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FTXの次はバイナンス?監査法人のサービス提供停止で数十億ドルの資金を流出!

FTX破綻以来、CEX(中央集権型取引所)の透明性問題が脚光を浴びている。最多の取引量を誇る暗号通貨取引所バイナンス(Binance)の動きも注目されている。米国の規制当局は、マネーロンダリングとその他の犯罪行為についてバイナンスを調査している。業界内では不信感と恐怖が高まっているため、投資家は「次に倒れるのはバイナンスでは?」と戦々恐々と注視している。出金停止や規制当局の調査などネガティブなニュースに続き、そして最近、監査法人マザー(Mazars)が監査サービスを停止した。そのため、バイナンスに対する不安が更に高まった。
 
フランスの監査法人マザーは12月16日、クリプトドットコム(Crypto.com)、クーコイン(KuCoin)、バイナンスなどの暗号通貨企業との提携をすべて停止すると発表し、その後、同監査法人のウェブサイトからすべてのプルーフ・オブ・リザーブ(準備金の証明)を削除した。ニュース発表後、暗号通貨市場は大きく下落した。
 
クリプトクオント(CryptoQuant)のデータによると、先週、バイナンスからの資産流出額は60億ドルを超え、2020年以来最大の資金流出となった。
 
クリプトクオントのレポートによると、バイナンスの財務状況はおそくら信頼できると言う。なぜなら、バイナンスはFTXのようなに自社の資産を自社以外のウォレットに移していない。また、バイナンスは自社のプラットフォームトークンであるバイナンスコイン(BNB)の資産に占める割合が低く、準備金がクリーンと言えるからである。
 
なお、レポートには、「本分析はバイナンスの企業、BSC/BNBネットワーク、BNBトークンに対する好意的な意見と解釈されるべきではない。バイナンスのプルーフ・オブ・リザーブが行われた時点で負債として保有されているビットコインの量とクリプトクオントのデータが一致しているという意味に過ぎない」と記載があり、中立の立場からの意見であることが窺える。
 
バイナンスは財務が良好であることを強調しており、CEOのチャンポン・ジャオ (Changpeng Zhao、通称CZ) 氏も「ストレステストを歓迎する」とツイートした。CNBCのインタビューで、「FTXの破産手続きで21億ドル(以前バイナンスがFTXに出資した際に取得した株式売却益)の返還を求められた場合、バイナンスは処理できるか」という質問に対し、CZ氏は直接答えず、「我々の財務は良好である」と繰り返すのみだった。
 
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