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【プロセカ】衝撃と絶望の瑞希バナー感想【ネタバレあり】

このnoteは、プロセカのイベントストーリー「荊棘の道は何処へ」のネタバレしかありません。






最近は、朝目覚めて「もしかして、あのことはただの夢だったのかな?」と思いながらプロセカを開いている。
そして夢ではなく現実にあの出来事が起こったと察し、絶望することを繰り返している。

落ち着いて話を最初から整理しよう。
プロセカのイベントストーリー「荊棘の道は何処へ」は、多くのユーザーに衝撃を与えた。
元から前回のストーリー「灯を手繰り寄せて」の意味深なラストや、書き下ろし楽曲を担当したなきそによる「どうしようもない現実ってあると思います。覚悟の準備をしておいてください。」というコメントから、不穏な空気が漂っていたが、公式から出されたのはファンの想像を超える絶望だった。

ストーリーのおさらい

文化祭が近づく中、瑞希は自分が隠してきた秘密を、絵名に明かすことを決めた。しかし、今まで周囲から「変なの」と言われてきた恐怖心から、秘密を明かすことを躊躇していた。
それでも、友人である類の「瑞希が心から幸せを感じられるように」という願いや、KAITO・MEIKOの伝えた言葉に後押しされ、絵名に「文化祭の終わりに話がある」とメールを送ることに成功した。

文化祭当日。ニーゴのメンバーで楽しく文化祭を回るが、瑞希は内心では「ボクたちの関係は今日までかもしれない」と思っていた。
文化祭終了後、瑞希は絵名と屋上で待ち合わせをして、秘密を明かそうとするが、少しのきっかけから瑞希は離席し、先に絵名が屋上で待つことに。

そこへ、男子生徒達がやってきて瑞希の噂話を始める。そして絵名に視線を向けて話しかけると……


化けの花は、咲いてしまった。


遅れて屋上に来た瑞希は、絵名が秘密を知ってしまったことに気づき、その場から逃げ出してしまう。絵名は後を追うも、瑞希は涙ながらに「みんなの優しさが、どうしようもなく嫌だ」という想いを話した後、「ごめんね」と言い残し、去ってしまった。
そして瑞希は、「消えたい」と思うようになってしまったのだった……

瑞希の秘密

今までずっと曖昧にされてきた、瑞希の秘密。ずっと伝えられずにいた、伝えようと決心した秘密。それは本人ではなく「男子生徒A」なる人物から、絵名に「君もだったりする感じ?」とバラされた。
その瞬間に、ストーリーを読んでいた私の手が硬直し、心臓の鼓動が激しくなるのを感じた。スマホを一旦机の上に置き、呼吸を落ち着け、続きを読むまでには数分の時間を要した。

今でも、そのたった一文字の漢字が頭から離れずにいる。どれほど目を背けたくても、それがはっきりと描写された以上、現実からは逃れられない。もはやそれは呪いのように私の頭にこびりついた。

そもそも瑞希は、何故秘密を隠し続けてきたのだろうか。
瑞希は拒絶されることを恐れていたのではない。むしろ瑞希は、ニーゴのみんなは自分のことを受け入れてくれると信じている。それゆえに、瑞希を「意識してしまう」と、二度と以前の関係には戻れない。
みんなが優しいからこそ、"普通に"一緒にいるという関係が崩れることを恐れていたのだ。

それでも、隠し続けるわけにはいかない。KAITOの言うように、傍観しているだけでは何も変わらない。だから、ずっと待っていた絵名に明かすことを決めたのだ。

――しかし、ほんの少しのきっかけから、秘密は崩れてしまった。

そのときに見た、絵名の目。
瑞希には、それが自分を「変なの」と呼んできた人々の目と同じように見えたのだろう。

もちろん、その驚いたような目は瑞希を蔑む目ではない。
しかし、瑞希の心を砕くにはそれで充分すぎた。

蕾にはもう、戻れない。

男子生徒について

やはりというか、ストーリー公開直後から瑞希の秘密をバラした「男子生徒A」にヘイトが集まり、トレンド入りまでしてしまった。

確かに、男子生徒Aの罪は重い。いわゆる「アウティング」は瑞希のような人間にとってはタブー中のタブーであるし、現実にはそれで精神疾患に陥った人もいるという。

しかし、ここまで「きっかけ一つで崩れる」秘密を抱えてきたのは瑞希の方である。ストーリーの最後の「自業自得だな」という言葉が、それを表している。

そもそも、男子生徒を責め立てることが瑞希のためになるのだろうか?
「あのときあいつがいなければ…」と決めつけるのは簡単だ。
だが、どれだけ悔やもうと、時間を巻き戻して全てをやり直すことはできない。男子生徒をどうしようが、瑞希が救われるわけでもない。過去を悔やんだり誰かのせいにするのは時間の無駄である。
それならば、「なってしまった」過去は見切りをつけ、前に進むために未来と向き合う方が、よほど建設的ではないだろうか?

少なくとも、絵名は男子生徒よりも瑞希を心配して追いかけ、その後も男子生徒のことなど気にする様子も見られない。
そして、今後この男子生徒達が登場して謝罪するとも考えにくい。
瑞希のためには、もう過去には目を向ける必要はないだろう。

今後のニーゴはどうなるのか?

次の箱イベは瑞希を救うストーリーになると考えるのが自然だが、どのようなストーリーになるのだろうか?

まず、エリア会話で見られるように、瑞希はニーゴから完全に孤立状態になっている。
アフターライブでも、瑞希が一人で「もう、みんなとは歌えないのに……」と語っている。

今後のイベストでは、瑞希がニーゴとして活動することは停止状態になるかもしれない。
奏やまふゆも、流石に何があったのか絵名に聞いてみるだろう。
ただ、絵名が素直に話すかどうかはわからない。私の考えでは、絵名は話す/話さないの両方の可能性があると思っている。

・話す: ニーゴは4人でないと成り立たない。瑞希に起こったことを二人に話せば、どうにかする方法を考えられるかもしれない。
・話さない: 話すと瑞希の秘密を明かすことに繋がりかねない。自分でなんとかしなければ。

その他、奏やまふゆがセカイのバーチャル・シンガーから聞く(知っているかは不明だが)、セカイの湖でうずくまる瑞希に誰かが話しかけるなどのきっかけから知るというパターンもあるかもしれない。

いずれにせよ、次のバナーは瑞希の想いにより深くせまるストーリーになるだろう。

なお、セカライの大阪公演が12月半ばに控えていることから、それまでには解決するのではないか?という予想もある。
しかし、セカライに間に合わせるために無理矢理解決するよりは、きちんと瑞希と向き合って前へ進む方法を見つけてほしいと、私は願っている。
私も瑞希は好きだが、ここまで重大な問題になった以上、セカライに関係なくストーリー上でのケジメをきっちりつけてほしいと思う。
セカライは本編とはパラレルワールドであってもかまわないので…。


まとめ

ありふれた締めくくりとなるが、瑞希が再びその笑顔を取り戻し、ニーゴとして活動し、幸せに生きていけるようになる日が一日でも早く来ることを願ってやまない。

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