泡末のような、永遠の恋人ができた
わたしのことをものすごく好きだと言ってくれる、不思議なひと。
お互いに過去の恋愛で深い傷を負っていて、前に進むのが怖くて堪らなくて、恋愛の話をするだけで、泣いてしまうような。
二人でたくさん、たくさん話をして、毎日泣いた。
二人で手を繋いで、前に踏み出すことに決めた。
手を取り合って、せーの、って、まるで飛び降りるみたいに。
一緒にずっとずっといたい。何処へでも行きたい。そんなひと。
そう思える人に、人生で初めて出会った。
こういう気持ちは初めてで、今までの恋愛とは何もかもが違っていて、未だに戸惑っている自分自身がいる。
そして、その気持ちは相手もまったく同じで。
わたしたちを繋いでくれた大切な友人には、「不思議に思える程、二人はよく似てるよ。同じ人と話してるみたいな感覚になる。」と何度も言われた。そんな人。
今まで、自分に似ている男性なんて、この世界のどこにもいないと思ってた。
お互いに思考や感情がリンクしていて、相手も「こんなに共感できた経験は今までの人生でなかったから正直、毎日驚いてるし、ドキドキしてる。」って照れながら笑いかけてくる。
障壁は少なくなくて、遠くに住んでいるから、なかなか会えないし、お互いに家庭の事情も抱えている。でも、複雑なトラウマや病気を抱えているわたしのことを、「今すぐ傍に行って、泣き止むまで抱きしめたい。僕も涙が涸れるまで一緒に泣くから。」と言ってくれた。
わたしも、この人の胸のなかで涙が涸れるまで抱きしめられたいと思ってしまった。そういう感情を男性に対して抱くのは初めてだから、動揺していて。
チクタクと、止まっていた時間が動き出していく音がする。
ねえ、お互いにボロボロで怖くて堪らないけど、ずっと手を繋いで一緒に一歩ずつ踏み出していこうね。
あなたの孤独に寄り添って歩きたい。ずっとわたしの隣にいて欲しい。
拙い言葉しか紡げないけど、これからどうぞ、よろしくね。
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