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レンタカー試乗記 : 008 マツダ Mazda2 1.5 15S (DJLFS)

拙者、マツダ2と申す

ご覧いただきありがとうございます。

今回は、エネオスカーシェアの安く借りられるキャンペーンの期限が近かったのでマツダ2を借りてドライブしてみた。
怒られそうだが、要はデミオのリネーム版であるマツダ2。名称変更時にバンパー等のデザインも変わったので、少し印象は変わっている。

左がデミオ、右がマツダ2
※写真はグーネットのカタログより引用

以前試乗記にてDY型のデミオの記事を出したが、今回のモデルはそれの2世代後のモデルになる。

短時間の試乗だったので峠道には連れて行けなかったのだが、一般道と高速道路には連れて行くことができた。
内容が薄くなるかもしれない(もはや毎回)が、今回もだらだらと書いていきたいと思う。



外観、内装、デザイン

グリルとヘッドライトの形的に、少し前のアクセラ感がある。
ベースグレードでもグリル部分のメッキ素材は奢られるのでけっこう高級感。そしてかつメッキを使いまくっていないのもシンプルでとても良い。

ただ、グリル部分のメッキがヘッドライトの下に入り込んでいるデザインなので、目にクマがある寝不足みたいな顔にも見える。

リアのデザインはデミオ時代からほぼ変わらずといった感じか。
後ろ上がりなデザインだが、プロポーション的にはまとまっていると思う。

内装。なんというか大胆なデザインをしている。
でも、たぶんマツダ2というかデミオの一番のポイントはここにあるんじゃないかと思うくらい、内装のこだわり感というかコンセプトを感じる。
まさしくドライバーズカー、といった感じ。

ただ、車体のサイズが小さいからか空間的にタイトではある。
大柄な人は狭いと感じるかも。開放感はあまりないタイプ。

荷室はどちらかというと割り切った感じ。
フィットやDYデミオのような荷室の広さを求める人は買ってはいけない。


乗ってみての感想とか

速い。
車両重量がカタログ値で1050kgなのだが、エンジンは1.5Lの直列4気筒エンジン。車重からするとエンジン性能はかなり高い。
元々は1.3Lモデルもあったのだが、マイナーチェンジで1.5Lに1本化された。
そしてここに6速ATが組み合わされる。
今やコンパクトカーのミッションはCVTが中心だが、マツダはここで6ATにこだわった。

6ATの威力は凄くて、高速巡航時も低回転で走れるし(100km/h巡航は2000回転切るレベル)なにより乗っていて楽しい。CVTのマニュアルモードでガチャガチャするのもいいのだが、段付きATでガチャガチャするのはまた違う楽しみがあるのだ。
ただ、低速時(~30km/hくらい)で若干ギクシャクするのと、2速から3速に変速するときにヒューンという音がするのが気になった。
あとマニュアルモード入れてシフトダウンして減速しようとしても、反応は良いのだが思ったより減速しない。段数の多さゆえか。

ちなみに、Dレンジからシフトレバーを横に倒すとマニュアルモードになるのだが、
・アクセルオフの状態で倒すと1速ダウン
(Dレンジで5速→マニュアルモードにすると4速の状態)
・アクセルオンの状態で倒すとそのままの段数
(Dレンジで5速→マニュアルモードにしてもそのまま5速)
こんな感じの制御だった。速度域とか色々な要素で変わってくるかと思うが、一応メモ書きということで。

あと、思ったよりボディ端が掴みづらい。
自分の運転技術の限界かもしれないが、見た目より大きいクルマに乗っている感が結構ある。
そして後ろのCピラーが気持ち太いので、左後方が怖いのも気になった。
タイムズのカーシェアでボコボコのマツダ2が多いのもなんとなく頷ける。


いいところ

ワンクラス上の車種に乗っているような上質感。
ヤリスよりも明らかに上質な感じがする。
それでいて値段はヤリスとほぼ同等。コスパ良いですね。
ヘッドライトも純正でプロジェクター式のLEDになっていて見やすかった。

1.5Lエンジンはパワフルで力不足感を全く感じない。しかも4気筒で上質。
ATも6速なので燃費も良いし、普通に快速マシンである。
ちなみに今回はほぼ高速で148.3km走行。消費したガソリンは5.93L。
なんと燃費25km/Lだった。
間違っている可能性はあるが、この燃費はハイブリッド顔負けである。
高速走行が多いなら選択肢としてはかなりアリだろう。


わるいところ、微妙なところ

ひと癖ある操作性。慣れれば問題ないのだが、マニュアルモードの+-の向きだったり、純正ナビのダイヤル操作だったり。意外と戸惑う部分は多い。

これは人によると思うが、全体的にタイトな作りなのと開放感のなさゆえ疲れが来るのが早いクルマかもしれない。

あと、マツダ2になってからフォグランプが無くなった。
LEDヘッドライトの照射範囲が広がってフォグランプの範囲もカバーするようになったので不要と判断されたらしいが、少し寂しく感じてしまう。

そして偏見だが、マツダ2のデザインは今までのデミオの車体などをほぼ変えずに現代のマツダの共通意匠をいわばミックスしているようなものなので、どこか不自然に見える。名前を変えるなら車体もガラリと変えてほしかった。


普遍のヤリスか、個性のマツダ2か

少し前の話だが、マツダ2はマイナーチェンジでイメチェンしたらしい。
垢抜ける時代である。年頃の若者だけでなく、クルマも垢抜ける時代だ。
どれどれと思って写真を見てみた。

左がマイナーチェンジ前(今回の個体)、右がマイナーチェンジ後
※写真はグーネットのカタログより引用

またえらい方向に行ったなというのが第一印象。
同一車種でここまで印象を変えられるのは凄いと思う。
カッコいいかどうかは別問題として…。

さて、ここで出てくるのはトヨタのヤリスの存在だろう。クルマ自体のキャラクターが結構似ているので、選ぶときにかなり迷いそうな気がする。
そもそも海外仕様のマツダ2はヤリスベースになっているし。

左がマイナーチェンジ後のマツダ2、右がトヨタのヤリス
※写真はグーネットのカタログより引用

ヤリスもマイナーチェンジでグリルの内部の形状が変わったりと、みんなテコ入れの時期になっているようだ。

マツダ2かヤリス、あなたはどちらがお好みで?

ヤリスに6ATモデルは存在しない。
CVTか6MT、もしくはハイブリッドの無段変速である。
一方でマツダ2にはハイブリッドモデルはなく、かつCVTの設定もない。(なお6MTはある)

ガソリン車に6ATかCVT。どちらを積むか。その価値観のせめぎあいである。

ちなみに個人的な意見を言うと、運転しやすさというか空間的にはヤリスのほうが快適だった。マツダ2で感じたタイト感が若干緩和されているというか、空間の使い方が上手いというか。
でも運転してて楽しいのはマツダ2だった。自分の頭が古いのもあるが、やっぱりパワーのある4気筒エンジン(ヤリスは3気筒)を引っ張って操るのは何にも代えがたい快感がある。

マツダ2にはこれからも、独自路線で突っ走ってもらえればいいなと思う。


今回はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました!

※2024/04/20 記事内容を一部修正しました

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