Huobi Globalは中国本土のユーザーに対してサービス停止

中国人民銀行は2021年9月24日、「仮想通貨関連方針」を発表した。中国人民銀行の広報官は、「中国本土における仮想通貨取引の方針」について説明した。中国本土において、トークンの発行や融資、デリバティブ取引など仮想通貨取引に関する全ての取引を違法とする方針である。さらに、海外の暗号通貨取引所が中国本土に居住している投資家に仮想通貨関連のサービスを提供することも違法であるとした。

バイナンス（Binance）とフォビ（Huobi Global）は、どちらも世界最大の暗号通貨取引所である。中国人民銀行の発表後、中国大陸の規制に対応するために、一部のサービスを変更した。
2021年9月26日、Huobi Globalは、「政府の規制政策要件に対応するため、Huobi Globalは2021年9月24日（UTC + 8）に中国本土に居住する新規ユーザー登録を停止した。中国本土のユーザーは、資産の安全を確保することを前提として、2021年12月31日24:00（UTC + 8）までに清算を行う予定である。具体的な清算・返金ルールは、電子メール、サイト内の通知や携帯メッセージでユーザーに通知する」と発表した。

Whale Alertのデータによると、上記の告知が発表された後、Huobiから約2.2万BTC（約9億1,000万米ドル）と80万ETH（約23億7600万米ドル）が出金された。さらに、Huobi取引所のデータによると、HuobiのOTC（法定通貨とUSDTの交換）でUSDTの現在価格は6.05 CNYであるが、現在のUSD-CNYの為替レートは6.46 CNYである。プレミアムレートは-7％に近い。アナリストは、中国本土のユーザー撤退によって、引き起こされた資金移動であると語った。

同日、世界最大の暗号通貨取引所であるBinanceも中国本土に居住するユーザのの新規登録を停止したことが明らかになった。Binanceのアカウントを登録するときに、中国大陸の+86の市外局番の電話番号を使用すると、登録できなくなっている。

中国人民銀行が方針を発表した後、暗号通貨市場も急落した。しかし、現在は回復してきている。執筆時点で、ビットコインの価格は44,015 USDTであり、今回の最安値（40,681 USDT）から急落前の価格（45,000 USDT）に戻ろうとしている。アナリストLark Davis氏は「市場は、もはや中国の新たな規制にそれほど敏感ではないと考えている。実際、前回のマイニング禁止の発表時と比較して、ビットコインと暗号市場の全体的な急落の程度はかなり減少している」と述べた。

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