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思い込み捨てるの伝えながら思い込みだらけだった

キャリアコンサルタントの勉強ってカウンセリング技術や理論とかあるんだけど、労働問題なんかも含まれているんです。
その中で私は「メンタルヘルス」とか「ハラスメント」とか「女性活躍」とか割と働き方改革のツール?みたいな所を更に学んで伝えたりしています。
最近のお仕事からの気付きや反省点など整理してみようと思います。


始まりは突然に

半年ほど前に所属している研修会社から、市議会議員向けのハラスメント研修というお題をいただきました。
「そんな怖い仕事!」「緊張でメンタルやられないかな?」「ハラスメントの宝庫みたいなところに乗り込んでいくのか、私」という感想と共に
「面白いじゃないか、戦ってやろう」「行政職員の方を守るんだ!」「楽しそうな体験になりそうかも」なんていう気持ちも湧き上がって素直にお引き受けしました。
はい、この時点で根拠のない思い込み=偏見=バイアスだらけでキャリコンサルタントとしては完全にアウト!でした。

敵地襲撃

研修当日、参加者の皆様の反撃意欲を払拭するような軽いジャブを冒頭に掲げて自らの「安心・安全な環境」作りをして挑んだのですが・・・
あれっ?暖かい眼差し、真摯な取り組み姿勢、深い悩みから発せられる質問と、私のイメージを打ち砕く光景が広がり和やかに研修を終えることとなっていました。
一部、そうでもない瞬間や後ろで陪席をしていた職員の方の反応がどうだったかという懸念は残りましたが総じて良い印象であったことは確かです。

怖い展開

この研修の状況を話していた方が他の市議会でのハラスメント研修実施検討に私を推薦して下さって、あれよあれよと他の市議会と県の市議町会という場での講師を依頼されるという展開となりました。
研修の内容はハラスメントに関する基本的な話であり個人的見解はほとんど含まれていないので内容に関しての危惧はないのですが、市議会の現状に踏み込まざるを得ない部分もあるので、どこまで受け入れられるのかの心配は残しながらもお引き受けすることにしました。

気付けて良かった

2箇所目での研修の際に議員の皆様との懇談をさせていただいたのですが、そこで「なんでそんなことに気付かないままプログラム作ってたんだよー」と絶句することになります。
そうだよね、市議の皆様だってハラスメントを受ける側でもあるし、市民の皆様からの相談に対応する側でもあるよね。2回の研修での私のプログラムは、市議=ハラスメントを与える側という視点が強すぎて内容もその方向性を匂わすよものであったことを深く反省することとなったのです。
その上で、市議の方の役割や有権者からの見え方という視点を持って3回目の大舞台へのプログラム構成を組み直しました。

気づいたら応援団に

市議と有権者という立場で接していた時と違って市議と研修講師という立場で接していると、素の姿や立場上の悩みなどにも触れることが出来ました。
それと共に、各議会の情報や地方議会へ対する世論の見方などを注意深く探っている中で、誤解や理解不足による「偏見=思い込み」があることが課題なんじゃないかと気付けたのは大きな構成転換になりました。

3回目の研修登壇によって市議の皆様が何を感じて下さったかはそれぞれだと思います。しかし、いつの間にか自分が市議応援団の1人になっていたことはこの仕事をお引き受けしたことによる大きな収穫だったと感じています。
研修を通じて一緒に成長させていただいたことに感謝しながら、これからはお互いに認めあえ、理解し合える状況作りに関わることができればと思っています。

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