THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS UNIT LIVE TOUR ConnecTrip! 大阪公演 感想
久方ぶりに浴びたシンデレラのライブ、いやぁ、凄く、良かったですね。
配信にて視聴したのですが、会場が狭い中でも魅せようとする工夫が随所に感じられ、現地ではその狭いが故の「近さや熱狂」を、配信ではこだわったであろうカメラアングル、照明の演出によって「配信ならではのライブの魅せ方」をそれぞれ堪能できたのではないかと思います。
特に配信の方では現地では絶対見られないアングルの描写もあり、狭い会場の隅々まで感じられる工夫がされていました、こういった細かい所がやっぱりシンデレラライブの醍醐味だなぁ、と改めて。
それでは前置きはほどほどに、全曲感想に行ってみましょう。
今回は夜公演をベースに昼の曲も織り交ぜて語っていきます。
OPアクトは『Nation Blue』
往年のクール曲で落ち着いた今回のメンバーにピッタリな曲。
年代的には最初期の曲ですが、改めて振り返るとこの公演のコンセプトを物語っていた曲だったと思います。古参には嬉しい配慮ですよね(笑)。
印象的だったのは松井さん(神谷奈緒)の煽りシーン。煽り自体が素晴らしい(超自然にノれる)のは当然として、その後ろで渕上さん(北条加蓮)が「お、やってんねぇ」みたいに微笑んでいるのが関係値を感じられてとても良かったです(笑)。
今回のメンバーではVelvetRose、佐倉さん(黒崎ちとせ)と関口さん(白雪千夜)が往年の曲に新たな彩を加えてくれていましたが、佐倉さんはその派手な見た目とは裏腹にこのメンバーでは声の繋がりに寄与し、素晴らしいアシストをしてくれていたと思います、キュートの要素とクールの懸け橋を担ってくれていたというか。そんな中、関口さんは個性を発揮し大暴れしていた印象(笑)。しゃくりのところとか凄いインパクトでしたし、間違いなく今回の主役の一人でしたね。
MCを経ての二曲目はVelvetRoseによる
『Fascinate』
いきなり来るか!と思わずにはいられない「強い」曲なのですが、以前よりも力強さ増し増しになってない?と。
特に関口さんの歌の表現がこれでもかってくらい力強くなっていましたね、内から零れだす白雪千夜の激情をそのまま投げつけているようで迫力が凄まじかった。
対する佐倉さんはそんな激情を発露している千夜ちゃんをフフフと見守るちとせお嬢様、力押しに飲み込まれることなく優雅にエレガントに導いているように見えました。(千夜ちゃんがあまりにも強すぎたので若干押し込まれ気味ではありましたが(笑))曲としてのパフォーマンス的にはどちらも力強さに振った方がロックで格好いいのだと思いますが、そうするとVelvetRoseの曲にならないんだろうな、と感じました。佐倉さんが見守る位置に収まることによって千夜ちゃんとちとせお嬢様の世界が描かれるんだろうな、と。
今回は力強さが若干優勢でしたが(それが悪い、というわけではなく)これがより調和されるとまたこの曲は上に行くだろうと思います。中押し、(OPアクト以外の)トップバッターも経験したなら次は・・・?と期待を持たせるには十分のアクトでした。
続きましては個人曲、青木志貴くん(二宮飛鳥)奏でる
『共鳴世界の存在論』(昼公演)
『反逆的同一性 -Rebellion Identity-』(夜公演)
青木さんはもうその存在そのものがコンテンツ。両曲ともそんなに動きがない曲なのですが、止まった時の格好良さが半端ないので動きの一つ一つで盛り上がれます。
『共鳴世界の存在論』はセリフ部分で分かりやすく盛り上がれるので個人曲の一番手としては最適でしたね、若干音響的に苦労していた感のある昼公演でもセリフは関係ないですからね~。
『反逆的同一性 -Rebellion Identity-』はゆっくりと歩くシーンが素晴らしかった、ライブハウスという高低差の無い狭い箱にはピッタリな演出で現地で見られていた方は近づいてくる青木さんに凄ぇ興奮したんじゃなかろうかと(笑)。伸びやかな歌声も、少しアンニュイな微笑みも曲にベストマッチ、美しい、そんなパフォーマンスでした。
あと昼夜共に配信カメラのバックショットが良かったですね、めちゃくちゃ背中キレイなんすよ、お金取れる背中、青木志貴くんはやっぱり素晴らしい。
ダークイルミネイトによる曲繋ぎ、お次は内田さん(神崎蘭子)による
『-LEGNE- 仇なす剣 光の旋律』(昼公演)
『華蕾夢ミル狂詩曲〜魂ノ導〜』(夜公演)
『-LEGNE- 仇なす剣 光の旋律』は蘭子二曲目にしてアニメ曲。
先の飛鳥とは違い新→旧の昼夜の曲順なのですが、今の新規Pには分からない人も多いのではないかなぁ、アニメももう9年くらい前ですし。(BOX出てるし良いアニメなのでまだの方は是非)
相方の曲同様こちらにもセリフがあるのですが、また違った盛り上がりを見せてくれました、蘭子のクール面と可愛らしさの二面性をだしたセリフなのですがこれは声優内田真礼の真骨頂ですね、切れのあるセリフから可愛らしさへの転換が素晴らしい。そのあとのぴょこぴょこした動きも蘭子っぽくて凄く良かったです。
『華蕾夢ミル狂詩曲〜魂ノ導〜』はなんだか久方ぶりに感じました。
ここは赤いライト、照明が印象的、曲の印象をぐっと引き立ててくれていました。赤い世界の中での内田さんの表情もまた秀逸、目線の動きや怪しく微笑む表情でグッと舞台に惹き込んでくれていました。ダンスの指先もしなやかでとても素敵でしたね。単色の赤の世界でもその美しさが際立つって何気に凄いことだよなぁ、と。
このブロック最後の曲は
『Trancing Pulse』
真打登場、やっぱりTriad Primusなんだよなぁ、と思わせられる堂々のパフォーマンスでした。
福原さん(渋谷凛)はしっかりセンターとしてどっしり構えているし、松井さんは気合十分で勢い良く、渕上さんはこんな中でも余裕たっぷりな微笑みで完璧。
個人個人でも凄いのに合わさった時の親和性が最高で、重なり合いつつもそれぞれが少しづつ主張しあう歌声がまるで波紋のように心地よく響いてきました。
マイクスタンドでの歌唱も格好良く、マイクスタンドをすっと撫で上げるような振りがお気に入り、アーカイブで何回も見直しました(笑)。松井さん(というか奈緒)の一本指を立てるポーズも奈緒らしくて凄い好きです。
そしてモニターの演出も素晴らしい、最初の波紋が広がる様は分割モニターでも(だからこそのオシャレさも加わったとも言える)迫力が伝わり、シンデレラアニメで流れた映像も彷彿とさせ、あの何度も繰り返し見た映像がフラッシュバックしてきました。
音と共に切り替わるライトも目に心地よく曲に熱狂を乗せてくれ、総合芸術としてクオリティの高いステージだったかと思います。
回る志貴くんなMCをはさみ(笑)、お次のブロックへ。
ブロック最初を飾るのは北条加蓮を宿す渕上舞が送る
『薄荷 -ハッカ-』(昼公演)
『Frozen Tears』(夜公演)
いや、この方はいつ見ても軽やかに、優雅にステージを彩ってくれます。
初披露から常に最高値を更新し続け、今年10年目を迎える『薄荷』はまさにライブの醍醐味を味わえるパフォーマンスでした。
特別な演出はなかった曲なのですが、会場の雰囲気、音響、照明、全てを飲み込み、今この時、この場所、この瞬間しか味わえない「生の舞台」を形作っていたと思います。改めて全てを飲み込める懐の深さと、それを見事に昇華し歌に込められる表現力の高さに脱帽です。
『Frozen Tears』は薄荷と比べるとダンスや移動がバッチリと決められたステージだったのですが、その分舞台演出がめちゃくちゃ少ないんですよね、全てが渕上さんのパフォーマンスに委ねられているな、と感じました、全てが渕上さんを見るためだけに構成されている。この演出の少なさにスタッフ陣の渕上さんへの信頼が表れているような気がします。
この曲は渕上さんと加蓮の合致点のような気がしていて、そのままの渕上さんに加蓮を感じることが出来るんです、今後何年たっても渕上さんは加蓮でいられるな、と妙に納得した曲でもありました。
バトンは繋がり、次の曲へ。
正直この後にやるのは厳しいだろうな、と思いましたが杞憂でありました。
圧倒的なパフォーマンスを魅せたのは黒崎ちとせの
『Beat of the Night』
初見時は「とにかく凄ぇ!」としか思えず、ただただ佐倉さんを見ていました。で、アーカイブで見返したんですがじっくり見てもただただ佐倉さんを見るだけになっちゃうんですよね、感想書いてる身としては極力全体を見るようにはしているのですが、それでもこの曲はただ佐倉さん一点を見てしまう、そのように作られている。カメラワークも照明も全ては真ん中で舞い踊る役者に集中するように作られているのだと。『薄荷』でも同じようなことを言いましたが、こちらは演出でそうなっているのだと思いました、少なくとも配信やアーカイブではそのように意図されていると感じましたね~。
で、自分はあまりちとせお嬢様関連には明るくないので違っていたら申し訳ないのですが、この曲の意味ってめちゃくちゃ繊細じゃない?って、そしてそれを表現している佐倉さんはより難しいことされているのでは?と。音楽に明るくない自分でさえ曲の難易度が半端ないのは分かるので、そのうえで繊細な感情を表現し、振りまでしっかりとこなす姿は本当に気高いですよね、退場の最中までも役に徹していましたし、その立ち振る舞いも含め、役者佐倉薫の魂を見た気がします。
ちとせお嬢様から流れを受けて歌うのはやはり白雪千夜以外にはないでしょう、続いてのナンバーは
『Clock Hands』
これもうミュージカルやん!『き・ま・ぐ・れ☆Cafe au lait !』『おかしな国のおかし屋さん』『もりのくにから』等に続き新たなる劇団を立ち上げてくれました。
ヘッドセットでの歌唱ということもあって、全身全霊をもって歌詞の意味と感情を叩きつけてくるようなパフォーマンス、『Fascinate』で感じた強すぎるほどの感情はなるほど、これがあったからかと。例えるならば未加工の感情の奔流、感情の源泉、薄められてないから(自身でさえ)火傷しそうになるほど熱いし、研磨されていないからそのまま突き刺さる。宿る目の奥の純粋なる激情に身を焦がされる思いでした、打ち貫かれましたよね。
入りのちとせお嬢様との交錯と振り返り(昼夜で振り返る側が反転しているのもまた良い)から関口さんの異様な気合が見てとれます、大きな感情に動かされている振りもまた良く、座り込むところからの表現がまた素晴らしい。表情もあんなに強く表現しているのに崩れはしないんですよね、顔の良いキャストが多い本公演ですが、彼女の顔の良さも改めて実感しました。今回のいい表情(カオ)してるね賞は関口さんに贈ろうと思います(笑)。
そして触れる順番が違うかもですが、新曲やんけ!って(笑)。ソロのない千夜ちゃんがエントリーしている時点で予想は囁かれていたのですが、前段のパフォーマンスが素晴らしかったのもありすっかり忘れて不意打ちを食らってしまいました、CDも発表されていますが、この激情の素材をどう料理したか気になりますね~、コロムビアさん腕の見せ所ですよ?(笑)
「繋がり」を感じる今ブロックを締めるのはダークイルミネイト
『双翼の独奏歌』
ちとちよの→←の感情の流れを感じさせた上で、ここに「並び立つ」というこの曲を持って来るか!と、左右対称の振り付けもよりそれを強調していますね。曲の疾走感もあり、今までのエモい流れをライブの盛り上がりへと見事に昇華してくれました。これは演出おじさんのしてやったりな顔が思い浮かぶようだなぁ、と(笑)。
で、見事にしてやられた訳ですが、構成の妙だけでなくパフォーマンスも素晴らしく、先ほど触れた振り付けのシンクロ感やタイミングも表現もバッチリ! セリフの掛け合い掛け合わせも素晴らしく、時折ちらっと確認するかのような目くばせだったり、しっかりと合わされる表情だったり、見るとこ多すぎで目まぐるしく駆け抜けていきます。
あまりの情報量の多さで、この公演で最も体感時間の短い曲だったと思うのですが(笑)、それにも関わらず凄い安心感がありました。こんな高次元のパフォーマンスなのに周りを見られる余裕を感じたんですよね、お互いもそうですが会場の雰囲気さえも感じて取り込んでいられるような。
ユニットではダークイルミネイト、ソロでは渕上さんの在り方にそういったものが感じ取れました、何事にも一つ上を目指すにはこういった姿勢が必要なんだろうな、としみじみと思ったパフォーマンスでした。
思い出のトラプリ振り返り会(笑)や大阪名物談義(ちなみに自分的には他所の方には551をおススメしたい、アイスキャンデーも含め 後は姿焼きでない方のイカ焼き)のMCを挟み、いよいよ最終ブロック。
最終一発目はやはりこの方、福原綾香@渋谷凛で
『Never say never』(昼公演)
『Reflective illumination night』(夜公演)
シンデレラ始まりの歌『Never say never』今となっては貴重なソロ披露。
うわ、コールも懐かしいなぁって感慨深くなりますね(笑)、コールあるとやっぱり一体感が感じられますよね、時を経て連綿と連なる中で自分もその中にいられるような、それをオンタイムで浴びられる喜びがまずこのステージに感じた感想でした。
それにしても福原さん変わらないですね、初披露は10年以上前のナンジャタウン、トライアドでってなると2014年のセカンドライブですか、自分的にはこのセカンドの印象が強いですが、それがフラッシュバックしたというか。当時から思っていたことですが、この曲は小細工いらないですよね、渋谷凛の力強い歌声があればそれだけで成立するんです、これは(アイマスやアニソンに限らず)世代を超えて歌い継がれる名曲の条件だと思っているので、この曲も末永く、時代を超えて歌い継がれてほしいと願います。
そして新時代の渋谷凛といえばこちら『Reflective illumination night』。
二曲目三曲目にありがちな要素ではありますが、これは凛の歌声が福原さんじゃなかったら絶対生まれなかった曲だと思います。なので福原さんにピンスポズドン、これだけでアイドル渋谷凛のステージが完成するんです、(このライブハウスの空間では)照明も青だけで良い。これを現地のあの空間で浴びれた方々は本当に幸せだったろうと思います。
少しうねりの効いた高音の美しさが格別ですね、新しめの曲っていうのもあるのでしょうが曲単体でいうとこの曲が一番良かったと思います。
すれ違いざまにハイタッチを交わした昼公演、シルエットで繋いだ夜公演、昼と夜とで一番違いを作ったのはこのパート。我が担当神谷奈緒と松井恵理子が奏でたのは
『2nd SIDE』(昼公演)
『Neo Beautiful Pain』(夜公演)
『2nd SIDE』は乗っけの煽りからフルスロットル、動きも表情もやったるぞって勢いが見て取れました。(若干掛かり気味でしたが(笑))
昼の命題としては盛り上げること、というのを上げられているのだと思うのですが、クール全開の今回の公演においてこの曲が明らかなアクセントになっていましたね。「これはCute」とコメントで言われていましたが、いや奈緒はキュート成分もあるだけだから、と言いたい(笑)、ちゃんと動きも所々はクールやろ!と(笑)。
その動きというのが本当に素晴らしく、欲しい所に欲しいアクションをしてくれます。奈緒の初期SSRの指差しポーズとかに顕著ですが、本当に奈緒を彷彿とさせてくれるアクションが多くて感動するのです。それを奈緒のパーソナルが多く含まれているこの曲で披露されているのが本当に有り難い。
今回いつもの振りと違うアクション、なんかくるくる回る振りが新たに挟まっていたのですが、あれは今までの振りと明らかに系統が違ったのでアドリブだったんじゃないかなぁ、と思っています(笑)。真偽のほどはさておき、あれはあれでご機嫌な動きだったので松井さん自身楽しんでやってくれているな、と感じましたし、楽しませてくれるよなぁ、と感謝の気持ちでいっぱいになりました。『2nd SIDE』の進化の余地も感じさせてくれましたし次の披露も楽しみになりましたね。
打って変わって夜公演、『Neo Beautiful Pain』では正真正銘クール路線な神谷奈緒、パフォーマンスを見るに今の松井さんのスタンス的にはこちらの格好いい路線の方がやり易いのかな、と感じます。
ここはライトの演出が本当に素晴らしくて、それに合わせたカメラワークも秀逸、今回で随一の「配信で見た方が映えるかもしれないアクト」の一つでしたね、静と動が入り混じる曲でこそ演出の見せ所ですよね。
松井さんの歌も踊りもどちらが先行するわけでもなく、歌に踊りが付いていて動きの中に歌が息づいているようで、ライブパフォーマンスで輝く曲なんだなぁ、と改めて。ダンサーさんがいない公演なので全てを一人カバーしないといけないんですが、会場の隅から隅まで見渡して、パフォーマンスを行き届かせてくれていたと思います、それも率先して意図的に。
会場の熱狂もきっちりとカメラさん押さえてくれていましたね、こう演者だけでなく会場も一つの要素として捉えてくれるスタッフさんに感謝を覚えますね。カメラさん(スイッチャーさん)といえば見せ場の飛び込みナックルシーン、めちゃくちゃ素晴らしいので映像化したとき期待していてください(笑)。配信では顔画面から切れてたりしたんですがめちゃくちゃ迫力あって良きです。是非生かしにしてほしいです。
最後にスクリーン映像についても触れておきましょう、静から動に移るサビへの移行シーンがマジ最高です、ドラムのビートに合わせて目まぐるしく移り変わり、照明の明滅と共に素晴らしい演出効果になっていたと思います。今回の映像賞はこちらを挙げておきます。
自分的に衝撃の担当パートを潜り抜け(長くてスイマセン…)た先に待っていたのは次なる衝撃でした。なんと飛鳥と千夜ちゃんによる
『不埒なCANVAS』
何で?と思いましたし、実際アーカイブで見ていても困惑でしたが、改めて記事作成にあたりセットリストで流れを見てみると、なるほどな、と思わせられる采配でした。
昼公演では『2nd SIDE』を受けてキュートを少し引きずりながらクールへの橋渡し。夜公演はクールの流れの中で『2nd SIDE』が果たしていたワンポイントの効果を受け継いでいるんですよね、一曲で昼夜違った二つの働きをしているのです。これは関口さんと志貴くんが多様な属性を持っているからでもありますし、味付けによって変われる曲の柔軟性もあるでしょう。今回の演出のおじさんしてやったりポイントpart2ですね(笑)。
関口さんは今回の表情賞を(勝手に)授与したのですが、ここではキュートな表情を覗かせてくれています、志貴くんは普段のちょっとダルそうな時の声が若干キュート入っているので(笑)それが発揮されていて曲のアクセントになっているんですよね。そして逆に声は関口さんがクール、志貴くん側は見た目は文句なしのクール属性、本当良く見つけたなぁ、って采配ですね。
そして今回の隠れユニットFortuna Reginaが登場、神崎蘭子と黒崎ちとせの
『堕ちる果実』
佐倉さんまた難しい曲歌ってる…ってなりますよね、ホラー調の曲にありがちなミュージカル曲ではあるのですが、これは生で歌える曲じゃぁないよなぁ、と(笑)。それは『Beat of the Night』も同じなので佐倉さんはこういった曲が合うのでしょうし、引き寄せるなにかをお持ちなのだと(笑)。ちとせお嬢様の属性もあるんでしょうけどね~。
正直生歌唱には向かない曲ですが、成立しているのはお二人の声の相性が良く、耳心地も良いので、スッと歌が入ってくるのと、役者としての表現力のなせる業でしょう。歌としてではなくて劇を見ている感覚に近いですね、声も表情も妖艶さと甘さを併せ持ち、赤い果実と暗い深淵を覗かせてくれているようでした。振り返る佐倉さんの強くも凛とした表情と内田さんの美というものを体現したかのような完璧な横顔がたまらん曲ですね。
本当ライブハウスでやる曲ではないので(笑)、もっと演出が効かせられる舞台でもう一度見たいですね、もっとミュージカルにしても全然映えると思います(むしろそっちが本分な曲なのかも)。
そして本公演ラストブロックのラスト曲、やはりこの曲です
『Trinity Field』
まごうことなきクール曲なんですが客席から声が上げられるエナジーに満ちている曲です。
トライアドのあり方はシンデレラの中でも特殊で、それぞれが違いながらも個性を伸ばしていった結果、それぞれが頂点となり調和のとれた三角形を成す、というストロングスタイルなユニットです(笑)、この曲はそれが顕著に感じられますね。
ただ、その個性を重視しながらも仲間として成り立つという様式は「だれもがシンデレラ」を目指す、というシンデレラガールズの世界観にマッチしているんですよね。そういったところがトライアドの押されている理由かな、と思ったりします。
しかし改めてじっくり聞くと凄い個性出てますね、力強く真っ直ぐな凛、表情豊かに熱く突き進む奈緒、捉えどころのない様で実は誰よりも的確に要所を押さえている加蓮、この「りんなおかれん」の三者三様の個性を体現した歌声が合わさったら心地よいハーモニーになる、なんて奇跡としか言いようがないと思います。キャラとか設定の話だけでなく、中の人の声の相性も抜群なんてホント出来すぎですよ。
今回はユニットライブということで一つの試金石にもなりましたし、機運も高まったと思います、問題点も出てきた(出てくる)でしょうし、それを踏まえて、また新たな高みに昇って欲しいと思います。
皆少しの高揚感と未来への期待を語ったり、感動の挨拶からの若干ヤケクソ気味の煽りをしたりして、賑やかな、煌びやかな舞台も閉幕へ。
グランドEDはツアーのテーマ曲
『Come to you』
画面の演出でオレンジが出るのもしかしたら今日初じゃないか?(笑)。キュート、クール、パッションがあるシンデレラとしては馴染みのあるバランスの曲ですね。ああ、やっぱりシンデレラのライブってこうだよなぁと感じさせてくれました。
寂寥感のある歌詞と温かみのあるメロディ、そして希望を感じられる締めの感じがシンデレラの恒例の余韻ですね、夕暮れ感というか、またね!っていう感じがして、とっても凄く凄い好きですね。
今回はクールに寄った編成で若干実験色が強いライブでしたが、もしこの曲のテイストが気に入って、まだシンデレラの他のライブを体験したことのない方がいらっしゃったら他のライブもぜひ見てみてください、過去のものなら三色バランス良くそろった編成のものが良いでしょうか、個人的には本文中でも触れたシンデレラ2ndや5th福岡、7th各公演がおススメです。未来へ向けては今回ほぼ味わえなかったパッション要素をふんだんに味わいたいなら次の福岡公演(5/19(日)昼公演12:30~ 夜公演16:30~)
バランスをとるなら東京公演ですね、こちらは若干飛び道具含んだメンバーがいるので怖くはありますが(笑)、シンデレラらしいっちゃらしいのですが。(6/1(土) 昼公演13:00~ 夜公演17:00~)
自分は出来れば両公演今回と同じように参加したいですが、福岡がちょいと難しいかもですね、もしご一緒できるなら一緒に楽しみましょう!
最後に会場の皆さんと写真撮影、これは小さい会場ならではの嬉しい特典ですね。本当、皆、いい顔してるね!
では、今回の感想はここまで、お付き合いありがとうございました。
(了)
※本記事作成にあたりニコニコ大百科様内 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS UNIT LIVE TOUR ConnecTrip! ページ
アイドルマスター楽曲メモ 様 の情報を参考にさせていただきました
以下雑文 基本何も考えたり、資料を見たりしない勝手な妄想なのでそれでも良いという方のみお進みください。推敲も装飾もしないので見にくくもあるかと思います。(本文と見比べていただけると分かりやすいかも)
今回は本文で言えなかったことや、自分語りが多めです。
まずは本文補足ですね。だいたい流れの中で言及しにくかったことを。
まずは松井さんのメイクについて。なんか一瞬五十嵐さん(双葉杏 役)に見える場面がちらほらと、他番組等でなかよし報告を度々耳にするので、もしかしたら参考にされていたのかな?と。
そして千夜ちゃんと関口さんの歌い方について、本文では未加工だとか源泉だとかに例えたところでもう一つ思いついていた表現がありました、それは「関西寿司」。所謂関東風の江戸前寿司とは違い、あまり手間をかけず、ネタそのものを味わうことを特徴にしているので「素材そのもの」という表現にしたかったのですが、例えとしては非常に分かり辛いことと、ちょっとお笑い方面に舵を切らないと成立しないので(笑)曲のイメージ的にも断念しました。MC前で大阪名物的に話を繋げられる位置なら無理やり入れていたかもですが(笑)。
本分では基本良い所ばかりあげて語っていきましたが、やはり物足りない所もありました。それはやはりコールですね、パッションが不在なのでしょうがなくはあるのですが、この狭い会場ならば全体から湧き上がるようなコールも聞いてみたかったなぁ、と。
そしてそれに付随することですが、流れをぶった切れる曲が無いのでボルテージの乱高下がなかったこと、ですね。一等賞とかファンファンファーレとかサマカニとか一発で雰囲気が変えられるのですが、こういった曲の無い本公演は少し構成的にインパクトが少なかったかな?と思います。(その分繊細な構成(『不埒なCANVAS』とか)が出来たので良し悪しではあるのですが)
その他細かい所なのですが、昼夜公演でOP前の映像画角が違っていたり(昼は通行人が多い所からの映像だった)、お知らせの所が配信画面では昼は全画面お知らせ映像だったのが夜では会場映像+パネルになっていたりとか細かな変更を入れていてくれたことです。こういった本編とは関係ないところでも気を配って、しかも迅速に対応していただける体制が本当に素晴らしかったと思います。シンデレラスタッフはもとより会場のスタッフさんにも心よりの感謝を。
そして記事作成が遅くなってしまったことにお詫びを。
アーカイブ期間中になんとか上げたかったのですが、まず記事を執筆すること自体が久しぶりでなかなか形にならなかったこと、そして出来上がった文のあまりの内容に推敲に手間がかかったことが主な原因です。特に推敲は装飾も考えながら行ったのですがnoteに慣れていなかったので試行錯誤の繰り返しでした、結局使い慣れている強調表現<B>のみで、ほかの機能は断念したのですが、ここは今後使いこなせるようになりたいですね~。
今回久しぶりに記事を作成したのですが錆びつき具合が半端なかったですね、見苦しい記事で申し訳ない。ペースは遅くなりそうですが徐々に戻していければと思います。
しかし、こう想いを形に出来るのってやぱり良いですね、自分の気持ちの再確認にもなりますし、やっぱり俺シンデレラ好きだわって。
この記事が皆様にも何か与えることが出来ていたら嬉しいです。
では、今回はこれくらいで。 お付き合いありがとうございました。