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デタラメ
月並みなこの人生の途上で多くを感じる。
例えばこの先、自分がしようとしている何かについて何故そうするのか自問自答したり。それは躊躇や自信のない表れとはどこか違う感覚 ー
とても不思議に思う。
人生は突拍子もない事柄によって、思いもよらぬところで新たな自分を発見したり。何気ない誰かの思考によって容易に、心に綻びを感じたり。どこかまだまだこのままではいけない気がしたり。
人生は面白いもの
兎角、面白くあるべきものだ。 ー
世の中で一番わからないものは「自分」だということに変わりはない。
昔。ある週末。行きつけのバーで親友とグラスを交わした。たわいもない話からシリアスな話まで様々な意見をぶつけ合う中、脈絡まで覚えてないが、自分より6つ年上の彼はこう助言してくれた。
「なあ、デタラメに生きようぜ。」
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万事の救いになるような一言。それはおそらく後生忘れない一言。デタラメでないつもりの人生であったとしても、出鱈目な事由は起こるものだろう。そんな刹那的に心に隙を与えるようなことが起こったとしても、この言葉さえ忘れなければ
一生が救われる気がする。
彼に貸しは作れないかもしれない。借りた恩がでかすぎた。