コインベースの株主が役員をインサイダー取引で提訴
ブルームバーグ(Bloomberg)は5月1日、「コインベース(Coinbase)CEOブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)、取締役マーク・アンドリーセン(Marc Andreessen)およびその他役員はコインベースが2021年にナスダックに上場した際にインサイダー情報を利用して上場から数日以内に株式を売却し、10億ドル以上の損失を回避したとして、コインベースの株主から訴訟を起こされた」と報じた。
コインベース株主の一人であるアダム・グラブスキー(Adam Grabski)氏はデラウェア州の裁判所にコインベースを提訴した。訴状には、「コインベースCEOブライアン・アームストロング氏とCFOアレシア・ハース(Alesia Haas)氏を含む9名は2021年4月14日のナスダック上場から1ヶ月後の四半期決算報告までに29億ドル相当の株式を売却したことが、同社の有価証券報告書を確認した結果わかった」とある。この9名は、ブライアン・アームストロング氏、マーク・アンドリーセン氏、アレシア・ハース氏、元CPOスロジット・チャタジー(Surojit Chatterjee)氏、COOエミリー・チェイ(Emilie Choi)氏、CAOジェニファー・ジョーンズ(Jennifer Jones)氏、フレデリック・エアサム(Frederick Ehrsam)氏、フレッド・ウィルソン(Fred Wilson)氏、キャスリン・ハウン(Kathryn Haun)氏である。
アダム・グラブスキー氏は、「コインベースが取引量と収益の大幅な減少を発表する前に株式を売却し10億ドルの損失を回避した」と主張している。そして、信託義務違反と不当利得に該当するとし、会社への損害賠償、不当利得の返還、原告への費用の返還を請求している。
なお、有価証券報告書よると、フレッド・ウィルソン氏が18億ドル相当、ブライアン・アームストロング氏が2億9200万ドル、マーク・アンドリーセン氏は1億1900万ドルの株式を売却していたことがわかる。
この訴訟に対して、コインベースの広報担当は、「アメリカで最も人気があり、暗号通貨取引所で唯一株式上場している取引所であるため、軽薄な訴訟の標的になることがあり、これはその一例だ」とコメントした。
コインベースはこの他、3月22日に米証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission:SEC)から未登録証券を上場した可能性がとしてウェルズ通知(Wells Notice)を受け取った。コインベースはこれについてSECに何度も質問し回答を求めたが、SECは拒否したという。そのため、コインベースは4月27日SECのウェルズ通知に対する返答を一般公開し、証券を上場していないを強調すると同時に、SECは不明確な規制に対して批判した。
コインベースは現在、米国で苦境に立たされている。そのため、米国からの移転も検討しているという。
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https://www.wikibit.com/ja/dr/1234792020107.html
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