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“ザ★®チャーハン”のデザインをみる

こんにちは。
株式会社ウィルクリーチャーズのデザイナーの村田と申します。

今回のデザインを見るは味の素の“ザ★®チャーハン”です。

コロナで冷凍食品需要も増えましたが、それより以前に食べていた記憶のあるのが味の素の『ザ★®』シリーズ。こちら2015年に発売されるやいなや現在までヒットしています。
圧倒的な力強さを感じるこの商品たちの中でも本日はチャーハンを取り上げようと思います。


圧倒的存在感の『ザ★®』シリーズ






味の素“ザ★®チャーハン”

焦がしにんにくのマー油と葱油の香ばしさや、噛むほどに広がる焼豚のうま味で、一度口にすると一心不乱に食べきってしまいたくなるチャーハンです。

味の素HPより


【〜パッケージの特徴❶〜テキスト情報と写真の関係】


見事なガッツリ系ビジュアル

『焦がしにんにくの〜』というタイトルがメインビジュアルのチャーハンの画像の後ろにあるように見せることで、タイトルの内容とチャーハンの画像の親和性を作り出しています。
そして、内容量を表す『580g』はチャーハン画像の前に出すことで容量の多さを前面に出し、シズル感+大容量=ターゲットとなるガッツリ系大好き男子達への強いリーチとなっています。



【〜パッケージの特徴❷〜説明的な商品タイトル】


元来、タイトルの長いものといえばライトノベル(ラノベ)で、それを一般書籍が競合との差別化を図る為に模倣し現在に至るといわれていますが、この商品(ザ★®シリーズ)に関していうと、長いタイトルにより差別化すると同時に説明的にシズルを感じさせるテキストを山盛りにすることで、ターゲットとしているガッツリ大好き男子達に対し効果的に内容の充実さを伝えることができていると思います。
余談ですが、長い曲名は90年代JPOPで連発(B'z、大黒摩季、槇原敬之など)されていましたが、その終着点ともいえるのがビジュアル系バンド レムが2010年に発表した楽曲のタイトルで『拝啓、大好きなキミへ。誰かに手紙というものを書くのは初めてです。最初で最後の手紙を書きます。キミは覚えていないだろうけど、初めて会った時のこと。涙を見せながら必死に笑顔を作るキミは、どこか寂しくて、奇麗で、僕が生きてきたこの世界のものとは思えないほど繊細でした。それは温かい陽射しのような、優しい春風のような、雨上がりに架かる虹のようで。僕の生きる真っ暗な世界に温もりと色をくれた。キミに触れた時、僕は初めて生きていることを感じることができた。だけど。いつしか僕らは大人になり、キミとの日々はいつからか日常になった。押し殺したはずの真っ黒な渦が世界を飲み込んでいく。苦しくて苦しくて、痛くて辛くて。キミとの思い出が、キミとの日々が色を失っていくのがただ怖かった。だから。僕は僕を終わらせる。温もりが冷めないうちに。色を失わないうちに。キミはきっと勝手だと僕を罵るだろう。でも誰かのために生きるなんて奇麗事、僕には似合わない。僕が色を失わないうちに、温もりを抱いて逝きたい。生きたいキミと、逝きたい僕。幸せの守り方は一つじゃない。考え方が違うだけ。大好きなキミへ。キミを守れなくてごめん。僕に光をくれてありがとう。先立つ僕を許して。敬具』です。これはタイトルを読む前に離脱 or 手紙調で読み終えることで曲を聴かずに内容を理解し離脱するという、戦わずして勝つような手法により長いタイトル戦争に終止符を打ったといえます。 


レムによる狂気の517文字タイトル



【デザインレーダーチャート】※個人的


全体的にデザイン性と実用効果性の高さを感じました。強いていえばガッツリが好きなのは男子だけじゃないぞという点でした。

それを踏まえ、、、



自分なりに作り変えてみる


HPにもある通りターゲットがガッツリ系が好きな男性ということですが、ガッツリが好きなのが男性だけでなく女性も意外と大盛りメニューやラーメンなどが大好きだという個人的感覚から、女性でも手に取りやすいパッケージにリデザインしました。
細身の書体に半分にセパレートした画像と黒いベタ面は写真のシズル感を消さず洗練させた全体的なイメージを作り出しています。

女性も大盛り食べたいと思います



最後に

色々とおふざけがすぎた部分もありますが、弊社(株式会社ウィルクリーチャーズ)は、長年にわたって通販広告に身を置くことで培ったスキルを活かし、“鳴るクリエイティブの制作”と“鳴るメディアの運用”の両軸に割と真摯に向き合い続けている総合広告代理です。
デザイン制作に関しても、ロゴやチラシ、パンフレットなどのデザインやwebデザインなど、同様に割と真摯に向き合い続けています。
もしご興味があればwebサイトを一度覗いてみていただければと思います。

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