日々、健やかであれ
毎週一冊、Instagramでお店にある本を紹介しています。
漫画だったり、エッセイだったり、写真集、詩集いろいろ。
せっかくなので、こっちでは紹介というか、本の感想や考察を書きたいものをかいていこうかなと。私の感じたことなので、あなたとは違うかもしれないけれど、そりゃあ違う人間なので全く同じに感じることはないだろうと、優しめの心で読んでくれたら嬉しいな。
今回は「愛」について。
エーリッヒ・フロムをご存じの方は多いでしょう。
生きるということ 愛するということ 悪について
愛することは技術であって、もともと私たちに備わっているものではない。愛とはなんだろうか、愛をもって人に接するとはどういうことなんだろうか。
まだまだ感情をコントロールするのは難しくて、その時の感情で動いてしまったり、厳しい言葉を投げてしまうときもあるけれど、
今みたいに文章を書いていたり、ぼーっと外を眺めていたり、バイクに乗っているときなんかは特に、私に関わってくれている人たちよ健やかであれって勝手に思う。
お腹を空かしていないといいなとか
今日も良い日であったらいいなとか
寂しい夜がないといいなとも思うけれど
でも、一人で泣く夜があってもいいなと思う。
わたしは誰からも必要とされていないなんて思う日が来なければいいな
来ても良いけど、立ち上がれる何かがあなたにありますように
そんなふうに考えるのは、私の愛なのかエゴなのかはわからないけれど。
最近村山由佳さんの「ある愛の寓話」から、わたしたちがもつ愛にはいろんな形があるよなってことを再認識。
恋人に向けるもの、家族に向けるもの、生き物に向けるもの、モノに向けるもの
人だったり、犬だったり、無機物だったり、植物だったり。
あなたが男性を愛そうが、女性を愛そうが、
あなたが生きものを愛そうが、なにを愛そうが
何も愛さないでいようが
あなたという存在が損なわれるわけではない
きっと生きることや愛について
考えて考え抜いて、それでも変えられない
それが自分の愛なんだと認識するほかないのだろうから
たとえ望む形ではないとて
気づくということが幸せなのか不幸せなのかはわからないけれど。
ただそれは他人が否定も肯定もするものではないと思うから、わたしやあなたが何かしらのマイノリティだったとしても。
もっと世界が、好い意味で周囲のものに無関心であってもいいのに。
エミカ
参考図書
・愛するということ (著:エーリッヒ・フロム 訳:鈴木晶 出版:紀伊國屋書店)
・ある愛の寓話 (著:村山由佳 出版:文藝春秋)