ペイパルがステーブルコインPYUSDのローンチを発表
大手決済代行サービス会社ペイパル(PayPal)は、米ドルと連動するステーブルコインのペイパルUSD(PayPal USD:PYUSD)をローンチすると8月7日に発表した。
PYUSDはイーサリアムのブロックチェーン上のERC-20トークンとして発行されるため、現在主流のウォレットやWeb3アプリケーションでも利用できる。
ペイパルによると、PYUSDはWeb3やデジタル決済を変革するという新しい可能性に対応するために設計され、米ドル預金、短期米国債および現金同等物によって100%裏付けされている。そして、米ドルと1対1で交換可能で、パクソス・トラスト・カンパニー(Paxos Trust Company)によって発行される。
PYUSDには以下の機能ある。
・ペイパルと互換性のある外部ウォレット間でのPYUSDの送金
・PYUSDを使用した個人間の決済
・法定通貨によるPYUSDの購入
・PYUSDとペイパルがサポートする他の暗号通貨との交換
ペイパルCEOダン・シュルマン(Dan Schulman)氏は、「デジタル通貨への移行には、デジタルネイティブであり、かつ米ドルのような不換紙幣と簡単に交換できる安定した手段が必要です」、「責任あるイノベーションとコンプライアンスへのコミットメント、そしてお客様に新しい体験をお届けしてきた実績は、PYUSDを通じてデジタル決済の成長に貢献するために必要な基盤となっています」と語った。
なお、ペイパルは今年初め、規制当局の暗号通貨に対する規制強化によって、ステーブルコインの開発を一時中断した。
ペイパルによると、パクソスは来月からPYUSDの裏付け資産の詳細を記した月次報告書を発行し、また、PYUSDの準備資産の価値に関する公的な第三者証明書を発行する予定であるという。
このニュースを受け、ペイパルの株価は約2.6%上昇した。
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