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島根旅行に行ってきた(1)

もう月末ですね。早い。8月最終週は毎年夏休みを取っています。そこで今年は、かねてよりの夢だった島根旅行を決行してまいりました。
日本神話好きなのになぜ行ったことがないんでしょう。noteでも去年「今年中に行く!」とか言って実現してませんでした。大体原稿のせい。

今回もがっつり原稿中ですが、秋冬に出す小説は出雲神話成分が入ったアジアンファンタジーです。だったら現地で原稿しても楽しいじゃんってね。そんなわけで今月は旅行レポです! モリモリすぎて、2泊3日のうちの1日目のみ。2日目以降は近いうちに更新しますね。

1日目に行ったところ

出雲大社→島根県立古代出雲歴史博物館→稲佐の浜

なお、メインのお供は自創作のラケとディヤのアクスタです。この二人が今回原稿中のお話のキャラになります。サブで別の創作からウィル(noteのアイコンの子)、ルナ、ルーファスのぬいを日替わりで連れて行きました。
完全にオタク丸出しです。旅の恥はかき捨てって言うもんね。ようはソロ旅行です。行きたいところに割とニッチなスポットが含まれるため、他人を付き合わせるのは申し訳なく……。

はじまり

一人の時はいつもそうですが、足とホテルだけ取ってほぼ無計画で旅行先まで来てしまいます。今回もそう。調べるのが面倒くさくて……。空港でパンフレットを漁りながら予定を練ります。そして行きそびれる場所が多発して、また来ればいいかになるのでした。
今回は旅程に余裕があるのでまあヨシ!(学びがない)

空港についたのは10時台後半、そこでホテルのある出雲市方面のバスに乗る予定でした。そこは決まってた。
目的のバスを見つけて、運転手さんに何時発か聞いたところ「55分なんですけどねぇ」とのこと。言い方に引っ掛かりを覚えながらもその時点で11時を回っていたため、じゃあ11:55のバスをのんびり待てばいいか……なんて考えていました。暑くて空港内に戻っていたら、後ろからさっきの運転手さんが走ってくる。
「今から出ます! 乗車券持ってますか!?」そこで初めて実は10:55発だったことを知る。発券を手伝ってくれてバスに飛び乗りました。顔を覚えて気にかけてくれるなんて良い人だ……!

空港からの移動とごはん

車窓を走るラケとディヤ。この旅行のためにアクスタを作りました。いろんな景色をディヤに見せるラケが見たくてな……!
斐伊川! 広いねー!

天気予報は雨だったのに、綺麗に晴れてました。バスの車窓から見える青い空には雲がぽつぽつ。湿気の多い山陰らしく山はほのかに青白く烟って、いかにも夏の景色って感じ。稲刈り寸前の田んぼが広がるのどかな風景は、出身地の関東平野ど真ん中と似ていてちょっと懐かしい雰囲気です。クシナダヒメは稲作に関わる神様ですし、この地で今もお米が作られているのもまたロマンですね。
途中で斐伊川(神話では肥河)を渡って出雲市に向かいます。

宿泊先のホテルに荷物を預けて、ここからは電車移動です。幸いほとんど待たずに来てくれました。改札はIC非対応なのに乗車券はSuicaで買えるんですね! 面白い。無人駅も多いみたいで、ちょっとシステムに戸惑いました。電車よりバスに近いかも。
田んぼの中をえっちらおっちら行くのも楽しい。途中で参道を電車が横切ることで有名な粟津稲生神社を通り「ここだったんかー!?」となる。下調べ/Zero

そして出雲大社前駅に到着。レトロで可愛い駅舎。神門通りを歩いて、まずはグルメと洒落込みます。出雲そば!

砂屋さんというお店。美味しそう〜(美味しかった)
ウィルくんのぬいです。こんにちは。

せっかくなので3段の器に入った割子蕎麦です。十割そばということもあり、非常に香り高くて美味しい……。普段お蕎麦にはわさびですが、もみじおろしで食べるのもいいですね! 最初なんだか分からず明太子に誤認した。濃いめのつゆが熱気にさらされた体に染みる……。一口ぜんざいまで付いて、体は出雲で出来ているになりました。
ちなみに今回、事前にMisskeyでおすすめのお店を聞いて、ほぼ教えてもらったところで食事をしました。ありがとうございます!

出雲大社!

「ディヤ見てごらん。出雲大社だよ!」

今回のメインイベント。まずは大社おおやしろへご挨拶に行きます。いつも創作のネタにして申し訳ないです……。

参道の松林がすっごく気持ちいい。日差しを適度に遮って、風が爽やかに抜けていきます。松葉を掃く庭師さんも居て、非常に綺麗な所です。そしてうさぎの像が至る所にいて可愛い。

あ! 進研ゼミ(古事記)でやったところだ!
大国主と幸魂奇魂な大物主が対面するシーンの像。
有名なしめ縄のとこ。

着いたー! お参りする時、直前で二礼四拍手一礼を思い出してわたわたしてしまいました。もちろんこの裏にある本殿にもお参りしました。
境内から太鼓の音がしてたのもあり、ここでようやく遠くから雷の音がするのに気付きました。雨雲レーダーでは島根県内であちこち雷雨だったようです。ぐるっと回ってお参りをし、御朱印もいただいたところで、神祜殿(宝物殿)へと向かいました。

が、拝観料は現金のみ! キャッシュレス決済ばかりで手持ちの現金はすっからかんでした。受付の方に近くのコンビニやATMを聞いたら、大社前駅付近まで行かねばならないらしい。ここまで来て引き下がれないぜ。
途中でお土産を見つつ、アイス食べつつ、現金を下ろして戻ると「暑くて大変だったでしょう。道分かりました?」と聞いてくださいました。やさしさ。

中は流石の展示内容でした。撮影は禁止。心御柱は以前上野の特別展で見たことがありましたが、やはり本殿を拝してからだとより感慨深いものがあります。
個人的にお供えするお膳が炭水化物ばかりなのが気になりました。ドデカお茶碗にご飯、小さい器に御餅御餅御餅御餅……もっといろんなものをお食べよ。
社の屋根のレプリカ、というか練習で使用したらしい檜皮葺の展示もあり、これが屋根の全面にあの厚さで乗ってんのか……になりました。

島根県立古代出雲歴史博物館へ

出雲大社のお隣です。暑い! ちょっと休みたい! ということで先にカフェへ。冷やしぜんざいを食べる。

食べ物が来るまでしまねっこの楊子入れと記念撮影。
ひんやり美味しかった。箸置きがうさぎなのもいいね。

体が休まったところで常設展へ。本当は企画展の荒神谷遺跡も見たかったのですが、閉館まで1時間ちょいと余裕がなく断念。3日目にもう一度来ることにしました。
博物館の制服が古代風味でかわいい……。

ずらっと並ぶ銅剣。奥は一部銅矛。
下の青緑色は本物、上の金色は復元です。

これが見たかったんですわ〜! 圧巻!! まァ〜たくさんの剣に心踊らない訳がなく……。古代史が好きな身にもたまりませんね。
恥ずかしながら出雲国風土記はあまり詳しくなくてですね……。風土記の中では最も完本に近いですし、ちゃんと見ておきたいものです。展示も古代の生活に重きを置いたエリアがあって、非常に興味深い。はるか昔の人の営みを身近に感じられるって素晴らしいよね。

稲佐の浜へ

ここから浜まで1キロ強とのこと。歩けん距離じゃないな! というわけで徒歩で向かいます。神迎えの道なる通りがあるそうなのですが、方向音痴なのでわかりやすい国道を通っていきました。陽が沈んじゃう!と思いながらガシガシ歩いて行きます。途中に出雲阿国の史跡もありましたが、今回は寄れませんでした。いつかまたね。

ジャストタイミング稲佐の浜。

関東民には珍しい日本海です。海も綺麗。死ぬほど暑かったけど、心洗われるような景色に、しばらく砂浜でぼんやりしていました。ここに住みたいな……。
流石に帰らなきゃ行けないので、また歩いて出雲大社へ、そして出雲大社前駅へ。電車の待ち時間が1時間くらいあったので、駅舎でアイスを食べながらテキストベースの原稿を進めていました。これも目的の一つですからね。

無事に電車でホテルに帰り、途中のコンビニで買った薔薇パンとおにぎりとあご野焼きで夕飯としました。程よい疲れ。

とまあこんな感じで1日目終了です。濃ゆい!!
それでは近いうちに第二弾以降を更新しますね。来月もよろしく〜👋

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