北朝鮮ハッカー集団のアトミックウォレットへのハッキング、被害額は1億ドル以上
ブロックチェーン解析会社エリプティック(Elliptic)によると、北朝鮮のハッカー集団ラザルス(Lazarus)が最近、暗号通貨ウォレットのアトミックウォレット(Atomic Wallet)から1億ドル以上の暗号通貨を盗み出したと発表した。
6月3日、アトミックウォレットはハッキングされて少なくとも3500万ドル相当の暗号通貨を盗まれたと発表した。エリプティックによると、このハッキングはラザルスによるものだと見ている。なぜなら、盗まれた暗号通貨のロンダリングルートがラザルスが過去に使用したものと一致するのがその根拠である。
なお、エリプティックは、被害に遭った金額は当初発表された3500万ドル相当ではなく、その3倍近くの1億ドル以上に上ると分析している。
また、エリプティックはハッキング事件の発生後、「盗まれた資金を追跡し凍結するため、世界中の捜査機関や取引所と協力している」、「100万ドル以上の盗まれた資金を凍結した」、そして、「ラザルスは資金凍結に対応するため、ロシアの暗号取引所ガランテクス(Garantex)を使い始めた」とツイートした。
なお、ガランテクスは制裁対象となっている暗号通貨取引所であるが、現在でも運営されているという。
北朝鮮のハッカー集団は猛威を奮っている。日本経済新聞とエリプティックの共同分析によると、2017年から2022年までに北朝鮮は世界中で約23億ドルを盗み出したという。そのうち、日本の被害が最も多く、被害額は7.21億ドルで、全体の30%を占める。
彼らが盗み出した暗号通貨は大量破壊兵器や弾道ミサイルの開発などに使われているという。米国財務省のテロ・金融情報担当次官ブライアン・E・ネルソン(Brian E. Nelson)氏は、「北朝鮮は違法な大量破壊兵器と弾道ミサイル計画のために、国際金融システムにアクセスし、暗号通貨で収入を得るために不正なネットワークを利用して、国際安全保障を脅かしている」、「米国と我々の同盟国は国際金融システムを保護し、今年だけでも3回の大陸間弾道ミサイルの発射を行った北朝鮮の不穏な活動の防止に尽力している」と述べた。
北朝鮮のハッカー集団の手口は、年々巧妙になっている。昨年末、サイバーセキュリティ企業Volexityによって、彼らの手口の一部が暴かれた。Microsoft Officeソフトウェア、特にマクロなどのスプレッドシートを経由して、マルウェアを仕組んだアプリをダウンロードさせるという手口である。
北朝鮮のハッカー集団による被害に遭わないよう、セキュリティの高い暗号通貨取引所やウォレットを利用するよう勧める。
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