にじさんじから始めるVTuber入門

 おすすめの にじさんじ のバーチャルYouTuberを紹介する。

はじめに

 バーチャルYouTuber (VTuber) は2017年の年末頃から流行り始めた。それから次々と新たなVTuberが誕生し、現在VTuberの総人数は1万人を突破した。VTuberという新たな文化の発展は喜ばしいが、これからVTuberを見始める人は『多すぎて誰を観ればいいのかわからない』と感じてしまうかもしれない。

 この記事では、企業勢の中でも特に所属人数が多いVTuberグループ「にじさんじ」から私の好きな6人のライバーを紹介し、にじさんじの楽しみ方を紹介する。『多すぎて誰を観ればいいかわからない』という方々にとって参考になれば幸いである。



月ノ美兎

つきのみと/Mito Tsukino

「一緒に人生をやりましょう」
「一緒に人生を神ゲーにしよう」
(専門家の元で食事を4日間抜いてみた 1:17:21~ )

 にじさんじを語る上で外せないのが彼女、月ノ美兎である。ファンからは『委員長』という愛称で呼ばれ親しまれている。トークの面白さやサブカルへの知識などから、YouTubeのチャンネル登録者数はにじさんじ内でトップを誇る。

 配信では雑談やゲーム実況をしている。雑談配信ではファンから募った質問への返答や、『暗闇バイクエクササイズ』『アイソレーションタンクに入る』といった奇抜な体験談が特徴的である。また、『死ぬまでにやりたいことリスト』を作成しており、今後の配信でも様々な体験談が期待できる。

 ゲーム配信では『OUTLAST』『アマガミ』『あつまれ どうぶつの森』などジャンルを問わず様々なゲームをしている。最近は『アイドルマスターシャイニーカラーズ』をやることが多い。アイドルの心情やストーリーをしっかりと考察していることからシャニマスファンからの評価も高く、これからシャニマスを始める人にとってもおすすめな配信である。

 音楽活動にも力を入れており、『Moon!!』や『アンチグラビティ・ガール』などの代表的なオリジナル曲だけでなく、様々な歌ってみた動画を投稿している。『Virtual to LIVE in 両国国技館 2019』『にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!』等のライブでは歌とダンスで多くのファンを魅了した。

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リゼ・ヘルエスタ

りぜ・へるえすた/Lize Helesta

「根暗は治らん! だけど恥じるな! アスファルトを見て生きろ!」
「『上向いて歩け』とか明るい奴の言うことなんて気にするんじゃない!」
(やっぱり話したくなった 1:04:54~)

 ヘルエスタ王国の第二皇女であらせられる御方。『眠れないときには逆立ちをする』『アスファルトを眺めると癒される』など変わった嗜好の持ち主として有名だが、奇人変人の多いにじさんじの中では比較的まともな方である。月ノ美兎委員長を尊敬しており、委員長の誕生日配信ではガチ恋口上をご披露なさった。

 ゲーム配信では『あつまれどうぶつの森』『みんなのリズム天国』『ポケモン』等の任天堂のゲームを中心に、麻雀やMinecraftをお遊びになられる。最近は『MOTHER3』を実況しており、ストーリーの展開に一喜一憂する御姿は大変可愛らしい。プレイヤーとしてのセンスも評価が高く、MOTHERシリーズのゲームデザインとシナリオを担当されている糸井重里氏も絶賛していた

 歌ってみた動画もご投稿なされており、『soldier game』『Cutie Panther』などのラブライブ楽曲や先日の誕生日に公開されたオリジナル曲『ハッピーエンドをはじめから』では綺麗な歌声を拝聴できる。

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ジョー・力一

じょー・りきいち/Joe Rikiichi

「心のチャーハンを培養しよう!」
(ジョー・力一のひとりリモート会議 8:12~)

 一見すると名前と見た目が変な出オチピエロだが、中身はもっとおもしろいおじさんである。卓越した話術と大喜利のセンスから配信では大量の草が生い茂っている。

 活動は2つの定期配信を中心に行われる。小ネタ動画用のネタを模索する深夜雑談『りきいちファーム』と、同にじさんじライバーである舞元啓介との深夜ラジオ『舞元力一』である。どちらも毎回安定した面白さなので、ぜひ一度時間のある時に聴いてみてはいかがだろうか。作業用BGMとして流すのもおすすめである。

 ゲーム配信はあまりしないが、古のブラウザゲーム『ぱんぞう屋』を喜々としてプレイする様子は覗うことができる。

 歌唱力も高く、昨年行われたライブ『Virtual to LIVE in 両国国技館 2019』では『君は薔薇より美しい』や『林檎もぎれビーム』といった楽曲を華麗に歌い上げた。また、にじさんじ所属メンバーによる音楽ユニット『Rain Drops』のメンバーとしてメジャーデビューし、先日ファーストアルバムをリリースした。

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イブラヒム

いぶらひむ/Ibrahim

「みなさん!聞いてください!」
「俺はスロカスです!!」
(100スロ解禁!!景品交換全ツッパ勇者録!!第9話 1:40:09~)

 2020年1月ににじさんじの一員としてデビューした元石油王。登録者数はすでに10万人を超えている。ライバーやリスナーにからかわれることが多いが、それに対し淡々とツッコミを入れる様子は清々しい。

 配信では主にゲーム実況を行う。デビュー当時、にじさんじ内で流行っていた『ARK:Survival Evolved』では戦争への参加などを通して多くのライバーとの交流が発生し、様々なドラマが生まれた。最近は『ドラクエ11S』をプレイしており、クズムーブ全開のプレイは全編通して面白い。

 ギャンブルが好きで、かつてはスロットガチ勢であった。ポケモンプラチナ配信では配信時間の多くをスロットに費やし、お大量のコインを稼いだ。ドラクエ11Sでは、スロットだけでなくポーカーやルーレットを長時間に渡り楽しんでいた。視聴者もギャンブル配信を求めるようになり、スロットを回す姿はストーリー本編よりも人気が高い。

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御伽原江良

おとぎばらえら/Era Otogibara

「あ"あ"ゴミカス!!!!○ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
(えぇ!?まだやるんですか!?クリアするまで終われない(´・ω・`) 2:09:25)

 2019年3月にデビューしたにじさんじのシンデレラ。初配信ではかわいらしく振舞っていたが、すぐに化けの皮が剥がれててしまい「ギバラ」と呼ばれるようになった。今では専ら芸人枠として定着しており、汚い声で叫びまくる姿もリスナーは慣れてしまっている。

 ゲーム配信をする際にはクリアするまで終わらない耐久配信をすることが多い。『みんなのリズム天国』のリミックス10目隠しノーミスプレイ達成時には「9000人の前で気持ちよくなってしまった。これだから耐久配信はやめられない。」などと供述しており、今後も何らかのゲームの耐久配信が行われるだろう。

 そんな彼女だが、地声配信による炎上や『Virtual to LIVE in 両国国技館 2019』での機材トラブルなど、様々な苦難を乗り越えてきた。現在では登録者数は35万人を超え、次に紹介する森中花咲とのユニット『petit fleurs』としてメジャーデビューも果たした。彼女はまさに『にじさんじのシンデレラ』と言えるだろう。

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森中花咲

もりなかかざき/Kazaki Morinaka

 私の最推しである彼女は、にじさんじ2期生シークレット枠として2018年3月にデビューした。子供の姿から大人の姿に変身可能であり、どちらも非常にかわいい。リスナーからコメントで口説かれると照れてしまうことが多く、その様子から『受け中』『照れ中』と呼ばれることがある。

 雑談やゲーム実況を配信で行い、時々歌ってみた動画を投稿する。ゲーム配信ではMinecraftをプレイすることが多い。ゲーム中は雑談が多く様々な話題を聞けるため、ゲーム内容よりも楽しみにしている人も少なくはないだろう。

 彼女の最大の魅力は歌声である。数々の歌ってみた動画を投稿しており、『パズルガール』『少女レイ』の儚く脆い歌声や『エル・タンゴ・エゴイスタ』『きゅんっ!ヴァンパイアガール』の妖艶な歌声は毎日聴いても飽きることはない。また、前述の御伽原江良とのアイドルユニット『petit fleurs』としてリリースされたファーストアルバム『premiere fleurs』ではアイドルらしい明るく元気な歌も見受けられる。

 本人は否定しているが『負けヒロインが似合う』と言われることが多い。それを逆手に取り「じゃあ最高の負けヒロインになってやろう」という思いでオリジナル曲『諦めモード』が作成された。サビの「キミの一番にはなれなくていいよ」という歌詞を聴くと幸せになって欲しいという気持ちでいっぱいになる。そんな彼女が私の一番であり、メインヒロインである。

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にじさんじの楽しみ

 現在、にじさんじには90人以上のライバーが所属しており、ライバー間の交流も活発で様々な人間関係が存在する。それに従い、『にじさんじの誰かひとりを推す』よりも『にじさんじの複数ライバーとその周辺を推す』という在り方をおすすめしたい。ここでは、にじさんじを最大限楽しむ方法を紹介する。

コンビ・グループ
 にじさんじには様々なコンビやユニットが存在する。 笹木咲と椎名唯華の『さくゆい』や叶と葛葉の『ChroNoiR』のような同性のコンビ、 神田笑一と郡道美玲の『ぐんかん』や 三枝明那と愛園愛美の『紅ズワイガニ』のような男女のコンビなど様々なコンビ名がある。ほかにも『ド葛本社』『RRR』『BGクラブ』『SMC組』『さんばか』といった複数人のグループでの配信も人気が高い。このように、にじさんじではユニット単位でVTuberを楽しむことが可能である。

大規模コラボ
 配信者の多いにじさんじの強みとして、バラエティ番組さながらの多人数コラボができるという点が挙げられる。『ポケモン剣盾』『マリカ』『麻雀』などの複数人でできるゲームが流行ると大会が開催され、熱いバトルが繰り広げられた。『Minecraft』『ARK』ではにじさんじの公式サーバーにライバーが集まり、普段は交流のないライバー同士の出会いが生まれる。他にも、邦ロックのリレー配信『にじロック』、にじさんじのダジャレ王を選出する『にじさんじD-1グランプリ』等様々な大規模コラボが定期的に行われる。

Twitter・YouTube
 Twitterでは配信の告知だけでなく、ライバーの日常や他ライバーとの交流が垣間見えるため、気になるライバーがいたらTwitterのフォローとYouTubeのチャンネル登録することをおすすめする。にじさんじ公式のTwitterYouTubeチャンネルも重要な情報が流れるため、確認しておくとよい。

にじさんじ非公式Wiki
 非公式でありながら、ライバーからも認知されているサイトである。配信予定のページには誰が何時から配信するのか列挙されており、非常に役立つ。また、ライバーの情報も事細かに記載されているため、この記事を書くうえでも参考にさせていただいた。

切り抜き
 配信中の特に面白い部分をファンが短い動画にまとめた『切り抜き』がYouTubeやTwitter、ニコニコ動画に多数投稿されている。ライバーによっては3時間を超える長時間配信を行うため、短時間で概要がわかる切り抜きは重宝される。切り抜きがきっかけでライバーを知ることも少なくないだろう。また、にじさんじ全員の配信を見ることは非常に難しいが、ニコニコ動画のランキングに上がった切り抜きを観ることでにじさんじの動向を大まかに確認できるため、重宝している。

おわりに

 この記事がきっかけでにじさんじに興味を持ち、推しができたなら幸いである。もちろんにじさんじ以外にも魅了的なVTuberはいるので、未知なる推しを求めてネットの海へ旅立ってみてはいかがだろうか。


どうしようもなく今を生きてる 
この声が届く未来が 幸福だと言えるように
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参考文献

・ にじさんじ非公式wiki (https://wikiwiki.jp/nijisanji/)
・ MoguLive (https://www.moguravr.com/)
にじさんじアーカイブス 2019-2020

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