英国の広告規制当局がCrypto.comとTurtle UnitedのNFT広告を禁止
英国の広告基準協議会(ASA)はクリプトドットコム(Crypto.com)とタートルユナイテッド(Turtle United)に対して、NFT(非代替トークン)のプロモーション広告を禁ずる裁定を下した。
禁止の裁定を受けたのはクリプトドットコムとタートルユナイテッドが7月から宣伝しているFacebook広告である。
今回の裁定は警告に留まったが、ASAは両社に対して二度と同種の広告を出さないよう指示した。
ASAは以前、暗号通貨広告の監視を強化し、新たな消費者保護を導入する意向を示した。今回の裁定でASAは、「NFTの投資リスクと正しい手数料の説明がなされておらず、無責任で、消費者の経験不足と信用しやすい心理に付け込んだ行為である」と両社を非難した。
クリプトドットコムは「アートやスポーツのコレクションなどプラットフォームで取引できるNFTは金融商品ではない。NFTは最近発表された暗号通貨に関する財務省の諮問文書から除外されているため、 ASAが規定した金融ルールに従う必要はない」と反論している。
ASAはタートルユナイテッドに対して、「NFTの保有者が多くの価値を得られると言うのは、NFTが大きな価値があることを保証していることになる」と主張した。タートルユナイテッドは反論をしていない。オープンシー(OpenSea)のデータによると、タートルユナイテッドのNFTの最低価格は現在約24ドルである。
ASAが暗号通貨企業に対する規制を行ったのは、今回が初めてではない。3月に50社以上のビットコイン関連事業者に対して、広告内容の見直し、英国金融行為規制機構(FCA)への報告などを求める施行通知を出した。
また、ASAは以前、暗号通貨取引所コインフロア(Coinfloor)のビットコイン広告を「年金受給者の誤解を招く」として禁止したこともある。
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