他人の目を気にしなくなったパート11 悪性リンパ腫T細胞型ステージ4末期ガン余命宣告2ヶ月を受けて
3クール目を終えたあとの一時退院の時は、
僕以上に母が大変だ。
父は一時退院のための準備をしてくれて、姉も準備。母は、帰宅中は毎食「低菌B食」という食事制限と
味覚障害で「辛味と酸味」を感じなくなっていた。
この時食べられたのは野菜や肉、魚は茹でただけのもの。
それか少し塩胡椒。
醤油やみりんが入っていると甘過ぎて全く食べられなかったからだ。
母は、「茹でたり焼くだけやから楽だよ」と言ってくれるがみんなの食事とは別で準備するのはすごく手間なことだ。
病院からは「野菜はキッチンハイターなどで洗ってから食べる。それかとても綺麗に洗ってからにしてください。土がついていると菌に対応出来ない可能性がある。」
そんなことを言われていたから余計に大変だ。
一時帰宅中はもちろん、外出はゼロで過ごす1週間。
髪の毛が3クール目の前には完全にスキンヘッドになっていた。
ヒゲも生えず、ありとあらゆる毛が無くなる。
この頃はまだスキンヘッドに抵抗があった。
家では肉の塩焼きや野菜の茹でたもの。
そしてめちゃくちゃ美味しかったのが「北海道産とうもろこし(白いトウモロコシ)。
泣きそうになるくらい美味しく、
今でもまた買って欲しい食べ物の1つだ。
食べていると幸せを感じる。
家での心臓に直接入っているカテーテルの消毒や不安感もこの頃にはとても薄くなっていたが消毒は必ず欠かさなかった。
床に触れたものを触った時は必ず石鹸で手を洗うかアルコール消毒。
トイレやお風呂の為に部屋を出て部屋に戻るときにはドアに触れる直前に手を消毒して入室。
これは家族も同様。
お風呂はカテーテルの先端が胸の中間くらいまで垂れ下がっているのでその下までは必ず1番風呂で湯船に20分は浸かるようにした。
この20分は湯温41℃以上で入ることでがん細胞を倒せる?といったような話を聞いていたからだ。
こういうときは、なりふり構わず無理のないものならとにかく試してみる。
これが大事なこと。
あっという間に一時帰宅は終了!!
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