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ウリエル杯5th テキストカバレージ Vol.4 予選Round4:中堅戦 「起動メルティック鬼ヶ島」ひとみゴウ★vs「どちらかというとジオンの方が好き」ギャン

ウリエル杯5thの予選は、このラウンドで最後である。

参加チームが16チーム、決勝ラウンドへ進めるチームは8チーム。参加者の半分がベスト8へ上がれる計算だ。これだけ聞くとチーム戦簡単じゃん!!!!!!!!となるかもしれない。個人戦だとかなり気楽だろう。
ただし、今回はチーム戦。如何に個人成績のみが高くとも、簡単に上がれるわけではない。
チーム全体が波に乗るか、有効勝利のかみ合いによってなんとか好成績を収められるか、によるところが大きい。
そのため、ラウンドが進むにつれ、どのチームも、なんとかいい成績を残そう、全力を尽くそうとピリついた雰囲気が流れ始める。

そんな中、運営卓では、フィーチャー席の選定が行われていた。
#ZX_Meフィーチャーの投稿も1件しかなく、フィーチャー席をどうしようか…と悩んでいたところ、新規で1件の投稿があった。

いきなりチームの不和なエピソードをぶっこんできたこの男、ひとみゴウ★

独自のチューンを行ったデッキで、関西の大会で入賞することで知られる、兵庫のプレイヤーだ。
予選ラウンド1回戦においてカバレージに掲載されることとなったkatutaka選手と、同じチームである。起動メルティック鬼ヶ島、まさかのカバレージ二本目である。自身抜きでフグを食べに行かれた恨みを今、このラウンドで晴らしていきたいところだ。

対するは、「どちらかというとジオンの方が好き」チームのギャン選手。
先日行われたアスツァール杯において、チーム戦優勝という素晴らしい結果を残したチームのひとりだ。東海地方より、今回はチームメイトのキラ・ズール選手とともに参戦している。
惜しくも計画していたメンバーが欠員となり、今回我らが友人のところてん選手を迎えての参戦だ。

どちらのチームもこのラウンドで勝ち点が3点。勝ったチームがギリギリオポネントで決勝ラウンドへ上がれるかどうかの瀬戸際のラインである。

互いの意地とプライド、そして恨みをかけて。
ウリエル杯5th、最後の予選ラウンドが始まる。

ゼクス、アクティベート・イグニッション。


・・・対戦開始前。

準備をしている最中に、ギャン選手はひとみゴウ★選手のプレイヤーカード、そして公開されたスタートカードを見て首をかしげる。

ひとみゴウ選手のプレイヤーカードは、「プリンセス・マギカ レヴィー」であるが、スタートカードはまさかの「火炎剣 鳳凰木」。

強力なその効果で行動回数を増やすことのできるこのスタートカードは、その効果の使用にスクエアのホウライを指定している。

ギ「レヴィーに鳳凰木・・・?」

デッキの中身がわからずに困惑するギャン選手。しかし、何とか先攻を奪取することに成功する。

このまま先攻の優位を押し付けることができるか。

はてさて、ひとみゴウ★選手はその独自のチューンデッキでギャン選手を打ち負かすことはできるのか。

いざ、対戦開始。

ギャン選手の先攻1ターン目がスタートする。
リソースを置いて、1番へ「新五頭領 ウェアロングコートチワワ」をプレイ。

そう、ギャン選手・・・もといもりんふぇん選手が使用しているのは、【五頭領】デッキ。今回の大会においてイノセントスターに次ぐ使用率を誇るビッグマナデッキである。チーム戦の構築上の都合で余りやすいカードを軸に組みやすく、一定のパワーも担保されている強力なデッキだ。
初動としては弱い動きではあるが、自身の登場時効果で「五頭領 天眼忍者ウェアジャガー」をリソースへ置いて回収していく。もりんふぇん選手はそのままターンをひとみゴウ★選手へ返す。



ひとみゴウ★選手の後攻1ターン目。リソースには「シャードバースト」も落ちており、困惑を隠せないもりんふぇん選手。
慎重にひとみゴウ★選手のプレイを見守るしかない。

ひとみゴウ選手はリソースに「初春の令月 令和」を置き、ゲートカードである「ワンス・アポン・ア・タイム」の第1の効果を起動!

手札から「セカイを穿つ青の砲撃」をコストに、5番にレヴィーの分身となる「ホロウ・ディザスター レヴィー」を顕現!その登場時効果で、「世界の化身 クロ」を手札に加えていく。

ひとみゴウ★選手のデッキは、まごうことなき【レヴィー】デッキ。ただし、そのデッキレシピは現環境で主流となっているものとは違い、独自のチューンを施しているようだ。

ひとみゴウ★選手は、そのまま「ワンス・アポン・ア・タイム」の第2の効果を起動。手札から「ワールドプレゼンター シロ&クロ」をコストに、1番のウェアロングコートチワワを破壊してターンエンド。

緑相手には、スタートカード以外のゼクスは残さない。

過去に緑のデッキが隆盛した際にできた定石の一つ。手札コストを使用することにはなってしまったが、5番にトークンを顕現することで、トークンの恩恵を受けやすくなっている。

このプレッシャーはかなり大きい。
もりんふぇん選手、ここからどう攻めていくか。

もりんふぇん選手の先攻2ターン目。
リソースを置いて、そのままメインフェイズ。手札から1番に「アルタースライ 五頭領フィーユ」をプレイ。公開されたのは「セカイを穿つ緑の爪撃」とアルタースライの2枚目。


緑セカイを手札に加え、アルタースライをリソースに置き、リソースを五頭領で埋めていくもりんふぇん選手。

ここで、もりんふぇん選手は悩む。

相手のデッキには「ティンバーフォース」が入っているかもしれないからトークンは殴れない。しかしここでトークンを処理しないと1点取られてしまうのでは。
いやいや、シャードバーストや鳳凰木も入っているし、おそらくティンバーフォースは入っていないのでは・・・?

そんな感じの考えだろうか、しぶしぶといった感じで2番のスタートカードで5番のレヴィートークンに攻撃し破壊。レヴィートークンの効果でひとみゴウ★選手のチャージが1枚追加。

ここでもりんふぇん選手はターンエンドを宣言。
ひとみゴウ★選手の目論見はこれ如何に。



ひとみゴウ★選手の後攻2ターン目。
手札を確認し、このターンの動きを再考。
リソースを置き、イグニッションはせずにメインフェイズへ。

思ったより手札が芳しくない様子のひとみゴウ★選手。
そもそもひとみゴウ★選手のデッキには「ティンバーフォース」は入っていない。独自のチューンを施した上での結論であろう。
だからこそ、このターンに何をしたらいいのか、判断に悩んでいる様子。手札には令和もあるが、このタイミングでむやみにチャージを与えたくない。

ひとまず「ワンス・アポン・ア・タイム」の第1の効果で、「セカイを穿つ黒の斬撃」をコストに、再度5番にレヴィートークンを顕現。その効果で緑セカイを手札に加えていくひとみゴウ★選手。このターンはアルタースライを残してターンエンド。



もりんふぇん選手の先攻3ターン目。
ここで必殺ムーブを決めることはできるか。

リソースを置き、イグニッションするもヒットなし。
メインフェイズへ移行しするやいなや、すぐに5枚の五頭領リソーススリープ

五頭領の必殺カード、「忍術・五頭領口寄せ」をプレイ!!!!!

ひとみゴウ★選手は静かにもりんふぇん選手のプレイを見守る。
もりんふぇん選手は口寄せの効果で、先ほど回収した「五頭領 天眼忍者ウェアジャガー」を4番にプレイ。リビルドで新たな能力を得た天眼忍者は、その効果で自身のリソースを5枚リブートする。口寄せ効果で登場したことで、現在あるすべてのリソースをリブートすることと同義である。これが五頭領の必殺ムーブだ!

もりんふぇん選手のプレイは続く。
もりんふぇん選手はそのまま、天眼忍者で5番のレヴィートークンへ攻撃し破壊。天眼忍者が得た追加効果で、3枚のリソースがリブートイン!そしてその中に「新五頭領 縦横無尽ウェアキャバリエ」があったことで、さらにリソースが追加。これで、もりんふぇん選手のリソースが9枚となる。

ひとみゴウ★選手も、負けじとレヴィートークンの破壊時効果でチャージを追加。チャージは2枚に。

もりんふぇん選手は、天眼忍者の《起》効果をプレイ。リソースより呼び出されるのは「五頭領 漏尽君姫ウェアキャット」!!!7番へ配置される。

ここで、もりんふぇん選手のリソースにある五頭領は7枚。ウェアキャットの効果で、3枚のリソースが追加。これでリソースが11枚。さらにウェアキャバリエのおかわりで12枚に伸びる。

リソースが12枚あることで使用できる、とあるカードを皆様は覚えているだろうか?

もりんふぇん選手はスタートカードである「フィーユの相棒 相馬」、アルタースライ、ウェアキャットを降臨素材に、「絶夢の神姫 ネムレ」を2番に降臨!!!登場時効果で、チャージのアルタースライとウェアキャットがリソースへ。

もりんふぇん選手はそのままネムレの《起》効果を使用し、再度9番にウェアキャットを登場。リソースにある五頭領は11枚、ウェアキャットの登場時効果でさらにリソースを5枚追加!!!

ここで、もりんふぇん選手はウェアキャットで鳳凰木を攻撃し破壊。天眼忍者の《起》効果をプレイし、リソースより「五頭領 烈風忍者ウェアジャガー」を9番へ配置。登場時効果でトラッシュの「新五頭領ウェアマメシバ」をリブートイン。

そのまま烈風忍者の1回目の効果を使用し、リソースからウェアマメシバを登場。登場時効果で1枚リブートイン。あれよあれよという間にリソースが次々と増えていく。これが五頭領の大きな強みの一つである。

もりんふぇん選手は烈風忍者でがら空きのプレイヤースクエアへ攻撃宣言。
これに対しひとみゴウ★選手は、手札から「セカイを穿つ緑の爪撃」をプレイ!

ひとまずリソースを2枚増やし、リソースへ置いていた令和をデッキボトムへ戻したひとみゴウ★選手。リソースからの踏み倒しはしないことを選択。甘んじてダメージを受ける。

そのダメージからは、「セカイを穿つ赤の魔撃」がオーバードライブ!

ここで捲れるのは、黒セカイと「失策の魔人ブルンデラ」が2枚。

これこそがひとみゴウ★選手が施したチューンの正体であり、今後の攻撃の要となるカードだ。ブルンデラを1枚手札に加え、その他をトラッシュへ置き、手札から「世界の化身 シロ」を8番スクエアへ配置。

ひとまず自分を守る壁をつくるひとみゴウ★選手。

もりんふぇん選手はウェアマメシバでシロへ攻撃し破壊すると、手を止めて盤面の状況を確認。
ひとまずチャージにあるスタートカードの効果をプレイ。デッキトップのウェアキャットをそのまま手札へ。
そして烈風忍者の効果の2回目を使用。リソースから登場するのは、「五頭領 天耳無頼ガイルタスク」!!!

その効果で、盤面のライカンスロープを4体リソースへ戻し、4体の自分のゼクスをリソースへ送ったことで、相手のプレイヤーカードへライフルーズの効果を付与し、ターンエンド。

役目を終えたガイルタスクはリソースへ戻っていく。

ひとみゴウ★選手のライフは現在3点。1点は確実に削られることとなってしまったため、もう後がない。



ひとみゴウ選手の後攻3ターン目。
ここでもりんふぇん選手のライフを削り切ることはできるか。

リソースを置いてイグニッション。1回目のイグニッションはヒット!「セカイを穿つ黒の斬撃」がオーバードライブ。


黒セカイの効果でトラッシュからは「世界の化身 シロ」が1番へリアニメイト。
2回目はヒットせず、3回目はまたも黒セカイがオーバードライブ!!!
世界の化身 アオ」が3番へリアニメイト。

メインフェイズ。シロの《起》効果を使用して2回イグニッション。2回目で赤セカイをオーバードライブし、その効果で2枚目の赤セカイを回収、そのあと手札から「世界の化身 クロ」を5番へ登場!

クロの《起》効果をプレイし、トラッシュから2枚目のシロを7番へリアニメイトするひとみゴウ★選手。多少の下振れがあっても、一定の速度でワールドアバター達で盤面を埋めることができるのがレヴィーデッキの特徴である。

2枚目のシロの効果でイグニッションを2回行うもヒットはなし。
効果を使ったクロと2枚のシロを降臨条件に、「退廃の神姫 ナトコ」を1番へ降臨するひとみゴウ★選手は、その登場時効果でライフを回復しライフから2枚のカードを手札へ。

そしてナトコでネムレを攻撃し破壊、アオでもりんふぇん選手のライフを詰めていく。
もりんふぇん選手はクライシスエフェクトでPEXを有効化した後、ライフのカードをオープン。イグニッションアイコンはなくそのままチャージへ。

ひとみゴウ★選手は手札から赤セカイをプレイ。山札から3枚目のシロを回収し、手札から「世界の化身 アオ」を5番へ登場させ、5番のアオの効果で3番のアオをバウンスし攻撃。

このダメージからはウェアロングコートチワワがオーバードライブ。登場時効果で、リソースの天眼忍者を手札へ。

ひとみゴウ★選手はあきらめずにプレイを続けていく。

手札から「セカイを穿つ青の砲撃」をプレイ。

その効果で山札を操作したのち、山札からシロを3番へ登場。そのままシロの効果でイグニッションしていく。
1回目。令和がオーバードライブ。9番へ配置。
2回目。またも令和がオーバードライブ!!!3番のシロを踏みつぶしてプレイされる。


令和でもりんふぇん選手を攻撃。令和の攻撃時効果で、使用可能なリソ―スを1枚増やしていくひとみゴウ★選手。そのままウェアロングコートチワワは破壊される。

ここで、ひとみゴウ★選手のチューンが光る。赤のリソースを1枚スリープし、「シャードバースト」をプレイ!

1番のナトコを破壊し、3番の令和にダメージを与えて破壊。相手のプレイヤースクエア周りを2面空けることに成功したひとみゴウ★選手、ここで一気にライフを詰めていくつもりだ。

さらにチャージの鳳凰木の効果で、9番の令和をスリープして自分のリソースを3枚リブート。残るリソースは5枚。

ひとみゴウ★選手は、3枚目の赤セカイをプレイ。その効果で山札の上からクロを手札に加え、そのまま1番へ登場。トラッシュより再度アオを3番へリアニメイト。そのまま3番のアオの効果で、5番のアオを回収するひとみゴウ★選手。

ここで、もりんふぇん選手のライフは残り2枚。アイコンを持つゼクスがライフからでなければ、一気にゲームエンドまでもっていくことが可能だ。

祈るようにアオでライフを攻撃するひとみゴウ★選手。

もりんふぇん選手、ここで「セカイを穿つ緑の爪撃」をオーバードライブ!!!!!

その効果でリソースを整理したのち、ウェアマメシバを2番へ登場するもりんふぇん選手。自身の登場時効果でリソースを1枚リブートインすることで、迎撃効果も使用できる状態となった。

ひとみゴウ★選手、ここでのウェアマメシバの登場に流石に手を止めてしまう。「終わった…」と思わず言葉をこぼしてしまうほどに。

それでもなお、勝利を目指してプレイする。

ひとみゴウ★選手は、「世界の化身 アカ」の破天降臨を宣言。トラッシュの赤セカイを手札に戻すことをコストに、アカを5番へ配置する。

登場時効果で手札を整えに行くが、ここでひとみゴウ★選手、山札切れとなりリフレッシュ処理。
ひとみゴウ★選手のライフがさらに1点減ることとなり残り2点。

起死回生の手段を狙いに行ったが、狙っていたカードは引けず。手札から令和を8番へ配置してターンエンド。

ここで、ガイルタスクの効果で付与されていたライフルーズの効果が誘発。
ひとみゴウ★選手のライフは、残り1点となってしまう。



もりんふぇん選手の先攻4ターン目。
リソースを置いて、そのままメインフェイズ。
ウェアマメシバの効果で9番の令和をリソースへ送り、手札から「忍術・五頭領口寄せ」をプレイし、天眼忍者を2番へプレイ。
天眼忍者で5番のアカに攻撃し破壊、さらにリソースを増やしていく。

天眼忍者の効果を使用し、登場するのはウェアキャット。
ウェアキャットの登場時効果でアオとクロを処理し、そのままプレイヤースクエアへ攻撃。
ひとみゴウ★選手は鳳凰木の効果でリソースを3枚起こし、そのまま令和の破壊を了承。これでひとみゴウ★選手のプレイヤースクエアはがら空きだ。

天眼忍者の効果でリソースからウェアマメシバを9番へ登場、《起》効果でウェアキャットを再度リソースへ。再度天眼忍者の効果を使用し、今度は烈風忍者を5番へ登場。トラッシュのウェアマメシバをリブートイン。

ウェアマメシバでひとみゴウ★選手のライフへ攻撃!

ひとみゴウ★選手はレヴィーの効果でライフを回復するも、ダメージを受けて捲れるカードにイグニッションアイコンはなし。

もりんふぇん選手は勢いのまま、烈風忍者で最後のライフへ攻撃する!!!!!

ひとみゴウ★選手のライフから捲れたのは、「失策の魔人ブルンデラ」。


自身の相棒が見つめる中、ひとみゴウ★選手のライフは0となり、もりんふぇん選手の勝利が決定した。

Round 4 WIN!!!! ギャン(もりんふぇん)

ひ「爪撃が捲れてなければなー!って感じでしたね・・・」

ギ「どんだけパンチ数でるかわかんなかったんで、めっちゃ怖かったですよ!」

どちらも十分にデッキポテンシャルを発揮した試合であったが、今回はもりんふぇん選手が先攻の押し付けから勝利をもぎ取った試合であった。

ひとみゴウ★選手も、あと一枚オーバードライブできていれば、相手のライフからアイコンが捲れていなければ・・・と思うと非常に惜しい試合であった。

ひとみゴウ★選手の恨みは晴らすことはできたのだろうか?

今後の活躍に期待しよう。

Round SE1に続く。

NEXT MATCH… 中堅戦
ダゴン・カルテル」Mari vs「ニュー杯運営?」げぼねこ

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