ビットコインを祝う日が一転、詐欺の餌食に…
あなたは5月22日がビットコインに関する重要な日であることをご存じだろうか?
5月22日はビットコインが初めて決済に使われた日である。2010年5月22日、フロリダ在住のプログラマーLaszlo Hanyecz氏がビットコイン10,000BTCでピザを2枚を購入した。なお、当時はまだビットコインは認知されておらず、ピザ屋が直接ビットコインで代金を受け取ることはしなかった。そこで、彼がピザの代金を第三者に支払い、その第三者が現金でピザ屋に代金を支払った。これを記念して、毎年5月22日はビットコイン・ピザ・デー(Bitcoin Pizza Day)となた。そして、ビットコイナーは毎年ビットコイン・ピザ・デーにピザを食べお祝いしている。
2023年はビットコイン・ピザ・デーをお祝いするため、24時間で14件のピザ関連ミームコインが発行された。そして、ビットコイナーはビットコイナーのお祝いのため、それらミームコインを購入した。しかし、それらミームコインのうち4件はラグプル(rug pull)、少なくとも5件はハニーポット(Honey Pot)であった。
ラグプルとは、新規の暗号通貨、トークン、プロジェクトで投資家から資金を調達し、調達した資金を持ち逃げする詐欺である。2021年から急増しており、2022年(1月1日から12月1日まで)には詐欺コインが117,629件発行された。ハニーポットとは、購入しても売却できないトークンで、ラグプルの一種である。2022年(1月1日から12月1日まで)には98,442件のコントラクトが検出された。
ラグプルは現在急増中の詐欺で、手口が年々複雑化しているため、いつ被害に遭ってもおかしくない。ラグプルの手口、見分け方、対策についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、騙されないためにもぜひ読んでほしい。
今年のビットコイン・ピザ・デーで最初にラグプルが発覚したのはピザコイン(PIZZA)というトークンだった。これはハニーポットで、発行から8分で購入したトークンが売却できなくなった。ピザコインの被害者は34人で被害総額は0.9892ETH(1800ドル相当)であった。
ピザコイン以外に発覚したラグプルは、ビットコインピザ、ピザイヌ、Ethpizza、bpizzaなどである。ビットコイン・ピザ・デーでのラグプル被害は20万ドル以上に上ると推定される。
2023年のビットコイン・ピザ・デーにラグプル被害が大きかった理由の一つに、ペペコインがある。ペペコインとはPepe the Frog(カエルのぺぺ)という海外で人気の漫画のキャラクターをモチーフにしたミームコインである。ペペコインは2023年4月に登場し、わずか数週間で時価総額が15億ドルにまで急騰した。そのため、一攫千金を狙う暗号通貨投資家から注目を集めている。そして、このペペコインの急騰により、ミームコインブームが起こった。その結果、ビットコイン・ピザ・デーをモチーフにしたミームコインによるラグプルの被害が拡大した思われる。
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