23-24プレーオフ一回戦、対LALのシリーズを振り返ってみた

*アイテスト準拠&例によって長文です

ナゲッツのディフェンスとレイカーズのオフェンス

シリーズを通しての傾向は、ADとレブロンのアイソをある程度諦めるかわりに、ロールプレイヤー達を乗せないことだった印象

特に八村のキャッチアンドスリーは徹底して撃たせないようにしていた
MPJが他の選手に対してローテーションすることが少なかったのは作戦の一部だったと思う
たぶん

これにより、ADやレブロンの体力を削りつつ、他の選手達にリズムを掴ませない展開を作れた
そして、ナゲッツに有利な状況で終盤を迎えることができた

第3戦まではこのやり方で勝ちに繋げることができたけど、第4戦からはボールを動かされる場面が目立った

ラッセルがハンドラーを務める機会が増えたことで、チームディフェンスが崩される場面が増えた一方で、不用意なパスをスティールして速攻に繋げることもできていた

スタメンに戦力の比重が偏っているナゲッツにとって、ファウルトラブルには特に気をつける必要がある
その制限があるなかでのディフェンスとしてはかなり良かったと思う

レイカーズのディフェンスとナゲッツのオフェンスについて

レイカーズのナゲッツ対策は、とにかくヨキッチとマレーのプレーを限定させることだったと思う

ヨキッチがボールを持ったらすぐにダブルチーム
スクリーナーの時はパスコースをふさぐ

マレーがヨキッチ以外のスクリーンをもらったらヘッジで流れを切る
ドライブされたら進む方向を限定してスペースを奪う

このあたりは徹底されていた

ヨキッチへのダブルチームは、トップ周辺といういちばんシンプルなパスコースを手薄にすることで、チームディフェンスが大崩れしない形をとっていた

ほかのパスコースに対してはレブロンが目を光らせており、ターンオーバーを誘発する場面もあった
速攻のタッチダウンパスもかなり警戒されていた

そしてマレーのドライブに対する駆け引きは特にすごかった
ドリブル1回、ステップ1歩ごとに判断を迷わせるような動きを仕掛けていた

シリーズを通してナゲッツ全体の3P%が低調だったのは、オフェンスの起点となる2人のリズムが"いつも通り"ではなかったことも理由のひとつだと思う

ヨキッチとマレーを止めることにこれだけの労力を使うと、当然ほかの部分は手薄になる
そこを突いて活躍したのがMPJだった

高確率でスリーを決め、相手の出方に合わせてクローズアウトアタックから得点し、ヘルプが寄ってくるとアシストも決めていた

個人的にはMPJがこのシリーズのMVP

そして影のMVPはアーロンゴードン

ゴール下の合わせやリバウンド、ミスマッチ狩り、速攻でのボールプッシュ、セカンドユニットでの起点役や打開役、レブロンへのマーク、ADへのマークなどなど…

長いプレータイムのなかでも、攻守に渡って幅広い活躍をみせてくれた

ただ最後の決め手はヨキッチとマレーの決定力

ヨキッチは比較的少ないシュートチャンスをカッティングやオフェンスリバウンドで増やし、チームを支えた

マレーは相手からの駆け引きにも冷静に対応し、得点を重ねた
そして何より試合を決定づけるクラッチショットを2回も決めた

ナゲッツとしては相手の策を無理に跳ね返さずカウンターを狙う展開で勝ち切れてよかった

いろいろあったシリーズだけど、結局最後はナゲッツが上回った
この一言に尽きる

以上です
長文失礼しました

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