811Aダイナミック・カップルドシングルパワーアンプ
1. はじめに
2014年の夏頃に製作した真空管アンプの製作記事で、コミックマーケット88で頒布した「トランジスタアンプ製作記7」に収録したものの再編集版になります。
送信管の811Aはオーディオアンプとしては,故宍戸公一氏のイントラ反転結合回路を用いたものが有名です.イントラ反転の回路も一度は追試してみたいと思い,数年前に811Aを何本か購入していました.しかし,アイエスオーが廃業となり,タンゴのトランスが入手できなくなってしまいました.
もともと電源トランス,チョークコイル,出力トランスはタンゴのものを持っていましたので,この手持ちのトランスを使って,811Aのパワーアンプを作ってみることにしました.ドライバートランスは手持ちがなく,イントラ反転結合回路は使えないので,ダイナミック・カップルド方式で試作してみることとしました.
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