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稚内、礼文島、利尻島の夏旅

お盆休みに利尻山を登りたいと思い立ち、稚内、礼文島、利尻島を3泊4日で周遊してきた。
北海道観光の移動手段といったらレンタカーがポピュラーだが、今回は日々移動していくこと、そして島を巡ることになるのでレンタカーは使用していない。本数は極端に少ないが交通機関の連携がしっかりされているので長時間待たされるというようなことは一切なく、非常に快適な旅だった。
※この度は2022年8月に行ったもの。料金など改定がある可能性があるので要注意。


1.スケジュール

8/10(水) 羽田12:25ー稚内14:45 ANA
    稚内空港14:55ー宗谷岬15:41 宗谷バス
    宗谷岬16:30ー稚内駅前ターミナル17:30 宗谷バス
    食事:えぞ番屋
    宿泊:ドーミーイン天北の湯
8/11(木)稚内港06:30ー礼文島香深(かぶか)港08:25 ハートランドフェリー
    礼文島香深港08:40発ー12:30着 礼文島周遊観光バス
    礼文島香深港12:50ー利尻島沓形(くつがた)港13:30 ハートランドフェリー
    沓形港13:35ー温泉14:08 宗谷バス
    温泉:利尻富士温泉
    宿泊:キャンプ場 ゆーに
8/12(金) 利尻山登山 キャンプ場05:30発ー野営場16:00着
     鷲泊港17:20ー稚内港19:20 ハートランドフェリー
     食事:なら鮨(タコしゃぶ)
     宿泊:ドーミーイン天北の湯
8/13(土)  稚内駅ーノシャップ岬 宗谷バス
    食事:
    ノシャップ岬、ノシャップ寒流水族館/稚内市青少年科学館
    稚内駅13:40ー稚内空港14:10
    稚内15:10ー羽田17:05 

2.1日目 宗谷岬

稚内空港は非常に小さい空港のため、降機して手荷物をピックアップして出口に降り立つまでが非常に早い。空港からは宗谷バスが運営している”てっぺんアクティブバス”に乗車して宗谷岬を目指す。空港から宗谷岬までは1時間弱で運賃は1000円。途中で景色が良いところや野生のシカなどを見つけると運転手さんが写真を撮るためにわざわざ速度を落としてくれたりする。一般的な路線バスの車両だが非常に観光要素の強い路線だ。
宗谷岬に約1時間停車したのち、折り返し便に乗車して稚内駅まで向かう。運賃は2000円。

通常の路線バスの車体で運行される。
バスはほぼ貸切状態
写真を撮るためにわざわざ一時停止してくれたりもする。
売店はちゃんと営業しておりソフトクリームを食べた。
宗谷岬

宿泊先は、稚内駅から徒歩5分程度のドーミーイン天北の湯。サウナが良さそうだったのでここを選んだ。食事は南稚内駅近辺の地元の人が行きそうな居酒屋として探した”えぞ番屋”。一駅隣の南稚内駅の周辺にあるが列車の本数は一日数本しかないためタクシー移動だ。田舎だと現金しか使えないだろうと諦めていたが、なんとPayPayが使えた!PayPayが仕掛けたデファクトを取りに行く施策はクレジットカードが使えないところでも電子マネーが使えるように貢献していると実感した。

えぞ番屋、全て美味しかった!
うちの生ビールは美味いよと言っていたけど、その根拠がこれなのだろう
自慢の生ビール
ホッケ
フライ
ジンギスカン


天北の湯のサウナは温度のわりに熱く感じた。水風呂は冷温泉で体感15度程度で個人的には好みの温度、そして露天風呂エリアにオットマンがあるイスがおいてり非常に良い外気浴の環境!風の街だけあって、最上階の露天風呂はけっこう風が強くあまりまったりしていると風邪をひいてしまうかもしれない。

3.2日目 礼文島・利尻島

旅行計画を立てた当初、メインイベントである利尻山への登頂のチャンスを2日確保していたが、どうやら2、3日目ともにある程度天気が安定していて、どちらも快晴にはならなそうなことがわかったこと、そしてフェリー到着後からの登山開始では少し出発時間が遅いことなど色々考慮して、利尻山を3日目に行くことにして、2日目は礼文島観光することにした。

早起きをして早朝の便で移動する。
さらば稚内
キャビンはゆったりしている。

礼文島観光は、宗谷バスが運営する島内周遊観光バスツアーに参加(料金3400円)。2回建バスで景色がよく見える上に、ガイドさんが島の説明を聞きながら島の観光スポットを巡り、非常に効率が良い。とりあえず見ておきたいくらいであればこのツアーで十分だと思う。

岬にあるのは島ではなく岩
礼文島の最北端
ツアー中、ウニ丼を食べるチャンスがある。

ツアーが終了すると多少お土産屋さんなどを覗く時間はあるが、程なくして礼文島から利尻島へ向かうフェリーに乗車する行程になる。

利尻島に到着すると、1日数本しかない路線バスが港で待っており宿泊予定のキャンプ場がある利尻富士町方面まで全く待ち時間なく進むことができる。前日に宗谷岬へ向かう時と同様に、パッケージツアーではないのに流れるように進んでいく行程は地域の交通機関が連携してくれているおかげだ。

利尻島到着

宿泊先はキャンプ場ゆーにのバンガロー。新しくできたキャンプ場のようで非常に綺麗だった。そしてBBQセットを借りると消耗品以外は全てついてくるのでありがたい。一つ注意しなければならないのはキャンプ場から市街地までは徒歩15分程度歩かなければならないので時間に余裕を持ちたい。

バンガロー
無料で貸してくれるBBQセット(あみは購入)
食材は徒歩で片道15分のセイコーマートで仕入れた。

キャンプ場から徒歩5分程度のところにある利尻富士温泉。本日もサウナに入ることができる。サウナ自体は普通だったが水風呂が非常に冷たく最高だった。おそらく10℃以下。露天風呂のところにいくつかイスがあるので外気浴を楽しむこともできる。

4.3日目 利尻山

利尻山は、利尻富士と呼称されることからわかるように富士山のような形をした単独峰。標高は1721mであるが、山の裾から自分の足で登り始めなければならないため、富士山5号目から頂上まで登るのと同等の標高を上げなければならないと思う。長時間の山行となるためまだ暗いうちに出発する。

キャンプを楽しんでいる方々はまだ夢の中であろう。
利尻北麓野営場:こちらもキャンプ場、バイクや車で来ている人しかいないと思う。
ここまでたどり着くのに徒歩で1時間かかった。
利尻島の湧水は飲料水として使用OK
しばらく樹林帯が続く
樹林帯を抜けると海が見えた。
目指す方向には雲
山小屋
山小屋内部、アタックに必要ない荷物を下ろして行った。
頂上は雲の中、何も見えなかった。


休憩時間を含めると最終的に約11時間の行程、14.9km、累計登りは1743mであった。こんなに長時間の山行は初めてであったため、もう足がもげるのではないかと思うほどだったが、非常に達成感があった。
正直なところ最初の1時間、キャンプ場ゆーにから登山口(北麓野営場)までの1時間はタイムロスだし、体力温存できないので良くない。
市街地の民宿に泊まると登山口まで送迎してくれるようで歩いている横を何台ものハイエースが通過していった。体力温存されたい方はご参考まで。

鴛泊港、北麓野営場からはタクシー!もう歩く力は残っていない。
北海道本土に戻る船が来た
さらば利尻島

稚内に到着するとすっかり日が暮れていて気温もグッと下がっていた。
せっかく稚内に来たのだからと名物料理、たこしゃぶをいただく。


5.4日目 ノシャップ岬

稚内市街から路線バスで気軽に行けるノシャップ岬へ。
礼文島でウニ丼を頂いたが、最後にもう一度!

最北のバス停
バイクのツーリング客で大混雑
網焼き、なんというものでもないのだが美味しかった
このウニ丼、絶対に食べた方がいい!しっかり満足できる。
期待値以上に楽しかったところ
アザラシが活発に動いていて見ていて飽きない。
南極の資料館、かなり見応えがある。
稚内空港より東京へ