プロセカのゆく先 〜今後のストーリーを考える〜
はじめに
「プロジェクトセカイ」がサービスを開始して、2023年9月30日で3周年を迎えました。
それに伴い、以前から発表されていた通り、キャラクター達は次の学年へと進級していきました。
そして、すべてのユニットが進級後最初のキーストーリーを終え、これからどう進んでいくかの方針がある程度定まったと思います。
そこで、この記事では、少年少女がこの先どのような道を進んでいくのか、各ユニットごとに考察してみます。
ネタバレを含みますので充分ご注意ください。
大前提: 終わりは必ず来る
まず、プロセカのストーリーを考える上で頭に入れておかなくてはならないのは、「プロセカの物語は、いつか終わりが来る」ということです。
プロセカの総合プロデューサーによると、この物語の終わりは決まっていて、そこに向けてストーリーを描いていくという方針で進められているようです。
詳しくは本作プロデューサーへのインタビュー記事を参照していただきたいですが、
プロセカというストーリーは、終わりなく引き伸ばしをするのではなく、きっちりと終わりを定めてそこへ向かって描写していくというスタンスです。
なので、みんないつかは卒業するし、それは避けようのない運命です。その先に何があるかはまだ分かりません。
(展開のスピード的に、あと2年くらいでストーリー完結?)
私個人としては、これでいいと思います。
物語をきっちりと終えることは、創作に対して非常に美しい姿勢であり、ユーザーが求めるものを提供しようという精神を感じます。
中途半端でその場しのぎな引き伸ばしよりも、その方がみんなが納得できるでしょう。
とはいえ、いつかこの物語が終わるのは寂しいものです。
みんなが歩む道の先を、最後まで見ていたいと思います。
それぞれの未来
それでは、これからどんなストーリーになるのか、ユニットごとに考察してみましょう。
なお、私はすべてのストーリーを読んだわけではないため、一部間違った解釈をしている可能性があります。その際はご指摘ください。
ビビバス: 本当に次のライブでRWを超えられるのか?
伝説のライブ「RAD WEEKEND(以下RW)」を超えるため、日々練習を続けていたビビバス。
大河さんに敗北し、RWの真実を知った時には、辛い現実に打ちのめされそうになりながらも、前に進む決心をしていました。
「BURN MY SOUL」では、RWを超えるための作戦として、街の人たち(主に若いミュージシャン)に向けて彰人が歌を披露。
街の若者たちの心をガッチリと掴んだ上で、「次のイベントでこれ以上のライブをし、RWを超える」と宣言。
街の人々を再び注目させた上に、大河さんに敗北して一度はRW超えを諦めた三田を仲間に入れることに成功したのです。
非常に胸の熱くなる展開で、今までビビバスのストーリーにやや否定的だった私でさえ、この本気ぶりに心を動かされました。
しかし一方で気になるのは、街の人たちの目線が相変わらずRW基準ということです。
大河さんに負けたあの日以降、街の若者の間で「ビビバスは解散した」という噂が流れていました。
こればっかりは、私も「お前らの応援はその程度のものだったの!?」と、憤りすら感じましたね…
それほどに伝説となったRWを、果たして本当に超えられるのでしょうか?
先述した物語の終わりが来るのが仮に(現実時間で)2年後なら、最高のイベントを作って終わりになるでしょうが、3年後ならもうひと段落挫折がありそうな気がします。
それと、「On Your Feet」で颯真の書いていた「もう誰にも歌われない楽譜」の伏線も気になります。
新を呼び戻して歌わせるのか、それともこの曲で新を呼び戻すのか、はたまた次のイベントで歌うのか…
どの展開になるのか気になるところです。
また、来年1月にはワールドリンクイベントも控えており、どんな変化が起きるのかも楽しみですね。
私は、「RAD WEEKENDに似たステージ」が出来ると予想します。
ビビバス全員、日に日にあの夜への想いが強くなっていますし。
レオニ: 穂波、レオニのリーダーになる!?
紆余曲折の末、プロのバンドとして活動することになったレオニ。
イベント「Stick to your faith」では…
志 歩 さ ん ロ リ 神 レ ク イ エ ム ! !
…は、置いておいて。
真堂さんから、プロのバンドとしてどんな演奏をしたいのか考えてほしいと言われたレオニの4人。
咲希と一歌はどんな風に演奏したいか決めていましたが、志歩さんと穂波は決めかねていました。
そして、リンから昔の話を聞かせてほしいと言われたことをきっかけに、志歩さんは自分の想いに気づきます。
穂波はまだ想いが決まっていませんでしたが、一緒に考えていこうと決意します。
一方その頃、真堂さんは今後の活動のため、「Leo/needにリーダーを設定しよう」と考えます。
彼の中では、誰をリーダーにするか決めているようですが…
次のレオニイベントは、穂波の想いに迫る物語になるでしょう。
ということは、真堂さんがリーダーに相応しいと考えているのは、やはり穂波なのではないでしょうか?
実際、「Little Bravers!」では、「若さを武器に活動しよう」と提案した真堂さんに対して、穂波は「それは私たちの考えとは違う」とはっきり意思表示していました。
その想いの強さが、真堂さんの目に留まっても不思議ではありません。
とはいえ、穂波は「リーダーになってほしい」と言われても「え!?私なんかよりも○○ちゃん(他のメンバー)の方がふさわしいですよ!」とか言いそうな気がします。
仮にそうなった場合、穂波がリーダーを引き受けるのか、それとも他のメンバー(一歌か志歩さん?)が引き受けるのか、どちらにしても面白そうです。
穂波がリーダーになった場合はどうなるのか、そして穂波の想いとは何なのか、気になるところですね。
配偶者奏やまふゆとの交流から、想いを見つける可能性もありそう…?
モモジャン: モアモアハウス〜〜〜!?
「その手導くぬくもりは」のラストで、愛莉が提案してトレンドにもなった「モアモアハウス」。
賃貸を借りて事務所を作る計画のようですが、高校生が借りれるのかはさておき、かなり夢のある計画と言えます。
色々と会議室を借りるのに苦労していた描写もあるので、こういった活動拠点の建設は、スムーズな活動に必須と言えますね。
次のバナーでは、賃貸探しの話になりそうですが、果たしていい物件は見つかるのでしょうか?
なお、「打ち合わせならセカイでやればいい」というツッコミもありましたが、マネージャーとしてスカウトした斎藤さんの問題もありますし、それは難しそうですね。
セカイでは出来ない何かをするためのモアモアハウスというか。でもネーミングセンスはどうにかならんかったのか
ニーゴ: ワールドリンクイベントの傾向を考察
まふゆが家出し、奏の家に居候するという衝撃的な結末から数ヶ月 (劇中ではおそらく数週間)。
ニーゴのみんなは、変わらず音楽サークルの活動を続けていました。
そんな中、「誰もいないセカイ」に、新たな変化が発生します。
それは、「湖」の出現。
ニーゴのメンバーは、この不思議な湖に何か浮かんでいるのを見つけ、取り出してみようとしますが、どうやら想いの持ち主であるまふゆしか触れないようです。
そして、エンディングでは湖に突然、2つのものが新たに出現します。
一つ目は、大きな「扉」。
この扉は開けることができず、今のところ正体は不明ですが、「ワールドリンクイベント」というからには、何らかの条件を満たすと、他のセカイに繋がるようになるのではないか?と私は考えています。
もしそうなったら、エイプリルフールを除き今までプロセカ内の現実世界では人目につかないようにされていた、別のセカイのバチャシンに会う可能性もあります。
マップでは、扉がある湖の隣にあるのは「教室のセカイ」ですが、このような扉が他のセカイにも出現するかどうかは不明です。
そしてもう一つ出現した、小さな「芽」。
これについては、手がかりが全くなく考察困難です。
分かるのは、扉もそうですが、誰かの強い想いから生まれるということくらいでしょうか?
「ふしぎな種」との関係性も気になるところです。
もし本当にセカイがつながった時、一体どのような展開になるのでしょうか。
もしかしたら、その時が「プロセカ」という物語の最終章なのかもしれません。
…と、締まらない考察になりましたが、まだまだ未知の部分が多いWLイベント、今後も注目していきたいですね。
ワンダショ: 夢に向かって
ワンダショについては、これを書いている時点で最も最近のイベントである「君が主役の物語を」の感想を交えて語っていきます。
ワンダーステージを飛び出し、色々な劇団を見て回ることになったワンダショ。
晶介お兄さん達が提案してくれた3つの劇団のうち、最初に訪れたのは老舗の劇団「春名座(しゅんめいざ)」。
その中で司は、セリフが3つしかない役を演じることになります。
役作りに苦戦していた司でしたが、春名座の獏野歴という俳優に出会い、彼との交流を通じて役をものにしていきました。
また、MEIKOやワンダショファン1号に声が似ているうさぎのぬいぐるみからもヒントをもらい、公演に挑みます。
しかし、演出家から「脇役なのに役が目立ちすぎている」と評価されました。司の演技力は、まだまだ改善する必要がありそうですね。
個人的に、みんなが主役になる群像劇スタイルのプロセカらしいストーリーだと思いました。100%前向きなオチではないけれど、司が夢に向かって進める結末なのが好きです。
で、今後気になるのが、見学が終わったらワンダショはどうなるか、についてです。
えむのおじいちゃんから「世界を見て回ってこい」と教えられた晶介お兄さんの紹介した劇団は3つ。
私はもっと多いと思っていたのですが、意外に少ないと思いました。
一応、今回のイベントのラストで、獏野さんから「映画のエキストラとして出演してみないか?」と提案されたことから、春名座での活動はしばらく続きそうです。
しかし、このペースだとリアル時間で2年、下手すると1年も持たずに劇団に行くための船が嵐で座礁するなどのトラブルがない限り劇団巡りが終了してしまいそうです。
その後、夢のために別れるか、このまま一緒にいるかという決断を迫られるであろうということは想像に難くありません。
ワンダショの選んだ道がどのようなものであれ、最後はハッピーエンドで終わってほしいものですが…
おわりに
いかがでしたでしょうか?
プロセカの物語は、「終わり」が名言された以上、予測のつかない段階に入っていると言っていいでしょう。
いずれ来る「別れ」や「卒業」、その先に何があるのか。そしてその時、プロセカというコンテンツはどうなるのか。
どんな未来になるとしても、きっと大丈夫だと運営やキャラクター達を信じて、今後も注目していきたいと思います。