パパ 20200124
昨日の引き続き、深夜に書き起こすことになってしまった。もう深夜というか早朝ですね。大学のレポートは書くのに重い腰を上げなきゃいけないのに、こういった“考えなくていい”文章を書くのには全然時間掛からないの、摩訶不思議アドベンチャーですね。さっきまで全然レポート進まなかったのに。
昨日の記事で父親について紹介したのだが、今日も彼の話をしようと思う。というのも、先程父親からLINEが来て、大した内容でもないのに動悸がしてしまったので、改めて父という人物と私の反射について話したい。
父のことを誰かしらに話したり紹介する時、必ず出すエピソードが一つある。それは私がまだ小学生高学年か中学上がりたての頃だったと思う。
いつもご飯は母親が作ってくれていたのだが、母親の私への“寂しくないように”という気遣いか、母と姉が二人とも夕飯時に不在の時には、父親が仕事から早く帰って来て二人で一緒にご飯を食べるのが定番だった。年に数回ほどしかない滅多にない行事ではあったし、思春期で気難しくなっていた私は父と二人になっても特にワイワイとするでもなく、普通に食事をし、それぞれ同じ屋根の下で全く別行動をするのが当たり前だった。なんなら食前食事中食後と全部が少し気まずかった気がする。私は当時携帯を持ち始めて間もなく、父とはSMSで連絡を取っていた。その日、私が夕飯を作っていたのだが、父から「もうすぐ家に着きます。ご飯炊いてある?」と連絡が来た。思ったより早い帰宅だったのか、私は白米をまだその時点で炊いていなかったので「まだご飯炊いてない。ごめん」と返事をした。その直後、父から「ごめんとはなんですか。ちゃんとごめんなさいと言いなさい。」とお叱りのメッセージが来たのだった。一言一句SMSの内容を記憶しているわけではないのだが大体こんな感じのやり取りをした。私としては、ご飯を炊いていないことは結構些細なことだったというか想定外だったのでそんなに叱られるとは思っていなかったし、「ごめん」と打ったことに対してそんなに怒られるとも思っていなかった。私はそれに対して酷くショックを受けてしまい、泣きながら改めて「ごめんなさい」と返事をした。姉に何故こんなに急に怒られたんだろうとすぐに連絡をしたが、姉もよく分からないと同情してくれた。今でもその話をすると「いやぁ訳わからんよな」と言ってくれる。それ以来父とは敬語でSMSやLINEのやり取りをするようになった。なんでこんな堅くなきゃいけないんだろう。祖母が敬語で連絡をしてくるのは分かる。だって「柳葉魚ちゃんお元気ですか。またおばあちゃんの家に遊びに来てくださいね」は想定内だから。だけど、父とそんな畏まったコミュニケーションを取るとは思っていなかった。
去年あたりからやっと機能し始めた家族のグループLINEでは、父は母とも会話をするせいか口数は少ないものの、スタンプを送ったり、絵文字を使ったり、結構フランクにしゃべっている。しかし、やはり個人間でのやり取りとなると、全て敬語で、文末は必ずと言っていいほど「。」で終わる。正直、怒られているのかすら分からない。文面から父の機嫌が読めないのもすごく嫌である。どう返事をしたらいいのかも分からない。大学の先輩にこの話をしたところ、「きっとお父さんはお仕事柄、メールとかのやり取りは正式な文書だったり重要な取引だったりするわけで、コミュニケーションを疎かにしちゃいけないっていうのが染み付いてるから柳葉魚ちゃんにもその正しさっていうかフォーマルさを求めてるんじゃない?」という意見が出た。一理あると思った。でも、腑には落ちなかった。
先日、毎月父が私の講座に振り込んでいる仕送りの額が正しいか教えてくださいと連絡をしてきた。なので額を教えた後に「毎月ありがとうございます」と送ったのに対して、数日後である今日に「これはお小遣いじゃないですよ。」という返事が来たのが今日の出来事だ。私は実際、父の仕送りなしでは一切生活ができないから普通に“毎月それだけの額を振り込んでくれて、その手間も含めてありがとうございます、助かっています」の意を込めたかったのと、額を教えた後にスタンプだけ返ってきて既読しっぱなしにするのが嫌で送っただけなのに…という気持ちでいっぱいになった。その上変な勘違いまでされてしまった。お小遣いだと思われるようなお金の使い方はもちろんしていないし。自力で稼いだ額しか自分に費やしていないし。本当にほんの先程このLINEが来たので、今返すとなると「なんでこんな時間に起きてるんですか。」とまた怒られてしまうので、日中に返すとするがどう返事をしようか現在進行形で迷っている。そして何より、この会話をしただけで、父から一件のLINEの通知が来ただけで動悸がして、寝ることからまた一歩遠のいてしまった。そして冒頭に戻る。
ちなみに言うと母親から来るLINEも同じだ。連絡が来るだけで、酷く緊張してしまう。そして何よりすごく、すごく、疲れる。何度も言うが、こういうことを経験する度に両親のことを「嫌だなあ」と思うことはあるが、これはきっとこのイベントというかこのやり取りによって心労を追うという一連の流れが嫌なのであって、両親を嫌っているわけでも倦厭している訳でもない。会うのも嫌だとかは思わないし恨みもない。ただ、考えると疲れる。会ってしまえばきっと問題もない。問題がなければ疲れることもない。どうしてもこうやって自分の不満を文字に起こすと必要以上に両親を責め立て
悪者扱いしようとしているように見えて嫌なのだが、そうではないことを信じてほしい。そして私は、これを書き進めると同時に「私が今怒られる必要性はないので大丈夫」と両親からのLINEからの緊縛から緩やかに解放されているのが分かる。単純にさっきよりドキドキしない。きっと、今日はもう大丈夫。落ち着いて返事が出来ると信じている。
父がどういう人なのかは想像がついたでしょうか。そんなことよりやっぱり思い立ったが吉日でした。これを書き起こすことによって動悸が治ったからね。
絶対また同じことは起きる。その度書き起こすとなればただの愚痴かも知れない。でも、私の心情整理になるなら、パパの怖い部分も書き続けるとしようかな。