【実録】 東京〜ベトナム〜デンパサール(バリ島) ベトジェットエア乗り継ぎ便搭乗レポート
はじめに
先日、Vietjet Airに乗ってベトナム経由でDenpasar, Bali(DPS)に行く機会があったので、その時のことをレポートしたい。
ネット上のレビューではとかく酷評されがちな航空会社であり、またベトナムでの長時間のTransitを含む場合も多いので、予約を躊躇する方も多いと思う。そういった方の参考になれば幸いである。
なお、この記事の情報は2023年9月中旬時点のものであり、諸々の事情はその後、変更されている可能性もある。実際に搭乗される際は、最新の情報を入手・確認するなど、注意されたい。
行程
今回予約した行程は以下の通りである。
Sep.8 VJ823 NRT 8:55 => SGN 12:55
HANZ Alley LuanVu Hotel泊Sep.9 VJ849 SGN 7:55 => DPS 12:55
Sep.17 VJ900 DPS 13:10 => HAN 17:25
Mai Charming Hotel & Spa泊Sep.18 VJ934 HAN 7:55 => NRT 15:30
搭乗記
9/8 VJ823 NRT to SGN
成田空港へは東京駅(八重洲口)からTYO-NRTバスを利用した。
6:20発に乗車したが、平日の早朝にも関わらずかなり混雑しており、ほぼ満員だった。予約もできないため場合によっては希望の便に乗れない可能性もあるので、早めに乗り場に行くことをオススメする。NRTでのCheck-inは他航空会社と同様、特に時間がかかるということもなく普通。
公式サイトには以下のような記載があるが、実際にはこの日はHo Chi Minh(SGN)でのBaggage pick-upが必要と言われ、翌日のFlight分のBoarding passも発行してもらえなかった。
どうやら、ベトナムで入国する場合にはPass-throughしない取り扱いをしている模様。(逆に言えば、Baggageを持って市内に行くのが面倒な場合"次のFlightまでTransit areaで過ごす"と言い張れば、Pass-throughにしてもらえるのかも知れない)
NRTでの出国審査およびSecurity checkはそれほど時間はかからない。特に、Immigrationは自動化されており、機械でPassportをScanするだけで完了するようになっていたのは驚いた。
この日は、台風13号が関東を直撃したにも関わらず、大きな遅れはなくSGNまで飛んだ。(さすがに気流は不安定で、しばしば大きく揺れたが)
搭乗率は高く、ほぼ満席であった。そのため、今回は座席指定をせずに乗ったのだが、妻とは2列ほど離れた席になってしまった。
SGNでは到着時には特にVietjet関連の手続きは必要ない。
到着後の順路: 入国審査 => Baggage pick-up => (Custom) => 入国の流れ。制限エリアを出ると、両替所やSIM販売所などがある。
SIMは、予め日本で予約しておくと良い。
タンソンニャット空港から市内へはNo.152バスが安くてオススメ。
ターミナルを出て右側に進み、横断歩道を渡った"島"から乗れる。頭上のサインを確認し、No.152バスの停車場所であることを確認して乗車する。
Bui Vien Street周辺は安宿も多く便利だが、Clubなどが多く明け方まで騒々しいので、騒音が気になる方は注意したほうが良いかも知れない。
9/9 VJ849 SGN to DPS
Bui Vien Streetを5:20ごろ出発し、Grabでタンソンニャット空港へ。
早朝でも、すぐ(5分以内程度)につかまる。
所要時間20分程度。一応、始発のNo.152バスでも間に合いそうではあるが…(未検証)
Check-in自体はNRTで完了している扱いのようで、SGNではBaggage dropとBoading passの受け取りのみ。
Check-in用の長い列に並ぶ必要はなく、右端の優先レーンで手続きできる。
NRTでのCheck-in時に確認した際には遅くとも1時間前までに空港に戻るように言われたが、余裕を見てFlightの2時間前を目処に戻った。余裕を見ると、90分前くらいに戻るのが良さそう。
ちなみに、Vietjetでは出発30分前までにBoarding gateにいることを推奨している(出発15分前にGate close)
DPSへのFlightは順調そのものだった。
搭乗率は50%くらいか? 同時間帯に複数便飛んでいることもあり、比較的空いていた。インドネシア入国に際して、予めVOA(Visa On-Arrival)の購入や税関申告は予め済ませておくと入国時にスムーズ。
到着後の順路: (VOA購入) => Immigration => Baggage pick-up => Custom(税関) => 入国
DPSでBaggageをPick-upした際、ピンクや黄緑色などの結束バンドが付けられていることがある。これは呪いのバンドなので、税関(Custom)通過前に予めBaggageに入れておいた爪切りなど(機内持ち込み不可)で切断して除去しておく方が無難。
9/17 VJ900 DPS to HAN
Kutaからングラライ空港まではGrabで40分、IDR60,000Rp弱程度
出発までの順路: Security check => Check-in => Immigration => (Duty free shops & restaurants) => Boarding
今まで散々乗ってて気付かなかったのだが、実はDPSって普通に液体の機内持ち込みできるのでは…?
DPSでのCheck-inは、規定通りBaggageはHANでのPick-upの必要のないPass-through, Boarding passもDPS-HAN, HAN-NRTの2枚とも発券された。
Flightは、多少の揺れはあったものの順調。
Vietjetは、割と頻繁に乱気流によるベルト着用サインを出す印象。HAN到着時も特にVietjet関連の手続きは必要ない。
ノイバイ空港到着後の順路: 入国審査 => Baggage pick-up => (Custom) => 入国Hanoiは、ホアンキエム湖周辺(Old quater, French quaterなど)に安宿が多い模様。
上記地域にはNo.86バスが便利。
Local busの多くは、ノイバイ空港のターミナルを出て左に行った駐車場側(ターミナルビルの延長線上)にあるのだが、No.86はその少し手前、ターミナルビルを背にして一番左端の横断歩道を渡った"島"に止まる。
Ho Chi Minh同様、頭上のサインを確認し、No.86バスの停車場所であることを確認して乗車する。
9/18 VJ934 HAN to NRT
ホアンキエム湖エリアを5:40ごろ出発し、Grabでノイバイ空港へ。
Ho Chi Minh同様、早朝でもすぐ(5分以内程度)につかまる。所要時間35分程度。
Pass-throughで特にCheck-inなどの必要はないため、直接Departure gateへ。
HANも、出発前90分前程度に空港に戻れば問題なさそうだと思った。
ちなみに、(悪用厳禁ではあるのだが)旅客機は受託手荷物だけ載せて持ち主の乗客を乗せないで飛ぶことは絶対にあり得ない。
過去には、受託手荷物を悪用した以下のような事件も起きている。No-showで受託手荷物除去された上で飛んだFlightは経験したことあります。
Flight自体は、特に特記事項なし。
日本の税関の手続きは、以下で入力しておくとスムーズ
https://www.vjw.digital.go.jp/main/#/vjwplo001
まとめ
Net上では割と手厳しい評価の多いVietjet Airだが、個人的には4 Flights乗った経験としては、"至って普通のLCC"と言う感想である。
Seatや乗り心地も含め、特段Vietjet Airが他のLCC(e.g. Air Asia)に劣ると言う印象は持っていない。(もちろん、LCCなのでLegacy careerとは比べるべきではない)ベトナムでのTransitは長めではあるのだが、Bali自体は行き慣れている筆者にとって、逆にその乗り継ぎ時間を利用してベトナムを見て回れるのは興味深い経験であった。
Vietjetに関する不満の過去事例を見るに、以下のような方策は有効かも知れない。
旅行会社などを通すことなく公式サイトで直接購入する
そうすれば、あなたの予約に対して責任を負うのは他でもないVietjet自身である。
責任の所在が明確になることで、余計なトラブルの可能性は下げられるのではないか?
実際、Agent経由などで行った予約から優先的に変更されたというReviewも見かけた。選択肢があるなら、A330などの大型機でなくA321などの小型の機材のFlightを選ぶ
機材変更に伴い、乗り切れなかった乗客の予約変更と言う事例もあるらしい。であれば、Vietjetが保有する機材の中で最も小さなもので運行されるFlightであれば、機材変更による影響は受けにくいと思われる。Flightrader24などを参照して、該当Flightが遅延やFlight cancelの発生しやすい区間やFlightなのかを確認する
それらを避ければ、純粋な航空会社都合でのFlightの変更の可能性は下げられるかも知れない
Vietjet Airは東南アジアを中心として路線を拡大しており、意欲的な価格もあって安く旅するには便利な存在になりつつある。
巷にあふれるNegativeな情報に惑わされることなく、賢く利用してコスパ良く旅を楽しみたい。