目指せ脱ステロイド〜2歳次女のアトピー性皮膚炎治療経過について
うちには6歳長女と2歳次女がいますが、次女は去年の冬から皮膚のかゆみが止まらず、夜もかゆみで眠れないという状況に悩まされてきました。
この記事を書いている今もまだ通院治療中ではありますが、少なからず良い方向に進んでいると思われるので、同じ悩みを持つ方に少しでも参考になればと思い、うちの事例をご紹介したいと思います。なお、始めの頃は写真を撮っていなかったので、写真は途中からになります。生々しい傷の写真とかが苦手な方は閲覧にご注意ください。
初期段階
はじめは2023年の冬だったでしょうか。次女が1歳半の頃、たびたび夜中に起きる日が続き、見ていると首やら背中やらを痒そうにしていました。それが日に日に強くなり掻きすぎて出血もするように。
眠そうで寝たいのにかゆくて寝れずに泣いている娘を見るのは辛かったです。
元々うちの夫婦は西洋医学に対して不信感を持っていて、特にアトピーなどに対して安易にステロイドを使うことには強い抵抗がありました。
なので、極力病院には連れていきたくないと思い、しばらくは成分の優しい保湿クリームなどを塗ったりしていましたが、あまり良くならず、見るからに辛そうなので、皮膚科に連れていくことにしました。
千葉県内の皮膚科を受診
年明けの2024年1月にインターネットで見つけた皮膚科専門のクリニックを受診しました。
そこの先生は安易なステロイド使用は控えるべきという方でしたが、ここまで傷だらけで辛そうならば一時的にステロイドを使用してまずは眠れるようにした方がいい、と言われました。
そこで、少し弱めに抑えたステロイドの塗り薬を処方していただき、風呂上がりなどに塗るようにしたところ、みるみる傷は消えていきました。
背中もツルツルになって、嗚呼！良かった！と思ったのも束の間、塗り薬の使用を減らしていった途端に、また同様の症状が出始めてしまったのです。
しかも、2回目は塗り薬を塗っても効き目が少し弱まったような気もします。
振り出しに戻ったか、さらに悪くなったような感じです。
自宅近くの別の皮膚科を受診
次に保育園の保育士さんから教えてもらった自宅近くの皮膚科へ行きました。
こちらの先生はステロイドの使用に何の抵抗感もなさそうな方で、なんということもなく事務的に皮膚炎→ステロイド塗るべしみたいな感じでした。
受診を終えて、強めの？通常のステロイドの塗り薬を処方され、これもアカンな、という感覚を抱きました。これを塗るか否か、どうしよう、と悩みましたが、かゆみで背中が傷だらけになり眠れないというのはとにかく親子共にしんどいので、量を少なくしつつ塗ることにしました。
そうすると、やはり一時的には傷が減ります。でも肌のツルツル感というかなんというか、不自然なくらいの肌の質感なんですよね。自然な赤ちゃんの柔肌とは違う感じの。
このままではステロイド依存になりかねない、しかし、ステロイド以外で状況を改善する有効な手立てもわからない。そういう危機感で私たち夫婦は少し調べる範囲を広げてより信頼のできそうな皮膚科はないかと探しました。
りつのクリニック受診を決断
「脱ステロイド」などのキーワードで埼玉県、東京都、神奈川県あたりから絞り込み、私たち夫婦は相模原市の「りつのクリニック」を受診することにしました。千葉市から車で行くと、休憩したり渋滞したりで片道3時間くらいはかかるところです。
予約を入れるために写真を撮ったりするのでこの辺から写真もあります。
この写真はステロイド薬を塗って少し傷が緩和しています。なので、元々はもっと酷い状況でした。
今年の6月22日にりつのクリニックを初受診しました。アトピー性皮膚炎と診断され、体質改善を促すシロップの内服薬と傷や傷跡の黒い部分を改善する塗り薬を処方されました。赤ちゃんなど年齢が若ければ若いほど、治療に要する期間も短くて済む傾向があるようです。
ここでりつのクリニックさんの治療方針などを少し長めに引用・ご紹介します。
当院のアトピー治療はオリジナルの新内服薬による治療が原則で、新内服薬はステロイド未使用、その他漢方や未承認のお薬は含まれておりません。多くの患者さまが遠方から来院されます。ほとんどの方が脱ステロイドを含め、様々な治療法を試みても良くならず当院を受診されます。赤ちゃんから大人まで幅広い年齢層を拝見していますが、単なるアトピーではなく、とびひや、皮膚感染症などが広範囲に合併した複雑な状態になっていることがほとんどです。単純なアトピー性皮膚炎のみでしたら新内服薬のみで治療することが可能ですが、感染症等を伴う複雑な状態になってしまっているアトピーには当院のオリジナル内服薬と併用して補助的に外用薬も使用します。
当院での外用薬併用はあくまでも最終的に“ステロイド外用に頼らない肌、皮膚を正常化する”が目標です。
そんなこんなで千葉市〜相模原市への通院治療が始まりました。
すぐに効果を実感
クリニックから処方されたオリジナルのシロップ内服薬と外用薬の塗り薬（2種類）を使用し始めると、早速効果が出始めました。
皮膚の細胞が完全に入れ替わる周期が3か月くらいらしく、少なくともその間はシロップも塗り薬も継続してください、ということなのでなるべく指示通り忠実に薬を使用しました。保育園の保育士さんたちにもご協力をお願いして園にいる間も薬をぬってもらいました。
そのおかげですっかり背中も綺麗になり、かゆみで寝られないこともなくなりました。2回、3回と続けて、通院するうちに、シロップ薬を飲む頻度も減っていきました。
現在の様子
夏頃から秋の間は絶好調でしたが、冬になって乾燥し始めると、やはりまた痒みが出てきているようです。それでも見た目はだいぶ良くなりました。
このまま大きな問題なく冬を越せたら、本格的に成功かな、と。そして自然治癒力だけで済むようにやがてはすべての薬の使用を終了できたらいいなと思います。
これまで片道3時間くらいかけて毎回小旅行をして、時には一泊したり、なんだかんだ楽しみながら通院してきました。忙しいときや都合の悪いときはオンライン診察または電話診察にしてお薬は郵送してもらうこともできます（確か薬の郵送は2回目以降の診察からだったかな？）。
りつのクリニックさんには本当に感謝していますし、自信を持っておすすめできます。子ども、大人に限らずアトピー性皮膚炎などでお悩みの方は一度チェックされてみてはいかがでしょうか。