第三世代BIツール「sisense」を調べてみた
こんにちは。ウィルです。
今日はBIツール「sisense」を調べました。
sisenseの特徴
1年前の指標で申し訳ないのですが、ガートナーのマジッククワドラントというBIツールの評価指標で最近上位にランクインしているツール
大きな特徴はinchip技術と呼ばれるCPUキャッシュを効率よく使う機能
第三世代BIとは(sisenseの説明)
第一世代BIはディスク集計型
一般的なBIツールはほとんどこちらに該当します。
第二世代BIはインメモリ型
QlikViewやTableauなどはサーバのメモリ上のデータを格納することでディスクを使うより圧倒的に高速に集計することできるようになりました。
第三世代BIはCPUキャッシュ型?
sisenseはCPUにキャッシュさせる方が理論上インメモリの50-100倍の速さがでるとのことです。
実際どうなの?
inchip技術は可能性に期待
2億件のデータ3テーブルをシンプルに繋いで7秒ほど集計に時間がかかりました。TableauやQlikの方が2,3秒速そうです。
また、現時点ではDBとのLIVE時にはinchip技術は利用できません。
一度sisenseサーバ側にデータを丸ごと持ってくる必要があるためイマイチだなと思いました。
CPUキャッシュの最適化もユーザが同一のダッシュボードを操作すれば、キャッシュを再利用して高速になるとのことでしたが、インメモリより優れている点(アーキテキトの深い知識)がわからなかったです。インメモリでよくないかと思いました。
ビジュアライゼーションも今後に期待
Redashよりは設定できるけどTableauやQlikのようにキメの細かい設定はできないです。そのためビジュアライゼーションの問題でsisenseとExcelを使い分けるなどの必要が発生して、ストレスが溜まるなと思いました。
データ準備
Qlik Senseのバブル型のデータ準備に近いですが、Qlik SenseやTableauのようにETLの細かい設定はできないです。SQLとGUI操作両方使えるので安いツールを使うよりは全然いいと思います。
UI管理全般
データソースとダッシュボードが一つの画面で一覧化できる思想は良いと思います。ただグループやタグわけなどはできないので10個以上扱うと見辛くなるかなと思いました。DOMOのように複数データソースのカードをまとめる機能はないですし、Lookerのようにデータ定義の管理機能もありません。
ただフィルターをかけるのが簡単でQlikに近い設計だと思いました。
総括
イマイチ特徴がない製品だと思いました。
お金があり、データマートをいちいち作るのが面倒だ。みたいな所にニーズがあるのかなと思いました。
値段は公開情報ではないので記事最後のお問合せ先を確認ください。
コア+データ量+ユーザ数の課金でTableauよりは高いです。
Tableauより安い製品ほとんどないですが笑
お問い合わせ先
価格やハンズオンは以下の代理店にお伺いください。
Tableauなど他のツールも扱っているので詳しい技術者がいらっしゃいました。