国がそこまで普及に力を入れていないからなのか、その全てなのか、私は統計をとったわけではないので分かりませんが、あれから15年、体感としては残念ながらいまだにあまり変わってきた感は(私は)ありません。
一つだけ恩を返したい
富士通さんのカラーチェッカーは私にとってかなり役にたった&勉強になったので(別に私個人は富士通さんとなんの関係もありませんが)その恩義に対して、、
下画像は例なので(本棚の奥底今漁ってきました)非常に古い本ですが…
FOM出版の本は白黒で地味ですが実務よりで無駄がなく、教材として(教科書として)最適でした。
私自身マンツーマンレッスンで経営者の方等にワードやエクセルを教えてくれと言われた時はFOM社の本を使ってその順番通りに進めていました。
初めての~とか、全面フルカラー!とかこの手の本はたくさんありますが、地味で白黒の↓FOM社の本が一番リアルに即した内容だと私は思います。
ページ数を稼ぐために(本にするために)ほぼ現実的に使わないであろう無駄な機能(←これはこれで失礼な言い方ですが)の紹介があったり、もっと他に書くことあるはずなのにっていう本も散見する中で良書だと思います。
宣伝というより私は本当にそう思うので、良いものを伝えたいという意味で恩返しも含めて、さすがは天下の富士通だなぁ…という感謝と敬意の念一つで一言だけ!(←全然一言でおさまってないですが…)
さいごに
今の主流はレスポンシブデザイン
現在は多様化するデバイス(PCやタブレット、スマホ等)をワンサイトで吸収する設計が基本です。
ガラケー時代は環境変数(User Agent)をプログラムで判断し、アクセスしてきた環境に応じてPCサイトと携帯用サイトに振り分けて二つサイトを制作していたりもしました。
当然2サイト制作ということで費用があがるため、今はどの環境からアクセスがあってもその環境に応じた表示ができるレスポンシブデザインでシンプルにつくるのが主流になっていると思います。
※補足1 シンプルにつくるの意味について
多用なデバイスを吸収するとはいっても、デザインを考えた場合、それなりに限界はあります。
ですので、見る環境によって見た目がガタガタに崩れない、文字やボタンが小さくて押しにくい、見難い、等にならないよう、色々とデザインを優先させるがあまり(こだわり過ぎるがあまり)本来あるべき利便性が損なわれないようにという意味でそう申させていただいております。
※デザインは悪だの必要ないだのという意味ではまったくございません!
※補足2 やはりレスポンスは大切
以前も他の記事で少し書かせていただきましたが、少し興味があって訪れた初見の方が「表示されるまでに待てる限界」は、よほど興味がない限り、5秒もないと思った方がいいと思います(私は2秒ですが)
つまりいかに表示速度が速いか(サクッと表示されるか)はとても重要です。
※補足3 広告だらけのサイトは嫌われる
仮にどれだけ有益なサイトであれ、広告だらけのサイト(ブログ等含む)はうんざりするものです。
押したくもない所をクリックさせられたり、スマホ等小さい画面からでタップする位置がズレて見たくもない広告が表示されたりetc閲覧者にとって大変なストレスです。
広告は閲覧者が不快に思わない範囲で(配置する位置や広告の量に配慮をして)表示させた方が良いと思います。
2030年~2060年をボーっと眺めてみる
最後の最後にタイトル画像の話がでてきました(遅)
ITの未来ももちろんですが…
そもそも世界はどうなっていくのだろうか?
AI技術の行く末は?
人間は文明生活を今後も維持できるのだろうか?
もっと言えば日本は世界地図に30年後も存在するのだろうか?
正直権力者でもない一個人が考えてどうなるものでもないのですが、心の準備という意味で、今の当たり前がこの先もいつまでも続くとは限らないという覚悟は必要かもしれません。
最近キュウリやらセロリやらうまいなぁなんて思ったりします。
コロナ禍やら戦争やらの前は考えたこと自体なかったですけどね…
全てを失う前に人類は気づけたらいいですね。
ではでは!