人生で初めて聴いたボカロ曲のはなし
最近、Twitter(X)で「初めて聞いたボカロの楽曲」というハッシュタグがトレンド入りしましたね。
私が人生で初めて聴いたボカロ曲は、ラマーズPの「とりぷるばか」という楽曲です。
小学生の頃に聴いて以来、その背中を押されるような明るさが今でも大好きな楽曲なのです。
※↓の記事もご参照ください。
……しかし、最近になって記憶をたどると、実は「とりぷるばか」よりも前に、あのボカロ曲も聴いていたな!ということを思い出したので記事にしました。
みなさんは「むりげー」という企画をご存知でしょうか。
あるゲームが「お題」として出題され、それを今は亡きFlashで「無理やりゲーム化」するという企画です。
過去には「ときめきメモリアル」や「オプーナ」などがお題として出題されました。
その第3回では「ディシプリン*帝国の誕生」というWiiのゲームを題材に、様々な作品が作られました。
「ディシプリン」というゲームについてはアニヲタwiki等を参照してもらうとして、その中で一つ、異様な輝きを放つ作品があったのです。
その名は「溺死プリン」。
……明らかに「ディシプリン」とのダジャレでしかないその作品は、ガスマスクを被った女性(一応原作要素)が川辺でプリンのキャラクターを殴り、最後はプリンを川に投げ込んで溺死させるという、なんとも変なゲームでした。
そして、そのゲームのバックで流れてる音楽、これがクセモノだったのです。
※うろ覚え
「プ♪リ♪プリン♪ プリプリプ〜リ〜ン♪」
「プ♪リ♪プリン♪ プリプリプ〜リ〜ン♪」
「プ♪リ♪プリン♪ プリプリプ〜リ〜ン♪」
……なんだこれは。
わずかなフレーズを延々と繰り返すそのBGMは、一度聞いたら一生忘れられないであろう謎の中毒性を持っていました。
そしてそれを歌っていたのは、可愛らしいけどどこかミステリアスな少女の歌声でした。
当時Flashゲームに夢中だった小学生の私は、面白いゲームを求めて数々のサイトをネットサーフィンするうちにこのゲームを見つけました。
そして「なんだよこれwwwプリン殴ってるだけだしBGMがwww」という感じで遊んでいると、このゲームについたレビューにこんな文章があるのを目にします。
※うろ覚え
「右にしか届かないパンチ!衝撃のラスト!そして耳から離れないミクの歌声!私が審査委員長だったら、このゲームを大賞に選んでいたのになあ。」
「ミクの歌声……?ミクって誰だ……?」
と、当時の私は思っていましたが、Flashに夢中だったのでそれ以上は調べませんでした。
これが、私と初音ミクの初期の対面なのです。変な話ですが事実です。
ただ、「とりぷるばか」とどっちが先に知ったんだっけ?となるとよくわかりません。
当時小学生の私はネットに詳しくなく、「ミク」という存在は知っていたけれど「合成音声ソフトウェア」であるとはわかりませんでした。
それに、Flashとニコニコ動画にハマった時期は重なっているので、「とりぷるばか」と「溺死プリン」、どちらが最初に知ったボカロ曲なのかは結局不明なままです。
……それだったら、
変なFlashゲームのBGMよりも、今でも大好きな楽曲の方を初めて聴いた曲にしといたほうがエモくね?
というわけで、私は今後も「とりぷるばか」を初めて聴いた曲ということにします。
おしまい。