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【Midjourney】このAI画像どうやって作ってんの?〜画像制作プロンプトの解析方法編〜
まえがき
こんにちは、生成AI見習いのうぃるです。
生成AI見習いを始めて、かれこれ3週間程度が経過しましたが、そんな私が最もハマっているのが、AI画像および動画の生成です。
私は全くと言っていいほど、絵心のない人間ですが、過去にエンタメ系の会社で働いていたくらいに、映画・ゲームなどのクリエイティブが好きで、いつか自分でもこのような創作ができたらなと思っておりました。
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その後コンサル転職をしたことで、クリエイティブとは180度異なる、ロジックでの殴り合いが日常茶飯事な仕事をしていますが、絵心のない自分のような人間でも、生成AIの使い方次第では、高品質な画像・動画生成を制作することができると知ってからというもの、プライベートの時間でせっせと毎日のように制作しています。
そんなクリエイティブ見習いでもある私ですが、SNSで調べれば調べるほど、世界中のクリエイターが制作した作品のレベルの高さに打ちのめされると同時に、こんなのどうやって作ってんの??が日に日に大きくなっていきます。
今日はそんな疑問に直面した私が、先人たちの作品をリバースエンジニアリングした手順をご紹介します。
リバースエンジニアリングとは
完成しているプロダクトの構造や技術情報を解析し、設計や開発工程をさかのぼる手法で、後発企業が先行企業の技術を言うなれば盗むために行います。
生成AIでの創作という意味では、完全な後発組である私のような人間にとっては、先行組の知識を盗むのは至極当たり前かつ特権でもあるのです。
私のリバースエンジニアリング手法のご紹介
私の場合は、画像生成にMidjourneyを使用しているため、その前提で解説していきます。どちらの手法も画像からプロンプトの入力内容を取得する方法になり、いずれも生成AIを用いた手法になります。
Chat GPT o1に聞く
これが最も簡単かつ一般的な方法かと思います。SNSで見かけた動画のワンシーンをスクリーンショットで切り抜き、Chat GPTのプロンプトに貼り付けしたうえで、Midjourneyでこの画像を作成する場合に入力すべきプロンプトを3案くらい教えてほしいと伝えると、プロンプト案をChat GPTが教えてくれます。
(※o1の利用には課金が必要なためMidjourneyを使用されている方で、Chat GPTへの課金をされていない方は、次にご紹介するもう人湯の手法をご参考ください。)
例えばですが、今SNSで流行している、小人が自分よりも大きな肉や魚を料理している動画のワンシーンを切り抜き、Chat GPTに画像をペーストしたうえで、以下のようなプロンプトを入力します。
添付した画像を生成AIで作成する場合に入力すべきプロンプトを教えてください。Midjourneyで作成することを前提としたうえで、英字で生成してください。
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Chat GPTより取得したプロンプトをMidjourneyに入力して、画像を生成しますが、この時点ではドンピシャな画像が出力されることは稀なので、プロンプトを修正して参考元の画像に近づけます。
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スタートとしては悪くないですね。
(画像の縦横比は最初に提示されたプロンプトよりしてます)
Midjourneyに聞く
Chat GPTへの課金をされていない方にはこちらの手法がおすすめです。
少し手順に癖がある手法ですが、参考元により近しい画像を生成できる確率はこちらの方が高いです。Discordというアプリを用いてMidjourneyを動かすやり方になるのですが、具体的なステップは以下の通りです。
1.Midjourneyにアクセス
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2.My Account横の「・・・」から「Midjourney Discord」をクリック
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3.「招待を受ける」をクリック
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4.画面右上のダイレクトメッセージをクリックしたうえで、「Midjourney Bot」をクリック
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5.画面真ん中下の入力欄に/describeをプロンプトとして入力
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6.imageをクリックして、参考にしたい画像を添付画像
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7.プロンプト入力欄をクリックしてEnterを押す

すると下記画像のように3〜4パターンの文章が生成されます。Midjourneyの場合、この画面から画像生成を開始することができるため、テストで全てのプロンプトを試すと良いです。こちらの手法もドンピシャな画像をいきなり生成するのは難しいので、多少の修正は必要になります。
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いかがでしたでしょうか。再三申し上げている通り、初手から完璧なプロンプトが生成されることは稀です。しかし、取っ掛かりが何もない状態から手探りで作成するよりかは大幅な時短が見込めるため、試す価値は大きいのではないでしょうか。
生成AIを用いた画像制作においては、その画像のムード・画質などを正確に伝えることが、思い通りに画像を制作する肝になります。
ムード・画質・画角で7割が決まってしまうと言っても過言でないと思っているため、このムードを出すのにどのプロンプトを使用したのか?を知れるだけでも非常に有用です。
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まとめます
参考にしたい感動的な画像や動画の1シーンを見つけたらスクリーンショットする
ChatGPT、Midjourneyどちらを使用して、プロンプトを再現するにも、初手から百点満点が出現することは稀
初手で得たプロンプトをうまく修正して、参考元の画像を再現するのが吉
画像を生成するために指示したムードは、画像の雰囲気の7割を決めるため、その調査を目的にするためだけでも使用する価値あり
もちろん、他の方が作成された、画像・動画をそっくりそのままに作成し直して、自身のSNSに無断転載するのは、ご法度なのはご存知の通りです。
作成例
今回ご紹介した小人画像のプロンプトを応用して、Youtubeにショート動画を投稿しました。閲覧数としてはまだまだですが、生成AIで動画生成を開始してから、2週間少しでここまで来れたのも、リバースエンジニアリングがあってこそかと思います。
他にも、私のチャンネルを閲覧していただくと、成長の軌跡を見れますので、よろしければ是非。Tiktok・Instagramでも投稿しております。
今後新たな技術の登場や、ルール変更により、今回ご紹介した内容が陳腐化もしくは使えなくなる可能性もあるため、その際にはご紹介する予定です。
今回の記事がご参考になったという方は、フォローやいいねをいただけると、大変ありがたいです。
それでは、また!