いわゆるTOEFL
今年の夏から米国LL.M.に留学予定です。が、まだ留学先を決めてすらいません。きっと渡米後は英語も法律もわからず、ボコボコにされるのだと思う。辛い。しかし思えば、常にそういう人生を送ってきてきました。辛いと言いながら、自分で自分を追い詰めるのが好きなのかもしれません。ちなみに、他人に追い詰められると全力で追い詰め返します。タチが悪い。
TOEFLのおはなし。
LL.M.受験ではTOEFL(場合によりIELTS)を必須としています。学校によっては足切りラインもあるけれど、それ以下でも通るという話もあり、そこまで厳密に考える必要は無いらしい。
帰国子女でない限り、大抵の日本人(ちなみに留学準備中に初めて「純ドメ」という言葉を知った。何故か好きになれない響き)が苦しむ試験。多くの日本企業で要求されるTOEICに比べ、TOEFLはより実践的な、留学を意識した発信(Writing, Speaking)が重視されます。
これが非常に日本人泣かせ。私も例にもれず苦しみました。以下が具体的な苦しみの歴史です。
2020年2月 妊娠後期で初受験。腹の内側から股関節を蹴り上げる我が子と闘う(結局産まれるまでずっと逆子だった)
2022年3月 会場まで行くもパスポートが期限切れで受験できないバカ(パスポートの有効期間には注意しようね!)
2022年4月 子供が保育園で濃厚接触者になり受験できず(濃厚接触者の濃厚接触者だから絶対ダメというわけではなかったけれど)
2022年5月~6月 子供が川崎病になり付き添い入院で心身が死ぬ
その後~10月 上がらない点数と円安に泣きながら受験(合計10回)
2歳の子供がいるので勉強時間は必然的に限られる中、私の取った勉強方法は↓
① Reading
・TOEFLテスト英単語3800のRank 3までを覚える→初めからRank 4は捨てた。英単語 by 物書堂アプリが便利なので、まだ本を買っていなかったらアプリを強くおすすめ(インストール自体は無料だけど、本と同じ値段の課金が必要)(私は結局ダブルで課金した)
・本番は先に全ての文章を読むのではなく、設問を解くために必要最低限の部分のみ読み、設問最後の問題は難しいので適当に解き、最後に余った時間で厳密に考えるようにしていた。
② Listening
・通勤時間でNPRのNational NewscastとMorning Editionを聞く→これは弁護士1年目からしていました。当初は何を言っているのかほとんどわからなかったけれど、最近は8割くらいは分かるようになってきた。TOEFLではリスニングが非常に重要なので良かったと思う。
・メモを取る派と取らない派に分かれるけれど、私は途中から取らない派になった。ただし集中力を切らさないためにたまに文章の流れだけメモっていた。
③ Speaking
・E4TGでSpeakingを学ぶ→TOEFL受験生には有名なSpeaking塾(Writingも対応)。メリット且つデメリットは銀座一丁目付近の立地(筆者の職場は近かったので助かった)。一斉にレコーダーに向けて発声し全員の前で晒し物になる体験は、今思えば貴重。これで23点付近を安定して取れるようになる・・・らしい。自分の弱点を直接指摘してもらえるのは良い。
・受験当初はア・・・ア・・とかしか発声できず、会場にカオナシが現れていた。最終的には何とか、センホシイ・・・と言えるぐらいのカオナシにはなった。
④ Writing
・トフレ!でWritingを学ぶ→これもWritingが安定して取れない人にはお勧め。IntegratedとIndependentのW 4Dayコースをそれぞれ受講した。4Dayというけど思ったより時間がかかり、Writingの勉強は基本的に子供の寝かしつけ後の時間に行っていた(けど夜泣きで中断された)。Integratedの型を覚えるとリスニングに集中できるので比較的楽になる。Independentでは、自分の体験に即した話を書くことに囚われすぎないことが重要だと思う。
・一番時間がかかるけど、かける時間分のリターンはあると思う。かけられる時間があるならな!
⑤ その他
・会場設備は多くの人が言う通り、御茶ノ水ソラシティがおススメ。ただ、御茶ノ水ソラシティが取れなかったからといって他の会場でも諦めなければ案外良い点が出たりする(実際、全然期待していなかった田町テストセンターで良い点が出たりもした。肩の力が抜けたのかもしれない)ので諦めないこと。
・ただ、御茶ノ水ソラシティは受験後に「らくスパ1010神田」で整うことができるという点でやはり群を抜いて強い。
・Andy先生の勉強会も良いという噂だったが、他人から「こう勉強しろ」と言われるのが嫌いな天邪鬼だったので申し込まなかった(そのくせ勉強法を発信しているという矛盾)。
・コロナ禍だったのでマスク受験なのも辛かった。マスクをつけるなら、口の動きを妨げず耳が痛くなりにくいものがおススメ。
諸先輩方を見ていると30回受験とかもザラなので、10回受験は少ない方かもしれないけれど、子供をパートナーに見てもらう時間、円安の影響などから、これが自分の中では最大限でした。皆さんも限られた時間とお金からできる限り効率的に必要な点数をもぎ取っていきましょう!おわり。
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