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“キャベツのうまたれ”のデザインをみる

こんにちは。
株式会社ウィルクリーチャーズのデザイナーの村田と申します。

今回のデザインを見るは九州は久原の“キャベツのうまたれ”です。

こちらの商品、福岡エリアにお住まいの方ならスーパーでよく目にする商品だと思います。そしてその味は焼き鳥屋で焼き鳥の下敷きとして出てきて、口直しとして食べるあのキャベツにかかっているタレそのものです。
それでは、福岡では縁の深いこちらの商品のパッケージを色々と見ていきたいと思います。

福岡のスーパーでよく見るこの商品






久原 “キャベツのうまたれ”

博多の焼鳥屋で定番のぽん酢たれをかけたざく切りキャベツ。焼鳥のお口直しに食べるのが博多流です。そんな博多独自の食文化から生まれた「キャベツ」のうまたれ。さっぱりとしたぽん酢たれに、焼きあごだしの旨みを加えました。生のキャベツにはもちろん、様々な調理法でキャベツのおいしさを引き立てます。

久原HPより



【〜パッケージの特徴❶〜情報量】



単にキャベツにかけるたれということだけでなく、福岡=焼き鳥文化という点から『のれん』『提灯』『焼き鳥』それぞれの画像を載せ、情報を盛りだくさんにすることで焼き鳥のシズル感を多く感じさせるデザインとなっています。キャベツにかけるタレ=ドレッシングのようになってしまうところを、焼き鳥を手前に出すことで通常のドレッシングと差別化し、焼き鳥の強いシズル感で購入まで一気に突っ走る感じのある計画性のある強引さを感じました。
これは、一見怠惰な肥満を感じさせるデブタレント・ホンジャマカの石塚さんが、実は大変な計画性を持ってビジネスの為に肥満をキープしている意外性と似ているといったところでしょうか。


人を傷つける笑いをしない石塚さん



【〜パッケージの特徴❷〜ボトルの形状】


圧倒的な安定感のある下部


パッケージを見て気になった部分といえば、この形状ではないでしょうか。
圧倒的に下半身に重心を置いており、これは卓上などで倒れにくく、くびれのぶぶんが持ちやすい形状になっています。
また、陳列した際にもメインビジュアル部分が横との距離をとれることでそこを引き立たせることができるということもあるかと思います。
下半身に重きをおく。これはまさにプロレスの基礎と同じ。新日本プロレスでは新弟子時代にヒンズースクワットを一日1000回することで徹底的に下半身をいじめ抜くそうです。
やはり、商品パッケージも人間の身体も土台をしっかり作るべしということでしょうか。


アントニオ猪木氏の試合前のスクワット風景



【デザインレーダーチャート】※個人的

昔から変わらないクラシックなレイアウトは親しみやすさやファミリー感には溢れていると思いきや、既存のブランド力にはもっと頼ってもいいのかもと思いました。

それを踏まえ、、、



自分なりに作り変えてみる


あごだし(トビウオ)のイラストを背後に

現行のパッケージに感じたことは
・博多の焼き鳥屋の味を家で楽しめるような暖簾のビジュアル。
・タイトルの書体は特徴的ではないがどのような場所でも親和性をうみやすいゴシック体で、焼き鳥と暖簾の画像に対して、うまく馴染んでいて太さで主張を感じる。
というものでした。
ファミリー層に対して非常に良いリーチの仕方をしていると思いましたが、久原ブランドなのに物足りなさを感じてしまうことが2点あり、それは❶久原のロゴの主張の弱さと、❷あごだし(トビウオ)入りなのにそれについての表現がなされていないというものです。
25周年売れ続けている商品のパッケージのリデザインは難しいことではありますが、この2点は盛り込まれていないのが不思議に感じましたので今回リデザインのポイントとしました。こちらが反映されることで従来の層とは違う久原やあごだしなどブランドと旨さに対して関心のある方に改めてリーチできるのではと思っています。



最後に

色々とおふざけがすぎた部分もありますが、弊社(株式会社ウィルクリーチャーズ)は、長年にわたって通販広告に身を置くことで培ったスキルを活かし、“鳴るクリエイティブの制作”と“鳴るメディアの運用”の両軸に割と真摯に向き合い続けている総合広告代理です。
デザイン制作に関しても、ロゴやチラシ、パンフレットなどのデザインやwebデザインなど、同様に割と真摯に向き合い続けています。
もしご興味があればwebサイトを一度覗いてみていただければと思います。

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