IPOストーリーインタビュー【ハイライト】 株式会社メルカリ 執行役員CFO 長澤 啓さん
Widgeがインタビューした記事のハイライトをpickしてお届けするページです。
今回は、2018年に日本初のユニコーン企業としてグロース市場への上場を果たした株式会社メルカリにて、執行役員CFOを務めていた長澤 啓さんのIPOストーリーをお届けします。(※取材当時は株式会社メルカリの執行役員CFO/現・Minerva Growth Partners LLP有限責任事業組合 代表)
長澤さんは、三菱商事において金属資源分野などにおけるM&Aをご担当され、2007年にシカゴ大学経営大学院をご卒業されました。その後、ゴールドマン・サックス証券に参画され、東京及びサンフランシスコにおいて、主にテクノロジー領域におけるM&AやIPOを含む資金調達業務を歴任。その後の2015年7月に株式会社メルカリにCFOとして参画され、非上場企業として2回の増資ラウンド、IPOを達成後、2020年に同社を退社。
同年にMinerva Growth Partnersというスタートアップ支援ファンドを設立し、成長スタートアップのIPO支援、更なるユニコーン企業の創出に引き続き注力されています。
メルカリへの入社当時からすでに社内ではIPO準備の計画が進行中だったそうで、IPOをオプションとして残しつつ、プライベートでどれだけ資金調達を達成できるかという両軸を意識しながら動いていたという長澤さん。非上場の状態でその準備を進めていた背景としては、
とのこと。大きなスケールでの上場を見据え、入社2週間後には同社の創業者である山田氏と共に海外投資家まわりを始め、当初からグローバル市場へ目線を向けていたそうです。
グローバルIPOを目指していた同社は一般的な国内IPOと比較し、時間と手間をかけたことで準備期間は約4年間にも及んだそう。海外投資家への認知度を高めるため、非上場の立場ながら自社でIRを作成するといった工夫を行うなど、外国人株主獲得に向けた取り組みに特に注力されていました。
当時社内ではメルペイ(決済事業)のローンチや海外進出などの新事業の計画も着実に歩を進めていた中、満を持して迎えた2018年のIPOのタイミング。日本国内のベンチャー企業としては異例の約600億円もの資金調達を達成し、ユニコーンIPOとして大きな話題を呼んだ。何故その時期になったのかについては、
とのことです。IPO過程にあるCFOとして常に意識していたことは、
とのこと。海外投資家をメインターゲットに据えていた分、言語の壁や根本的な考え方の違いなど留意する点も多く非常に丁寧に時間をかけていたそうです。
対外的にだけでなく、社内でのコミュニケーションも重要視されていた長澤さん。
メルカリ独自のユニークな社内コミュニケーション方法や、今後IPOを目指す企業の管理部門に携わる方へのメッセージなど、貴重な内容が盛り沢山のインタビュー全文はこちら(https://media.widge.jp/interview/read/20?page=1)からどうぞ。