見出し画像

ファースト・リパブリック・バンク破綻!史上2番目の規模

5月1日、米地銀ファースト・リパブリック・バンク(First Republic Bank)が経営破綻した。3月、シリコンバレー銀行の破綻を受け、1000億ドル規模の預金が流出し、市場では経営不振が囁かれ、株価が20分の1にまで暴落した。そして、5月1日、ファースト・リパブリック・バンクは破綻し、米連邦預金保険公社(Federal Deposit Insurance Corporation:FDIC)の管理下に置かれることとなった。
 
ファースト・リパブリック・バンクの総資産は4月13日の時点で2291億ドルであった。これは3月に破綻したシリコンバレー銀行を上回り、史上2番目の規模となった。
 
FDICは緊急入札を行い、JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase & Co.)が落札した。JPモルガンはファースト・リパブリック・バンクを106億ドルで買収した。JPモルガンがファースト・リパブリック・バンクを買収したことと、ファースト・リパブリック・バンクの破綻が織り込み済みであったため、市場に大きな動揺は走らなかった。
 
JPモルガンCEOジェームズ・ダイモン(James Dimon)氏はファースト・リパブリック・バンク買収後の電話会議で、「この危機は過ぎた」、「米銀システムの安定に貢献した」、「米国の銀行システムは極めて健全だ」と述べた。そして、2008年のリーマン・ショックとは状況が全く違うことを強調した。
 
また、大手米銀行シティグループ(Citigroup Inc.)CEOジェーン・フレーザー(Jane Fraser)氏はJPモルガンのファースト・リパブリック・バンクについて、「残った不安材料が解決されたのは喜ばしい」と好意的なコメントをした。そして、米連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board:FRB)の急ピッチの利上げに対して、「マクロ的な負荷があったと同時に、一握りの金融機関の管理体制に不備があった」と述べた。
 
利上げが銀行破綻の原因となっているという見方は他にもいる。グレート・ヒル・キャピタル(Great Hill Capital)会長兼マネージングメンバーのトーマス・J・ヘイズ(Thomas J. Hayes)氏は、「シリコンバレー銀行破綻の際は同行の経営陣を非難できたが、これまでのトレンドを見ると、FRBの過度に大幅かつ速いペースでの行動によって状況が損なわれていることは明白だ」と指摘した。
 
なお、5月4日の米連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の利上げは0.25%で、利上げ打ち止めの見通しである。
 
シリコンバレー銀行の破綻以降、銀行危機の避難先として注目され、価格が上昇しているビットコインは5月1日、反落した。オーストラリアの暗号通貨取引所インデペンデント・リザーブ(Independent Reserve)CEOエイドリアン・プルゼロズニー(Adrian Przelozny)氏は、「市場はファースト・リパブリック・バンクの結末を見守りながら非常に神経質になっており、これに関連したボラティリティーに過ぎないかもしれない。相場が少し軟化したことで一部のロングポジションが清算され、それが連鎖した可能性がある」と述べた。
 
世界中の暗号通貨・トークン・プロジェクトの安全性と信頼性を評価するWikiBitのビットコインのスコアは8.70である。
https://www.wikibit.com/ja/tk/6872731468202.html
 
免責事項
暗号通貨は価格変動が激しく、トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。

WikiBitとは?
弊社が提供しているWikiBitは、暗号通貨取引所・トークンの信頼性に関する情報を収集・公開している第三者プラットフォームです。
登録されている暗号通貨取引所・トークンの数は、全世界で1万件を超えています。
 
真相公開」のページでは、実際に詐欺に遭ってしまったトレーダーからの被害報告が日々投稿されています。また、WikiBitでは暗号通貨に関連するニュースや、相場情報までトレードに役立つ有益な情報を日々発信しています。
 
初めて暗号通貨(仮想通貨)取引所を利用する際は、入金前にWikiBitのアプリで、取引所の安全性や評判を確認することを強く推奨しています。
 
https://cutt.ly/WikiBitApp
コンテンツは全て無料で閲覧できます。
ぜひ上記のリンクからWikibitアプリをダウンロードして、取引所の情報をチェックしてみてください。

いいなと思ったら応援しよう!