利子付き暗号資産口座に対して米国アリゾナ州の金融規制当局が注意を喚起
米国の金融規制当局であるアリゾナ企業委員会(The Arizona Corporation Commission)は「利子付き暗号資産口座を提供する一部のデジタル資産金融サービス企業は約束したリターンを投資家に支払う能力がないのにあると誇張している可能性がある」と警告した。
企業委員会は「利子付き暗号資産口座は顧客がレンディング企業に暗号資産を貸し出し、対価として暗号資産で利子を受け取る」、「一部のレンディング企業は暗号資産を預ける際のリスクを適切に開示していない可能性がある。さらに、約束したリターンを支払う能力を誇張している可能性がある」と付け加えた。
委員会は米国の暗号資産レンディング企業のブロックファイ・レンディング(Blockfi Lending)の調査を行ったところ、ある利子付き暗号資産利子口座が未登録の証券であることがわかった。規制当局はさらに利子付き暗号資産口座を提供する他の企業が法律に違反していないか調査している。
ブロックファイ社は2022年2月米国証券取引委員会(Securities and Exchange Commission: SEC)に未登録投資会社に認定された。SECが同社のサービスを有価証券であると判断したからである。ブロックファイ社は暗号通貨貸付商品を登録し、かつ5000万ドルの罰金と5000万ドルの和解金を支払うことに同意した。
2022年6月、ブロックファイ社は大手暗号通貨取引所FTXと2.5億ドルの融資契約を締結した。7月22日に公開されたブロックファイ社の第2四半期末時点での融資残高は18億ドルであり、さらに6億ドルのエクスポージャーがある。暗号資産ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital:3AC)社の融資回収不能額を清算した後にリスクに晒される金額である。
ブロックファイ社のCEOザック・プリンス(Zac Prince)氏は「ブロックファイ社はクレジットラインを利用しておらず、通常通り営業を続けている」とコメントをした。
今年6月、暗号通貨レンディング企業セルシウス・ネットワーク(Celsius Network)社が出金停止となり、その一か月後に破産保護を申請した。合計11億9000万ドルの赤字が発覚した。
また、7月に暗号通貨取引所ボイジャー・デジタル(Voyager Digital)社が破産申請した。ボイジャー・デジタル社も暗号通貨の貸出業務を手掛けていた。同社の破綻の主な原因は3ACへの巨額融資による連鎖破綻であった。
破産申請が相次ぎ、暗号資産市場が低迷するなか、一部の暗号通貨業者の出金停止、口座間の転送の停止は続く。
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