リズムとテンポの重要性

ピッチャーとして投げ続ける中で、いまだに多くのことに気付かされます。今回は、その中でも特に重要なポイントを3つご紹介します。


1. 球のスピードだけではない

多くの人は、速い球を投げれば打たれないと思いがちです。私も2、3年前まではそう信じていました。しかし、それは正解ではありませんでした。

相手バッターを打ち取るためには、速い球だけでは不十分です。重要なのは、相手のタイミングを外すことです。どんなに速い球でも、タイミングが合えば打たれてしまいます。逆に、予想外のボールを投げることができれば、アウトになる確率が高まります。

現在のプロ野球では、150km/h以上の球速を出せる選手が増えています。この速さでは、キャッチャーの元にボールが届くまでの時間はわずか0.44秒です。草野球でも、1秒ない世界で判断しなければなりません。ですから、速さだけでなく、タイミングを外す技術が重要です。



2. テンポを意識する

ピッチャーとして自分たちのリズムを作ることは非常に重要です。テンポが悪いまま投げ続けると、守備に就いている野手たちが「見ていてしんどい」「疲れる」と感じてしまう可能性があります。

逆に、テンポが良いと野手たちの動きも良くなります。テンポの良い投球は、エラーが出た場合でもフォローしやすい状態を作り出します。ピッチャーは意識的にテンポを保つことで、チーム全体の守備力を向上させることができます。


3. ストライクを取る重要性

テンポと関連しますが、ストライクを取ることは試合のリズムを保つためにも重要です。ストライクが入らないと、試合の動きが少なくなり、退屈になってしまいます。何も起きないボール球が続くと、観客だけでなく、守備に就いている野手も集中力を欠いてしまいます。

ボール先行ばかりだったり、四球を連発していると、守備時間が長くなり、野手たちはイライラや疲れを感じます。しかし、ストライクが入って打者がファールを多く打ったり、打球を追う機会が増えると、守備に就いている野手たちの集中力も続きます。結果として、守備全体のパフォーマンスが向上します。


まとめ


ピッチャーとして、球の速さだけに頼らず、相手のタイミングを外す工夫が必要です。また、自分たちのリズムを作るためにテンポを意識し、ストライクを取ることが試合全体の流れを良くします。これらのポイントを意識することで、より良い投球ができ、チームの勝利に貢献することができます。

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