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ハノイ
まだまだ寝台列車に乗りたいという欲求があったので乗ることにした。フエを発、ハノイ行。
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乗車時刻が18時半だったので、同室の人たちは食事を終えてのんびりところらしい。シンチャオと挨拶をすると、はにかみながら迎え入れてくれる。子どもが三人と、お母さんとおばあちゃんが一人ずつ。お母さんは英語がペラペラ。小さな女の子がこちらを見ては手を振ってきて可愛らしい。
ところで乗車する寝台列車を選んだとき「SE12」と表記されていた。前回乗ったものが「SE4」だったので、番号が増えている分もっと新しい車両になるのだろうとなんとなく思っていた。
ところがどっこい、だいぶ年季のいったタイプがやってくる。連結部の金属が軋んで、絶えず仔猫の鳴き声のような音が聞こえてくる。175センチある身長に対して、ベッドの長さぴったりで窮屈。トイレの鍵がしまらないのが、特に抵抗感を覚える。
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それじゃあ番号が若い順に新しいのかっていうとそういうことではなく、インターネットの情報によると、今現在「SE7」「SE8」が新しいらしい。次の機会でもあれば、それにしたいものです。
それはともかく同室の人には恵まれ、子どもたちと戯れつつ、お母さんと英語を話しながら過ごす。ハノイ在住ということ、初めてベトナム鉄道に乗ったけどやっぱり飛行機の方がいいということ、観光ならやっぱりまずタンロン城壁と水上人形劇とのこと。
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ハノイ。
タクシーの営業がホーチミンやフエよりがつがつしておらず、一度断ればあっさり引いていく。空気の汚染度もそこまでのようだし、買い物をしても最初から値段をふっかけてこなかった。首都だからこその民度なのだろうか? よくわからないが、有り難いことは確かだ。
宿まで歩きつつ、水上人形劇の席を予約する。チケット窓口とは別のテーブルから、音声ガイドは要らないのかと声をかけられる。ホーチミンとフエで疑うことを覚えた私は、こいつ本当に公式か? と思いながらも、日本語の音声ガイドを頼んでしまう。50,000ドン(310円)。
正直なところ、音声ガイドは必要なかった。聞こえてくる日本語は片言でたどたどしく、内容も無料で見れるパンフレットに毛が生えたぐらいの説明しかない。なにより水上人形劇は音楽が素晴らしかったので、そちらに集中するためにはむしろジャマであった。ダン・バウと呼ばれる一弦琴の、繊細なテルミンのような音色。音楽の心得などないけれど、欲しくなってしまいました。お琴のレッスンしてみたい。
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大満足でした。