アドバンスワークショップは何をやるの?
コンフォートゾーンの縁に触れるのが基礎ワークショップのテーマでした。
アドバンスワークショップでは、コンフォートゾーンの外に少し出てみます。
とはいえ、いきなりコンフォートゾーンの外に出てみると、ただパニック状態になるだけなので、乗り越えるのに必要なスキルをいくつか伝授します。
Power Breathing パワー呼吸
BATactivation 褐色脂肪細胞活性化
Mindset マインドセット8つの訓練
Cold exposure アイスバスに相当するもの
Interoception 内受容
予想外の出来事を”受け給う”
ストレスに対するレジリエンスを試すことが目的なので細かいプログラムは秘密です(・ω・)ノ
16通り以上はあるのですが、天候によって、だいたい似てしまうので、、、あとに続く参加者のためにも細かい内容はSNSなどで公開しないでもらえると助かります。
基本呼吸法とパワー呼吸法の違い
基本呼吸にはリテンションタイム(=息止め)があり、これは低酸素の訓練にもなります。
また、なぜラウンドを重ねるごとに、酸素飽和度が下がって(例:92→85→52%)行くかというと、低酸素を経験するたびに、延髄の呼吸中枢のキャリブレーションが起こり、CO2忍容性が上がるため、回を重ねるごとに、呼吸したくなるまでの時間が伸びます。
一方で、リテンションタイムは過度のアルカリ化を緩和し、痙攣やロックダウンなどの不快な症状を避けるメリットもあります。
このためWim Hof Method基本呼吸は極めて安全に、チベット仏教では出家しないと教わることが出来ない、Tummo瞑想の入り口を体験することができます。
パワー呼吸では、リテンションタイムはなく、息を吸ったまま15秒止め、骨盤底から頭の中心に向けてジワジワと圧をかけます。そのあとすぐに次のラウンドに行きます。このため血液のアルカリ化がどんどん進んで、全身がジンジンしびれたり、感情のリリースが起こる頻度が上がりますが、、、失神したり、痙攣したりと、副作用の頻度も上がってしまいます。
慣れるまでは、インストラクターの監督下に体験するのが無難です。またパワー呼吸では3-4ラウンドで寝てしまう事が多く、一人で6ラウンドやるのは簡単ではありません。
パワー呼吸は、二酸化炭素を吐き血液をアルカリ化し、酸素を過剰に供給しポジティブフィードバックを起こすことで、変性意識状態を誘発する狙いがあります。この結果、感情のリリースや、白昼夢、体感覚の変化(頭のフラフラ感・全身のしびれ・浮遊感・潜水している感じ・体が大きくなった感じなど)を引き起こします。
大雑把にまとめると、
基本呼吸では、低酸素でミトコンドリアを鍛えること、交感神経・副交感神経のバランスを整えることが、主な目的です。
パワー呼吸では、血液のアルカリ化を促進し、心身にさまざまな効果をもたらしますが、良い効果も悪い効果も、一定ではなく、確率的にいろいろな事が起こり得ます。
補足
痙攣はインストラクター側にとって「悪い体験」だと思い込んでいましたが、「癒しのプロセスのために必要なキッカケだった」「痙攣しながら、会いたい人(故人)に会って仲直りした」という感想を数人から頂くきました。また、痙攣するほどディープな体験をした参加者ほど、ヴィム・ホフ・メソッドにハマっていくので、最近では私の主観で「良い体験」「悪い体験」と判断しないようにしています。呼吸法での体験は、個人のもの
そのためにも、呼吸法に伴う体験を堪能するために、「受け賜る」「うけたもう」の心構えが大切になってきます。