SEOの海外ニュース解説まとめ【2024/07/28~2024/08/03】
どうも、うぃるです。
今週からSEOの海外ニュース解説まとめを始めます。毎週日曜日に更新予定です。
早速、今週気になったトピックから。
生成AIを活用したグローバルSEO
グローバルSEOとhreflangタグ
AIについて言及するマーケティング
Googleによる大規模言語モデル(LLM)の注意喚起
SEOにおける検索意図の重要性
それぞれの要約・解説をご紹介します。
生成AIを活用したグローバルSEOに関する記事
ポイント
グローバルSEOではキーワードの翻訳とローカライズが必要
しかし、生成AIは限界があり、地域ごとの検索ニュアンスを考慮しないことがある
競合記事とのギャップ分析は現代SEOにおいて重要
ChatGPTを上手に使えば、競合他社のコンテンツと比較し欠落トピックを特定できる
解説
①現在、ロンドンの会社でグローバルSEOのWebサイトに携わっていますが、グローバルSEOにおけるローカライズは非常に重要。特に日本語は特殊で、必ず日本人のチェックが必要となります。ぼくたちのチームも日本へのローカライズのために10数名の日本人が稼働している状況です。
②この記事では「競合記事とのギャップ分析にAIが使える」と記載していましたが、全面的な賛同はできません。ぼくは同じコンテンツで「手動でやったギャップ分析」「生成AIを使ったギャップ分析」を試したことがありますが、やっぱり生成AIは嘘をつくからです。とはいえ、生成AIによるギャップ分析も6~8割くらいは合っているような印象。生成AIを使うべきかは、人それぞれのコスパ・タイパ事情によって変わるでしょう。
グローバルSEOとhreflangタグに関する記事
ポイント
GoogleのGary Illyes氏いわく、hreflangの誤った実装は直接的なSEO問題を引き起こさない可能性がある。
実際のコンテンツの言語が検索関連性においてより重要である。
検索言語とコンテンツの言語が一致しない場合、検索結果での順位が下がることがある。
解説
Hreflangタグに関する記事です。最近はグローバルSEOに関わることも多いので、取り上げました。
hreflangタグとは、記述したページの言語を設定するタグのこと。グローバルSEOに関わる人は、必ず知っておくべきです。ポイントを見ると、「結局hreflangタグは重要なの?重要じゃないの?」と思うかもですが、とりあえず正しく設定した方がいいでしょう。
AIについて言及するマーケティングに関する記事
ポイント
ワシントン州立大学主導の研究(1000名以上のアメリカ人を対象とした調査)によると、マーケティングにおいてAIについて言及することが消費者の信頼と購入意欲を減少させることがわかった
AIの存在を明示する製品説明が潜在顧客を遠ざける可能性がある
特に、高額な電子機器、医療機器、金融技術製品などでのAIへの忌避が顕著
製品の特徴や利点に焦点を当て、AI技術に関するバズワードを避けることが推奨される
解説
個人的にめちゃくちゃ興味深いと思った記事です。てっきりAIはトレンド用語だから製品の売れ行きにいい影響があるんだろうなと思っていましたが、逆でした。やはり人々はまだ「AI=嘘をつく、信頼性に欠ける、なんか怖い」みたいなイメージがあるんですかね。今後AIがさらに発達したときに人々は「AI=信頼できる」に変わるのか、それとも一生「AI=信頼できない」となるのか、動向が気になります。
Googleによる大規模言語モデル(LLM)の注意喚起に関する記事
ポイント
GoogleのGary Illyes氏は、大規模言語モデル(LLM)の使用について警告
AIの回答を受け入れる前に権威ある情報源を確認する重要性を強調。
Illyes氏は、LLMの回答を検証する必要性を強調し、インターネット上の誤情報に注意喚起。
Googleは、信頼性と権威性の高いコンテンツを重視しており、特にAI生成コンテンツの事実確認の重要性を強調。
解説
最近はもっぱらSEO×AIの話題が多めですね…笑
大規模言語モデル(LLM)を使った生成AIは必ずしも事実を提供してくれるわけではありません。というのも、LLMはTransformerという仕組みを利用しており、「この文脈でこの言葉がきたら、確率的に次はこの言葉がくるよね」という言葉並べをしているだけだからです。大量の学習データから出力しているため、その言葉並べはほとんど正しいのですが、事実に基づいて出力しているわけではありません。そのため、間違いも出力されるので生成AIコンテンツは十分にチェックする必要があります。(特に企業)
SEOにおける検索意図の重要性に関する記事
ポイント
初期のGoogleはテキストデータとバックリンクを基に順位を決定していたが、現在は複雑なアルゴリズムを使用し、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを提供する
重要なのはキーワードボリュームではなく、そのキーワードの意図である
低ボリュームのキーワードでもビジネスに価値がある場合がある
クエリは「Do(行動)」「Know(情報)」「Go(ナビゲーション)」の3つに分類される
ユーザーがどの段階でどのような情報を求めるかを理解することが重要
AIの進化により、より会話的で詳細なクエリが増える可能性がある
機械学習が進化することで、検索結果ページや意図の分類が変わる可能性がある
解説
検索意図に関する記事です。SEOに精通した人ならほとんどが周知の事実かもしれないですが、このAI時代にあらためて検索意図の理解が重要になってきています。またGoogleアルゴリズムも進化しているため、従来のテクニカルなSEOよりも検索意図などを意識したファンダメンタルなSEOが求められるはず。
追記
毎週日曜日はSEOの海外ニュースをお届けする予定です。
「SEO×AI」「グローバルSEO」がトレンドになっており、僕もそちらに興味が移っています。
僕も海外企業のSEOエディターとしてこれらのSEOを学んでいます。一緒に学んでいきましょう。
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