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前回の緊急事態宣言から学んだこと。なぜオンライン自習室をやるのか

どうもです。フラミンゴの金村です。

緊急事態宣言の再発令を受けて、以下のようなリリースを出しました。

英語を学びたい人と教えたい人をつなぎ、学びの機会をつくることが僕たちの仕事です。この両方の人たちが痛みを感じられているなかで、やるべきことはなにかと考え、リリースしました。

今日はこのリリースの背景をシェアさせていただければと思います。小さいチームなりに考え、色々試してきたことを見てもらって、ちょっと楽しんでもらえたりするとうれしいです。

双方に不安が立ちこめた

前回の緊急事態宣言で、多くの人が不安を感じられたと思います。これは語学の界隈においても同じでして、感染拡大にともなう飲食店や施設の時短要請は大きな影響を及ぼしました。

学びたい側としては、自分自身や身近な人の感染、キャリア形成にはじまり、検定試験や留学プログラムの実施可否が不透明であることについて不安を感じられていました。

教える側は、同様に感染やキャリアについて不安を持つとともに、新しいオンラインでの指導方法をキャッチアップできるかどうかという不安も抱えていらっしゃいました。

チャレンジを強いられる人が増えた

どれくらいの人が自分事として感じられているのわかりませんが、この間、生きていくために新しいチャレンジを強いられる人も増えました。

サービス産業、とりわけ非正規雇用が多い産業を中心に、新しい仕事にチャレンジすることを要求される人たちが急増しました。

オンラインで英語を教えるサービスを提供する僕たちのもとにもたくさんの問い合わせがありました。昔からの友人から久しぶりの連絡が来るたび、悔しく寂しい気分になりました。

「仕事はないか」、「雇い止めにあった」、「仕事がなくなったが帰国もできないし、給付ももらえない」という連絡が来るたびに、辛さしかありませんでした。

先生の底力。自力でオンライン化

僕が尊敬する方に、渡辺先生という方がいます。僕のお友達やお知りあいの方は面識があったりするかもしれません。大好きで尊敬する彼について、少し紹介させてください。

前職がフィットしないと考えた彼は、学生時代に専攻していた語学領域で独立されましたが、その後順風満帆だったというわけではなく、毎日質素な生活をおくられていました。

ただ、彼はあきらめることはありませんでした。厳しい状況をのりこえました。弊社の語学レッスン予約サービスでコツコツと実績をつみあげ、ついにはプラットフォーム随一の先生にまで登りつめました。8,000人の先生のなかでトップ。すごいですよね。

前回の緊急事態宣言の際、彼と話をするなかで驚くことがありました。彼をはじめとする先生たちの気迫に驚かされました。

プラットフォームで働く先生たちがどんどんと自発的にオンライン対応を進めていったのです。

僕らが尻ごみしている間に、プラットフォームは加速的にオンライン化しました。移動時間が短縮したことで、毎日10件のレッスンを担当しているという方もいらっしゃいました。

しょげている場合じゃなく、先生と一緒にオンライン化して進化しなければと決意しました。

オンラインでつなぐ仕組みを整える

そんなわけで、ひさしぶりに新しい仕組みづくりに着手しました。既存事業をメンバーに任せながら、3月半ばから2週間準備を進めて、オンラインの英語学習サービスをリリースすることができました。

当然、まだ一緒に働くことができている先生は少なく、お客さまも小規模です。ただ右肩上がりに伸びており、手応えを感じるとともに、関わってくださっているすべての方に感謝しています。

孤独が残っていた

オンラインのサービスが少しずつ伸びてくるなかで、新しい課題が出てきました。それは「孤独」です。英語を学ぶ方、教える方。両方に孤独がありました。

学ぶ方は、どうしても自学自習という独りで頑張る時間が必要となるなかで、孤独を感じていらっしゃいました。弊社サービスを利用してくださる方は、様々な事情でオンラインで学ぶことを選択されていて、孤独を生みやすい状況にあるのかもしれません。

教える側にも孤独がありました。英語を教える、学ぶ人を支える仕事をする方は、業務時間の多くを課題の添削や学習計画の調整というデスクワークに費やします。これをリモートワークで淡々とこなしつづける毎日に、孤独を感じる方もいらっしゃいました。

添削風景のライブ配信に価値があった

この孤独の問題について、メンバーで話す中で2つの大切なことに気づきました。「夜間に自学自習をする方が多いこと」、「海外に住んでいるコーチには時差があること」の2つでした。

ここまで気づいた僕たちは、「あれ、これはつなげるぞ」と気づきました。5年くらい人と人をつなぐ仕事をしている僕たちからすれば当然の発想でした。

善は急げということで色々と試してみました。(サービスを作る人以外にとっては、あまりおもしろくない内容だと思います。次のセクションまで飛ばすことを推奨します。)

①LIVE配信を体験してみる
まずはLIVE配信自体テストです。「00:00 Studio(フォーゼロ スタジオ)」というサービスを使って、僕がnote投稿をしている姿を配信してみました。

気づいたことは、見られていると頑張れるということでした。ホーソン効果というらしいですが、人は誰かに見てもらえていたら頑張れたりするようでした。

ただ、僕の実力不足で、集客はあまり上手くいかず、コンテンツの方向性を変えてみることにしました。

②オンライン勉強会をYoutubeでライブ配信する
コンテンツ修正の方向性が良かったのか、180人以上が見てくれました。圧倒的なグロースです。

ここで気づいたことは、先生もすごい笑顔で楽しんでくれていたことと、英作文を添削する風景を観ると勉強になることでした。

余談ですが、夜遅くに人がワラワラと集まってくる様子から、「まるでムクドリだね」ということで、社内でこのプロジェクトを「ムクドリ・プロジェクト」と名づけました。

コレはいけるぞと思って、Youtubeで続けようかなって思ったのですが、Youtubeだと配信までの流れを仕組み化するのが結構大変だったのと、作業中、プロセスを配信するためのサービスがあるならそれを使うべきだよねということで、00:00 Studio にて再チャレンジしてみることにしました。

③ 00:00 Studioを使って先生だけでライブ配信する
メンバーと相談しながら、先生だけで開始から終了まで実施するためのマニュアルを準備して、いざ本番です。

無事に90分間の配信が終えることができました。本当に便利なサービスですね。

常時10名くらいが閲覧してくださり、Twitterでもじんわり話題になってました。素敵なサービスを提供してくださるアルの方々に感謝しつつ、「ここでやってくぞ。今後!」という決意を固めるに至りました。

集いの場であり、出会いの機会に

というわけで、これを仕組みに落としたうえで本日リリースさせていただきました。お客さまと先生方と抱える「孤独」を解消する一助になれるとうれしいです。

また、こちらはなんと一般公開されます。誰でも無料で参加することができます。先生と、コメントでコミュニケーションをとることができます。自分の書いた英作文を弊社のツイッターアカウントに送ってもらえれば、それを添削するなんていうこともできると思います。

このプロジェクトを、孤独を解消する集いの場でありつつ、新しいお客様とフラミンゴの先生との出会いの機会にできるとうれしいです。

長文失礼いたしました。ではでは。

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