マルタ旅行6日目〜再びバレッタへ
マルタでの最後の朝。
この日マルタを出発するなんて信じられませんでした。
ホテルのバルコニーから見える見慣れた風景をタバコを吸いながら目に焼き付けました。
バルコニーの向かいにはアパートがあり、一番左の部屋には幸薄そうな50代ぐらいの女性が住んでいました。
私達がバルコニーに出てくると引っ込み、カーテン越しにこちらを覗いてくるのでした。
時々スマホで誰かと電話していて、「あーよかった、この人は孤独じゃないんだ」と妙に安心したものです。
真向かいには、全裸でタバコを吸っていたという女性が住んでいました。
どんな生活をしているのだろう?と家の中を見ていたせいか、鬱陶しく思われたようです。
私がバルコニーに出ると引っ込むようになりました。
よくその人はオレンジの皮やヨーグルトのカップをベランダに置きっ放しにしていたので、お節介ながらゴキブリが来ないか心配になりました。
いつも窓を開けっぱなしにしていました。
その真下には別の女性が住んでいました。
黒髪だったのに、ある日突然金髪になっていて驚きました。
さらに驚いたのが、その女性は私達が泊まったホテルのスタッフだったのです。
右上の部屋はホテルのスイートルームのように他の部屋よりも広く、パラソル付きのバルコニーがありました。
その部屋には最初は黒人カップルがいましたが、そのあと別の黒人男性、そのあとは中東系のゲイのカップルのような人達がいました。
その真下には中東系の男3人ぐらいと、女2人ぐらいが同居しているようでした。
連れから「犯罪組織かもよ。あまりジロジロ見ない方がいいよ。」と言われました。
さらにその真下には、白人女性3人と男1人が同居しているようでした。ハーレム状態ですね。
夜になるとベランダでゲームをしながらワーワーキャーキャー騒いでいました。
一番下の階はベトナム料理店でした。
メニューを見せてもらったものの、あまりそそられず食べませんでした。
バルコニーから夜になると大きな建物の屋上でダンスパーティをしているのも見えました。
ダンスパーティの様子が興味深くて双眼鏡で観察していました。
白いハンチング帽をかぶってせわしなくお酒を出したり、時には踊っているスタッフの動きが興味深かったのです。
「Sky Beach」という店?のようです。
その建物も印象深いので目に焼き付けていました。
帰りの飛行機の出発が夜7時で、半日近くは観光する時間があったので再びバレッタへ行くことにしました。
バレッタは想像を超える素晴らしさで、あの楽しい街並みをもう一度味わいたかったのです。
この日もマーケットが開かれており、洋服を見て回りました。
ワイン屋にも入りました。
飲んでみたいマルタワインやイタリアワインがいっぱい。
海の近くのカフェでピスタチオのアイスカプチーノを飲みました。
とても美味しかったし、お店の人もフレンドリーで楽しいひとときを過ごしました。
夜7時のフライトまでたっぷり時間があると思っていましたが、あっという間に空港へ向かう時間が来てしまいました。
マルタへの名残惜しさと、帰国したら仕事で忙殺されることの憂鬱な気分を胸に空港へ向かいました。
行きは長く感じたフライト時間でしたが、帰りはあっという間に感じました。
この記事を書いている今、マルタで過ごした6日間を思い出してマルタシックになっています。
本当に感動が多く素晴らしいマルタ旅行でした。
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