他人の目を気にしなくなったパート3
余命宣告を受けたところまでがパート2です。
家族で主治医との話しが終わり、
その場での回答ではなく一度病室まで持ち帰ることにしました。
しかし、心の中では既に抗がん剤治療をすることを僕は決意していた。
そして何より、ホッとしたことは「人にうつらない病気」ということがはっきりとしたことだった。
宣告を受けたのに。
なぜか不思議な感覚だった。
家族や周りの人にうつらないというのが僕にとっては、大事だったのだ。
話しがそれてしまったが、安心したとともに湧き出てきたのは何も根拠のない「自信だ」。
会議室で宣告を受けてすぐ驚いていたが冷静になり、問い掛けた。
「その抗がん剤が効く可能性はおよそ何%でしょうか?」
「約20%」。
20%という確率が低いか高いかでいうと
高い確率で効くと感じた。
謎の自信が見事に的中したのは、その抗がん剤治療を始めて2週間経過した頃だ。
ステロイドも同時に投与していたこともあり、
驚くほどの食欲で病院食とカップ麺を食べまくっていた。
1日3食の病院食と5食のカップ麺(1食2個)だ。
そして有難いことに副作用はこの2クール目でも特に吐き気や味覚障害もなく無事に終わり、めちゃめちゃ効果があったことでほとんどのガン細胞はほぼ、レントゲンにうつらないほどになっていた。
悪性リンパ腫T細胞型という血液ガンステージ4。
いわゆる末期ガン。
そして余命宣告から完全に安心できるほどではないが希望の一筋の光が差し込んだ。
続きは後日
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