かつら(ウィッグ)の装着方法について/男性用かつら専門店アートリイドの取り組み
こんにちは。
男性用かつら専門店アートリイドnote担当です。今回は、メンズかつら(ウィッグ)の装着方法に関するアートリイドの取り組みをご紹介します。
*メーカーによって施術方法や考え方には違いがあると思います。
アートリイドのメンズかつら(ウィッグ)の装着方法は、接着剤式、テープ式、ピン留め式、編み込み式の4種類です。装着方法にはそれぞれメリットデメリットがあります。
接着剤式
接着剤式の特徴
専用接着剤をカツラ(ウィッグ)ベースの裏面(部分〜全面)に塗って固定する方法です。ハケで塗るタイプや直接塗るチューブタイプがあります。予め地肌側に専用接着剤を塗ってから装着する場合もあります。地肌とベースを密着させて固定するので、装着感はほとんどありません。接着剤の種類や塗る量、範囲によって接着の強さが変わります。一度、かつら(ウィッグ)を外してから再度接着できるタイプもあります。防水型の専用接着剤が人気です。
接着式のメリット
編込み式やピン留め式よりもベースサイズを小さくできるので、ベースのサイズで価格が変わる場合は価格を抑えることができるでしょう。接着剤の種類によってはかなり強く固定できるので、水泳を始めとするスポーツ全般や強風にも安心な装着方法と言えるでしょう。連続装着は個人差もありますが、だいたい半月〜1ヶ月間ぐらいが目安でしょう。
接着剤式のデメリット
ほとんどの場合、かつら(ウィッグ)を外す時にリムーバー(クリーナー)等の除去剤が必要になります。ベースに附着した専用接着剤を落とすにも手間がかかります。誤ってカツラ(ウィッグ)の毛に付けてしまうと、その度にリムーバーで落とさなければいけません。また、頭皮が弱い方は合わない場合もあります。
*リムーバーはアルコール、ベンジン、シンナー等が混入していないものを使用してください。
テープ式
テープ式の特徴
かつら(ウィッグ)ベースの裏面に、適当な大きさにカットした専用両面テープを貼り、頭皮に装着する方法です。地肌とベースを密着させて固定するので、装着感はほとんどありません。専用テープの貼り方(貼る位置、専用テープの大きさ、貼る箇所数)で安定感が変わります。
テープ式のメリット
編込み式やピン留め式よりもベースサイズを小さくできるので、ベースのサイズで価格が変わる場合は価格を抑えることが出来ます。一度外したら接着力がなくなるものから、毎日着脱しても数週間使用できる再接着できるタイプ、半月〜1ヶ月間の連続装着ができるものなど、専用テープの種類は豊富にあります。(取り扱いの種類はメーカーによって異なります)
テープ式のデメリット
専用テープを購入しなければいけないため、その分のコストがかかります。数週間専用テープを貼り続けて装着していた場合は、リムーバー(クリーナー)などの除去剤が必要になるので、その場合は購入していただくことになるでしょう。また、専用テープの貼り方のコツを掴むことや貼り替えの手間に慣れる必要があります。
ピン留め式
ピン留め式の特徴
かつら(ウィッグ)ベースの裏面に、ピン金具(プラスチック製もあり)を取り付けて、自毛を挟んで固定する装着方法です。ピンが破損しない限りは取り換える必要がないので、経済的な装着方法と言えるでしょう。このピン留め式は、主にネットベース全般や厚みがあるスキンベースに使用する方法で、極薄スキンベースには不向きな装着方法です。
ピン留め式のメリット
かつら(ウィッグ)の着け外しが簡単で、破損しなければ交換の必要がないので、費用が抑えられます。
ピン留め式のデメリット
ピンで装着した場合、常に同じところの自毛を挟んで留めて続けていると、その部分の自毛に負担がかかり脱毛する恐れがあります。自毛が無くなるとピンで装着できなくなるため、数ヶ月毎にピンの位置をずらしたり、ベースの大きさが異なるものを使用するなどして自毛の脱毛を防ぎましょう。このピン留め式の装着方法は、基本的に固着力重視ではないので、スポーツや激しい動きにはあまり向きません。空港によっては金属探知機に反応するケースもあります。MRIにも使用できません。金属製以外にもプラスチック製のピン(フック)もあります。
編み込み式
編み込み式の特徴
かつら(ウィッグ)ベースの外周と自毛を編み込んで(結んで)留めて固定していく方法です。ご自身での着け外しはできません。この編み込み式の装着方法は、極薄ベースのカツラ(ウィッグ)には不向きです。
編み込み式のメリット
ご自身での着け外しを行わなくてもよいことや、だいたい3週間〜4週間の連続装着が可能なことです。装着したままシャンプーもでき、装着自体が強力なので簡単に外れることはないでしょう。
編み込み式のデメリット
自毛が伸びて編み込みが緩んできても、自分では直すことができません。この編み込み式の装着方法を長く続けると、編み込み部分の自毛が脱毛する場合もあります。毎回同じ自毛で編み込まないような工夫も必要でしょう。他に、編み込みの料金がかかることや、頭皮をきちんと洗えない、乾きにくい等があります。
かつら(ウィッグ)の装着方法は、ライフスタイルや目的に合わせて選ぶとよいでしょう。