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3年間の仮装
稼いで材料買えるようになったら仮装するぞと小学校の頃から思い約15年、社会人になったと思ったら絶賛コロナ禍。
時は2022年、仮装が復活していざ何をしようか。
闇雲に時間をかければクオリティが高いものが作れるのは自負している。だって、元美術部だし、建築学科(デザイン)卒だし、3DCADだって使えるし、モデリング出来るし。
でも、時間かけるとのめり込んでずっと深夜まで制作して仕事にも影響することが分かりきってたので、次の3つのルールを作ることにした。
1.作業日数は7日とする。
2.ミシンは使わない
3.金はかける
作業日数は前述のようにのめり込んでしまうから、といっても深夜作業もしてしまうだろうからマンションに住んでるため音のこともあってミシンはなし、ミシンを使わないとなると接着の問題がでて、途中で落ちたり裂けたり周りに迷惑かけちゃう恐れがあるので、特にその分はしっかり金をかける
話は戻ってなんの仮装を作ろうか?
2022年はバズライトイヤー公開にトイストーリーホテル(以下トイホ)オープン。当時ハロウィン期間の予約を取れていて(その年のハロウィンは計3回泊まった)トイストーリーキャラの仮装をしよう。じゃあ、過去誰もやってないライトイヤーのバズをやろうと。
以下、「ライトイヤー」→2022年映画バズ
「バズ」→トイストーリーおもちゃのバズ を指す
ではなにで作ろうか……🤔
始め針金で芯を作り紙粘土を貼ってボディを作ろうと大量の紙粘土を買ってみたのだが、ボロボロ崩れるわ縮むわ。
次に着目したのはダンボール。振り返ると、高校の体育祭、お店から巨大なダンボールを貰ってきて展開図描いて巨大なチップとデールのモニュメント、文化祭の看板なんかを作っていたな。
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ダンボールとの出会いはもっと前。
小学生のとき参加した、横浜開港150周年のイベントで、日比野克彦さんがアートプロデューサーをしていた「Y150横浜FUNEプロジェクト」
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150隻の横浜にまつわる船をダンボールで作ろうというワークショップ。参加者が横浜にまつわる船の昔話を聞いて、その話から空想し描いた船の絵から日比野さんがサラサラっと設計図(展開図)を描いてその場で大きさ3mほどの段ボール船を作るというものだった。
一枚の平面(板)から立体にするという発想、空間認識はその頃には意識していたのだろう。
ライトイヤー。これは下書き無し、型紙なし、手当たり次第に実物を切ったり貼ったりして作った。そもそも服だったり身につけるものなんて作ったこともなかったし。高校生の時にほぼ毎日人物クロッキーをしてたことは役に立ったかな。人の関節がどう曲がるとか可動域とかはある程度把握出来ていた。
自分の立体物への捉え方として、前述の船や仕事の建築からもそうなんだけど、「骨組みがあって、それに皮膜してものが構成されている」という認識が強い。建築で言えば柱が立って間に壁をいれて…と、船で言えば、竜骨があって肋骨があって、それを隠すように面木を貼って…。
この考え方でライトイヤーの胴体をどう作るか考えてみると、前述の通り針金と紙粘土という発想になった訳。実際は大失敗。
本来であれば物体を感覚的に「面」で捉えることが出来たらそれが理想だと思う。デッサンも上手くなるし。
でも、面で捉えようとするのを辞めて骨組み、骨格で捉えたものづくりをしている。きっかけは高校生のある日、「人の動きを表した1本の線を軸(主骨)としてそれに肉付けするように描いていくのがあなたにはあってるよ」と美術の先生に見透かされたから。余談だがそれからは軸となる線だけを描きまくった結果、極論ピクトグラムと化した。
この軸(主骨)から肉付けをして立体を捉える感覚は、算数の図形を軸に対してグルって回す回転体の考え方そのものである。そしてその回転体を指示して画面上で立体表現するのが3Dでモデルを作る初歩的な手順の1つでもある。つまり立体を断面で捉えている
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この考えで実空間でものづくりをすると非常に大きな欠点がある。表面(目に見えている部分、空気に触れている部分)の形状が平面として認識することができない。
球体なんてまさにそのいい例で、回転体では綺麗に表すことができるけれども、展開図を描くことができないので正十二面体で置き換える必要がある。つまり認識した立体をある程度近似した図形に落とし込む作業が必要。
軸と断面を用いた立体表現として3Dソフトどまりになってしまった。
3Dプリンターを導入出来れば全て解決なんだけど、初期投資と維持費が馬鹿にならないし置く場所もないし。
では先程断念した面で捉えて、それを実空間に表現する事は出来るのか。XYZの三次元空間にある点を結んでできた図形を鉛直方向からみて平面として取り出さなければならない。例として、点A(14,27,45)と点B(53,18,30)と点C(-40,30,56)の3点を結んで出来る三角形をその面に対して垂直に作図してください。ということ。
これを人の頭で処理するなんてわけわかんないのよ。
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結局ライトイヤーはどうやって作ったかというと、現場合わせの貼り合わせw
コスプレボードというものを横浜のハンズで見つけて、
少し大きめに当たりをつけながら部品をフィギュアを見ながら作ってサイズ調整。その場の感覚で作ったからもう説明のしようも無い。めちゃくちゃ微調整しながらなんで部屋中が切れ端ばっかで掃除が大変だった記憶。
大きな失敗は足。上手く止まらず下に下がっちまう。
ライトイヤーの制作期間は土曜日から金曜日の7日間。
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翌年2023、まず取り掛かったのはミゲル。前年Believeでディズニーリゾート初登場し、ハモカラでは個人フロートまでゲット。
ミゲルのパーカーはAmazonで真っ赤なパーカーを買い、100均でアイロンでくっつける名前テープを袖に付けるだけ。10分で完成www
本題はギター。といっても正直簡単である。プラダンに100均のリメイクシート貼って絵の具で模様描いたら終わり。テグスで弦まで作る予定であったが絡まってイライラする未来が見えてたので却下。これも3-4日で作ったと思う。
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正直ミゲルだけではもの足んなくてウッディも作った。
シャツはAmazonに布用の絵の具で線を描いて終了。
作ったのはホルスターとバックル。ホルスターは全て100均の材料を両面テープでぺたぺた指しただけだから小一時間。
バックルは100均の石粉粘土を使ってそれっぽく。ウッディのバックルって映画とストアやタカラトミーで売ってるおもちゃと海洋堂のリボルテックとで、それぞれ少し造形が違うのね。それっぽくデザインして乾燥と2度塗り含めて4日ぐらいで完成したかな。
計画時は木版からレリーフでバックルを作ろうとしていた。でも、彫刻なんてほとんどやったことないし「引き算の制作」がどうしても苦手なんで。彫刻はもちろん切り絵とかも苦手。やり直しが効かない点や上から重ねて隠すこともできない一発勝負なところが合わない。
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そんなこんなで2023年は40周年でパークに多く行きたかったから軽めの仮装で。
がっつり私情を挟むが
2023年の年末から24年の3月にかけて会社でパワハラされた適応障害と診断され何もかも興味がなくなった。しまいには死にたいとも思っていた2024年。仮装なんてする気もなかったのに、急に言われたバズライトイヤーのアストロブラスターのクローズ発表。
無理やり創作意欲をだしてバズの仮装をつくりだした。
作るなら
1羽が開く
2音が鳴る
3光る
とりあえずアイディアを全部取り入れて忙しさて無理やり進捗させようとした。すっごい複雑な気持ちで作っていた。
各アイディアに対する解を簡単に貼ると、
音に関してはボタン電池を源としたスピーカーキットを埋め込んだ。元からスピーカー、電池、スイッチ、マイクと回路が組んである商品で、そのまま買った状態で録音と再生が出来る。
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光はドンキに売ってたUSBのLEDライトとAmazonで見つけたスイッチ付きのUSBケーブルをモバイルバッテリーに繋げることで、胸のボタンをスイッチとしてオンオフ出来るようにした。
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実際に売っているバズのおもちゃをばらしながら、採寸して展開図を作った。これを元に拡大して作ることで、現実のバズと等身を合わせた。
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しかし上半身が上手くは行かず、実際そのまま拡大するだけでは肩幅から腕、手先までの長さが足りず。
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実際の完成品はしたのツイートの写真や動画から。
「翼が開く、鳴る、光る」
— w.i.l.d.cats (@w_i_l_d_cats) November 2, 2024
制作日数10日の割にはよく出来たかな。
来年は自動で翼が開くようにしますか🤣😅
3回しか着てないけど結構ボロボロw
急遽作ったからこんなもんだなw
#Dハロ仮装2024 pic.twitter.com/J7wrVZoGY4
開く翼を作るにあたって、ボタンを押すと開くという仕組みは早々に諦めていた。なにしろ、アストロブラスターにのるというミッションをしなければならない以上、大きすぎてライドに乗れなくなってしまうので、翼は着脱式にしなければならなかった。従ってボタンのある胴体と翼の間で絶縁しなければならず、翼は手動での開閉にとどまった。
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パーク内でシールについて聞かれることもあった。
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これらはイラストソフトをつかって手描きでデジタル化し、ファミマ・ローソンのマルチコピー機で使えるシール紙プリントの機能を使って作成した。
ひとまずやることはやって10月5日トイホをとってインしてみた結果、まだ残暑でコスプレボードがふにゃふにゃになり、まぁ大変。
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さすがにこれじゃあ2回目のインパは無理だと、追加で4日かけてプラスチックダンボールとガムテープでカッチカチに下地を組んでからコスプレボードを貼り直した。
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特に緑色の部分の形がハッキリした。コスプレボードで作成するためののりしろで計算してたものをそのままプラスチックダンボールで作成したので少々無理やり力技で収めた部分も多々ある。できるだけ軽量化しつつ強度をどこまで上げることが出来るのか。なかなかバランスが難しいと感じた。
そんなで3年間で4着 作成した。
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ピクサー4着
毎年新作を作って過去のものを使うことはしないようにした3年間。
もし来年やるとするならば、今年のバズをブラッシュアップして翼を自動化して、LEDも乱反射させるフィルム等で覆いもう少し綺麗に光らせたいな。
ひとまず分解して保管。
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来年は何か仮装するか分からないが、2026年度はバズの仮装してシュガーラッシュのアトラクションにバズの仮装でアストロブラスター持って乗りこみに行きたいな。誰か一緒に行ってくれるかな。
バズ・ライトイヤーの恒星日誌 宇宙暦 4071
ウンポコロコ
俺のブーツにゃ ガラガラヘビ
無限の彼方へ、さあ行くぞ!
※下のTikTok動画、Instagramにも同じのあり
@w_i_l_d_cats ***Dハロ仮装歴3年*** 2022-Buzz Lightyear(Lightyear ver.) 2023-Miguel Rivera / Woody Pride 2024-Buzz Lightyear(TOY ver.) :Halloween Costume:: _Disney Halloween_ #wildcats仮装 #disneyhalloween #dハロ仮装 #ディズニー仮装 #dハロ仮装2024 #ディズニー仮装2024
♬ オリジナル楽曲 - w.i.l.d.cats - w.i.l.d.cats
2024/11/21
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