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世界初のブロックチェーンを利用した医療データ寄付システムプロジェクト始動

データレイク(Data Lake)社はブロックチェーンを利用した世界初の医療データ寄付システムを EU の資金提供の下、立ち上げた。
 
患者のプライバシー保護およびドナー情報について、医療機関はこれまで高品質の医療データを簡単に取得、アクセスできなかった。データレイク社は、医療データへのアクセスとデータセットという医療科学における最も大きな2つの問題の解決を目指す。
 
データレイク社はブロックチェーン技術をベースにした「同意して稼ぐ(Consent-to-Earn:C2E)」というインセンティブメカニズムを備えたグローバル規模の医療データ寄付システムの構築を進めている。データレイク社のシステムは分散台帳技術と高度な匿名化によって、医療データを研究者や科学者と安全に共有できる。
 
研究者はデータの出所が法的に保証され、患者の同意を得て提供されたデータを使用できる。データレイク社はサービス提供前にすでに20 件以上のLOIを受け取った。
 
データレイク社は新しい同意獲得モデルを立ち上げた。寄付を含むすべての参加者に報酬を与え、大企業を贔屓しない、すべてのステークホルダーの利益を調整するトークン化されたエコシステムを構築した。データレイク社は12 月 7 日、 レイクトークン($LAKE Token)をローンチする予定である。
 
データ提供者から病院やデータ収集者まで、すべてが報酬を得られる仕組みである。
 
データレイク社はポーランドの Donate Your Data Foundation (Podaruj Dane) と提携し、ポーランドのいくつかの医療施設で同意を集めている。同財団は、患者と医療施設向けの資料、教育者向けのトレーニングの提供だけでなく、データの提供、プライバシーの保護をおこなっており、医療研究への貢献を通じて命を救えることを広めている。患者の多くは喜んで匿名化されたデータを研究者に提供し、最年長のドナーは 90 代である。
 
データレイク社は医療データを安全に共有できる国際標準を設定するため、2023年ヨーロッパに同システムを拡大させる計画である。
 
データレイク社CEOのWojciech Sierocki MDは、「命が危険にさらされた何百万人もの人々の生活を改善するチャンスがあり、グローバル規模で参加者を集めるには利他主義に頼るだけではいけないことに気付きました。参加者を増やすため、データ利他主義というアイデアと新しい同意獲得モデルを組み合わせました。私たちの構築するシステムは倫理的かつ持続的にデータへアクセスできるようになり、医学と科学の進歩に貢献すると確信しています」と語った。
 
医療データ寄付システムの立ち上げに成功すれば、医学界に大きな影響を与えることになる。データレイク社は、同システムをヨーロッパ中に広め、さらには世界中に広める計画をしており、すでに世界中のデータプロバイダーおよびデータレシーバーと交渉を進めている。
 
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