左足を骨折して 第二章 出勤する
◯職場復帰
骨折1週間後から職場に復帰。新年度が本格的に動く日に合わせました。
3階までの階段での移動がどう考えても困難でした。松葉杖は使えず、手すりに掴まって足を引きずりながらの移動は本当に辛く、上り下りは出勤と退勤の時だけにさせてもらいました。
新年度の会議や朝会には一切参加できなかったため、出勤しても、同室の同僚以外、ほぼ誰とも会うことのない毎日でした。
同じ部屋で勤務する同僚には、荷物を取ってきてもらう、必要なコピー等の印刷から始まり、仕事の段取りなど、仕事のほぼすべてをお任せすることになってしまいました。
段差なく行くことができるトイレが遠くに1箇所しかなく、最初は慣れない車椅子のタイヤを自分で押すことも困難で、腕が棒になりました。
管理職に伝えたいことがある時は、必ずメモを用意するようにしていました。新年度で多くの人が交代してしまい、こちらもつい感情的になってしまって、話では意思の疎通が難しいと思い、そうしました。自分が動けないこともあったのですが、果たしてどう思われていたのでしょう。
かなり不安な日々でした。
◯通勤
左足の怪我だったので、運転は大丈夫と思ったのですが、家族に、万が一事故を起こしたら困ると言われ、朝晩、送迎してもらっていました。家族は遠距離の職場に行くため、早朝の出勤、退勤は職場が閉まる直前でしたが、雨の日は地面が滑るので送迎はとてもありがたかったです。
雨の日はギブスの足にレジ袋を巻いて、100円ショップで売っていたマジックテープで止めるバンドで裾を止めていました。
足が不自由だと、古い職場の玄関のドアはとても重く、人に開け閉めをお願いするしかありませんでした。
荷物はできるだけ軽くして、背負うリュックを使っていましたが、それが階段を登る大きな障壁でないか?と気づくのは、少し後になってからでした。
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