【第4回】献血の不安を解消!初めての献血へ行こう!
こんにちは!医学生スイマーのウィリアムです。
【第1回】から投稿してきたこのテーマも、今回で【最終回】です。今までの記事である程度の不安・疑問を解決できたと思いますので、最後に献血前のチェックポイント、準備、当日の持ち物、流れなどについて解説していきます!
また、より理解を深めるために参考になりそうなYouTubeの動画も最後に紹介しています!ぜひご覧ください!
献血前のチェックポイント
さて、今まで不安や疑問に答える形で3回にわたって記事を書いてきましたが、実は献血前に確認すべきことや献血できない条件というのが、まだたくさんあるんです・・・😅
ただ全ては解説し切れないので、いくつかピックアップして紹介します。
以下の場合は献血ができないので注意してください。
・インフルエンザの予防接種後24時間
・抜歯など出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)のあと3日間(虫歯の詰め物だけならOK)
・妊娠中、出産・流産後6ヶ月、または母乳授乳中で出産後1年以内
・ピアスの穴をあけてから1ヶ月(友達同士であけた場合などは6ヶ月。耳以外の穴の場所によっては献血ができないことがあります)
・海外から帰国後4週間
・エイズの検査を目的としている場合
これ以外にも様々条件はありますが、概ねこの辺りに当てはまらなれけば大丈夫かと思います。エイズ検査目的の献血は絶対にやめてください。
献血の持ち物は?準備は?
持ち物
初めての献血に必要なものは、身分証明書(氏名・生年月日・顔写真が確認できるもの)です。学生証や免許証があれば大丈夫です。また住所や電話番号なども当日受付で記入します。
準備しておくこと
1) 献血ルームへ行く場合、可能であれば予約をしましょう(予約なしだと待ち時間が長くなる可能性があります)。自分が行きたい献血ルームを調べると、予約用の電話番号が出てくるはずです。
※献血Web会員サービス「ラブラッド」は一度献血をしてからでないと使えません。初めての場合は直接電話をして予約しましょう。
2) 献血の前日はよく睡眠をとりましょう。当日、受付で睡眠時間を聞かれます。体調が悪い時、体が疲れている時は献血を控えましょう。
3) 朝食・昼食をしっかりとりましょう。あまりに空腹な状態だと、献血後にめまいやふらつきが起こりやすくなります。最後に食事をいつ食べたか受付で聞かれます。
4) 献血の前にスポーツドリンクなど水分を十分に摂取しましょう。献血ルームであれば自動販売機から無料で飲み物が飲めます。献血バスであれば、バスに乗る前に飲み物をもらえると思います。
さあ、これで準備万端です!
当日の流れ
さて、ここからは献血当日の流れを紹介したいと思います。
1) 受付 → 2) 質問事項に回答 → 3) 医師による問診・血圧測定 → 4) ヘモグロビン濃度・血液型検査(採血1回目)→ 5) 献血(採血2回目)→ 6) 休憩 → 7) 終了
1) 受付
初めて献血をする時には個人情報の登録が必要となります。身分証明書を準備しましょう。予約していない場合はその旨も伝えます。
本人確認のために、4桁の暗証番号を登録したり、指先の静脈認証を登録したりすると思います(献血バスの場合は登録しないこともあります)。
2) 質問事項に回答
ここでタッチパネルを使ってたくさんの質問事項に回答していきます。今までの記事で紹介した質問もあれば、そこには含まれていない質問もあります。これらの質問事項には全てに正しく回答してください。
嘘をついてしまうと、輸血を受ける患者さんに危険を及ぼす可能性があります。正しく回答し、「責任ある献血」をしましょう!
3) 医師による問診・血圧測定
当日の体調や、薬を飲んでいる場合はその薬について、予防接種を受けた場合はその種類や時期などについて詳しく聞かれます。血圧が高すぎたり低すぎたりしないかも確認します。
4) ヘモグロビン濃度・血液型検査(採血1回目)
両腕の血管を確認し、献血をする腕を決めて、反対側の腕からまず少量の採血をします。ここで赤血球に含まれる、酸素を運ぶタンパク質であるヘモグロビンの濃度を測定します。
ヘモグロビン濃度が基準値以上ないと、献血によってめまいやふらつきの症状が強く出ることがあるので、献血することができません。
同時に血液型も確認します。
5) 献血(採血2回目)
ここまでをクリアすれば献血ができます。献血前に十分に水分をとりましょう。献血ルームであれば無料の飲み物の自動販売機があり、献血バスであれば飲み物が渡されます。
献血中は足を動かす体操をするように言われると思います。足を動かして血流をよくすることで献血がスムーズになります。
6) 休憩
献血後は少なくとも10分、乗り物に乗る場合は30分は休憩するように言われます。献血によって体の血液量が減っているので、献血後もたくさん水分をとって補いましょう。
7) 終了
最後に献血カードとささやかなプレゼントを受け取ります。献血後の注意点についても説明されると思います。献血カードは次回以降の献血に使うので、なくさないようにしましょう。次回の献血可能日も記載されています。
これで献血は完了です!お疲れ様でした!
※献血後に体調が悪くなることもあるので、献血終了時の注意点を守るようにしましょう。
初めて献血をする方へ
今までの記事を読んでみて、いかがでしたでしょうか?不安や疑問の解決になりましたでしょうか?もし他にも不安なことなどあればコメントしていただければ、記事にしてお答えしたいと思います。
初めての献血に行くのには勇気がいります。家族や友達を誘って行ってみるのもいいでしょう\(^o^)/
僕も初めての献血の時にはすごく緊張して、指先が冷たくなってしまいました。そうなると血管が縮まって採血が難しくなってしまうのですが、そんな時でも大丈夫。看護師さんが温かい保温材(?)を持たせてくれて、無事に献血ができました。看護師さんたちはとっても優しいです\(^o^)/
僕はこれから輸血を使う医療者側になります。医療現場では皆さんの献血によって、患者さんの命を助けることができます。ぜひ献血に一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
ヘモグロビン濃度が足りなくて献血できない方もいるかもしれません。あまりに低すぎる場合には病院へ行った方が良いですが、ちょっと足りないという方が多いと思います。
そういう方は、日頃の食生活の中でバランスよく栄養をとることを心がけたり、鉄分が多く含まれている食品を摂取することでヘモグロビン濃度の上昇が期待できます。
そのためのメニューやレシピなども公開されているので、参考にしてくださいね!
参考になるYouTube動画
↓献血ルームでの初めての献血の様子です
↓献血バスでの初めての献血の様子です。ナレーションもかなり詳しく、細かい点まで紹介されています。
参考文献・Webサイト
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