見出し画像

ウリエル杯5th テキストカバレージ Vol.6 決勝Round2:先鋒戦「地方民」でこやか vs 「サルゴリラチンパンジー」かみゆぎ

ウリエル杯5thのカバレージも残すところあと2回。残るは準決勝と決勝戦。
白熱した対戦を何とかお届けすることはできているだろうか?
大会がすでに終了してやや約2か月が経過しようとしており、既に環境も大きく変わっているが、当時のプレイヤーたちの熱をお届けできるように、何とか頑張っていきたい。

閑話休題。

準決勝ともなると、当然のごとく猛者たちがそのテーブルへ集いがち。特に今回はチーム戦。上位へ上がったほとんどのメンバーが、敵対するチームと顔見知りがほとんどであった。

今回対戦する、「地方民」でこやか選手と、「サルゴリラチンパンジー」かみゆぎ選手も、そのうちの二人。

でこやか選手は、前回のうりえる杯みにで、まさかの先2ドミネーションからループを決められるという衝撃のカバレージデビューを果たしたプレイヤー。今回はもともと調整チームとして遊んでいた、時空間忍術の使い手で数々の結果を残してきた3D選手と、これまた時空間忍術の元使い手であり多数のCSで入賞していることで有名なxylitol選手を引き連れての参戦。強力なバックアップである、とあるプレイヤーの力を借り、カードも無事そろえてこの準決勝という舞台に上ってきた。
実力は折り紙付きだ。

しかし、かみゆぎ選手も負けてはいない。
「サルゴリラチンパンジー」に属するメンバーも、日本橋でゼクスをよくプレイして遊んでいるメンバーで構成されている。ことコンボデッキのプレイに関しては、この3名の中では一番うまい。上柚木ベインで有名になった、その発祥のプレイヤーだ。
アダチ選手は独自のテイストで構成した【緑赤レンジノーブル】を、ユタ選手は今回はメタを読んで緑青エンジュを持ち込んだ。
そしてかみゆぎ選手のデッキはなんと【五頭領】。このチーム、まさかのチーム全員が緑のカードを使用したデッキを、この3人チーム戦に持ち込んでいるのだ。

今回の対戦は、そんなでこやか選手とかみゆぎ選手との対戦。
ある卓は緊張しながら、ある卓はほんわかしながら。
そしてこの卓は、互いに互いを煽りながら。
ゲームの準備を進めていく。

でこやか選手の持ち込んだデッキは、1回戦でもkatutaka選手が使用していた【4cディンギル】。

果たしてどちらのチームに勝利の女神はほほ笑むのか?

それでははじめよう。

ゼクス、アクティベート・イグニッション!


でこやか選手の提案で、先攻後攻をダイスロールで決める両選手。

かみゆぎ選手の出目が6に対し、でこやか選手の出目はなんと!!!!!

頭を抱えるかみゆぎ選手をよそに、でこやか選手の先攻でゲームが始まる。

でこやか選手は手札から「甘美なる魔紋声」をプレイ。

ディンギルレベルを1にあげ、デッキトップを2枚確認するが・・・確認できたのは2枚とも「サディスティック・ラブ マシャール」。
1枚を手札に加えて、そのままターンエンド。

かみゆぎ選手の後攻1ターン目。手札からプレイするのは「アルタースライ 五頭領フィーユ」!

五頭領の初動としては一番強い動きだ。9番に配置して登場時効果を解決。公開されたのは、2枚目のアルタースライとウェアシーズー。アルタースライを手札に加え、ウェアシーズーをリソースへ。
悩みながらも、リソースにあった「未来の大女優デ・ジ・キャラット」をトラッシュへ置く。

「忍術・五頭領口寄せ」のプレイに必要なのは、5枚の五頭領。それをリソースへ揃えるためには、必要なプレイである。

かみゆぎ選手はこれでターンエンド。

でこやか選手の先攻2ターン目。
リソースを置いて、「アイとユウジョウのサイハテ」をプレイしディンギルレベルを2へあげるでこやか選手。デッキトップからリソースに置かれるのは3枚目のマシャール。やむなくそのままマシャールを手札へ加えていく。

手札にマシャールを抱えるでこやか選手は、マシャールを4番へ配置してターンエンド。

これには思わずかみゆぎ選手も「ほう」の一言を漏らす。
後にどのような影響を与えていくのか。

かみゆぎ選手の後攻2ターン目。
五頭領 烈風忍者ウェアジャガー」もすでに手札に握っているが・・・


でこやか選手の謎の配置に、センサーが反応したのか、カードをプレイせずに、4枚のリソースをリブートのままでターンエンド。

でこやか「終わり?まじか」

困惑するでこやか選手。そのままターンをもらい受け、先攻3ターン目を迎える。

リソースを置いてでこやか選手のリソースは5枚。手札から、4コストを支払い「ノイジーパニッシュ フロート」をプレイ。登場時効果でディンギルレベルを3へアップ。
これで、でこやか選手は必要最低限の動きを確保することに成功する。

フロートの効果で山札を操作して1ドロー。《起》効果でイグニッションし、山札から「熱唱サマーソング リリー」をオーバードライブ!6番へ配置される。

リリーからつながる先は、「終末の四大天使 神曲のサンダルフォン」。9番にいるアルタースライと、かみゆぎ選手の手札を除外してカードアドバンテージを稼いでいく。

ここで、でこやか選手はリリーと4番にいたマシャールをコストに、「ナイトメア・プリンセス」の破天降臨を宣言!9番へ登場させ、その効果でコストにしたリリーを回収し1ドロー。


意を決してでこやか選手はサンダルフォンたちでかみゆぎ選手のプレイヤースクエアへ攻撃。
この攻撃で、かみゆぎ選手はPEXを有効化。悲しきかな、このダメージで「忍術・五頭領口寄せ」が2枚も捲れるという結果に。かみゆぎ選手のライフは残り2点となった。かみゆぎ選手の口からもれるため息。

でこやか選手は1枚のリソースをリブートで立てたままターンエンド。

実は、ここでかみゆぎ選手は「セカイを穿つ緑の爪撃」を2枚抱えていた。


4枚のリソースをリブートしたままターンエンドしたのは、相手のリソースブーストに対してのカウンターを目的としたプレイのようだ。
しかし、ここででこやか選手がそれをケアしてリソースを6枚に伸ばさなかったことで、致命的な裏目を踏んでしまった形となった。

万事休すのかみゆぎ選手。
後攻3ターン目が始まる。

残りライフ2点という窮地に立たされたかみゆぎ選手、思わず頭を抱える。
自分の手札と盤面を整理し、ひとますイグニッションするも・・・オーバードライブはなし。

かみゆぎ選手はとりあえず、チャージにあるスタートカードの「フィーユの相棒 相馬」の《起》効果をプレイ。

公開されたのは「新五頭領 謹厳魔女ウェアシーズー」。劇的な一枚ではないが、手札へ。

きついなー、とこぼしつつ、プレイを熟考するかみゆぎ選手は、ついに必殺技の「忍術・五頭領口寄せ」をプレイ!!!


が、しかし。

でこやか「持ってんのかい!やるね~」
かみゆぎ「ジャガーがね、ないんすよ

そう、ここまでの流れにおいて、「五頭領 天眼忍者ウェアジャガー」が一枚も見えていないのだ。よくない流れにいるかみゆぎ選手。泣く泣くため込んだチャクラで、盤面の打破に向かう。

手札やリソースのカードと相談しつつ、忍法の効果でプレイするのは、リソースにある「五頭領 漏尽君姫ウェアキャット」。登場時効果で2枚のリソースを増やして6枚、ウェアキャットで5番のフロートへ攻撃し破壊することで、さらにリソースを3枚追加。

ここで「新五頭領 縦横無尽ウェアキャバリエ」がリソースへ置かれたことで、さらにもう1枚。

これでかみゆぎ選手のリソースは10枚となる。
しかし、ここから動きがつながらず・・・かみゆぎ選手はやむなく3枚のリソースをリブートしたまま、ターンエンド。
セカイを穿つ緑の爪撃」をいつでもプレイできるようにしている形だ。

リソースには2枚目のウェアキャットや、「新五頭領ウェアマメシバ」もいるため、カウンターをするには充分すぎるほどのリソースである。

でこやか選手、この大きな壁を乗り越えることはできるのか。


でこやか選手の先攻4ターン目。
リソースをおいてイグニッションするもヒットはなし。そのままメインフェイズ。

手札から、「猛撃の勇角エイクスニール」を1番へプレイ!

エイクスニール効果で登場するのは、先ほど回収した「熱唱サマーソング リリー」を6番へ配置し、上振れを狙っていくが・・・

ここで公開されたのは、「サディスティック・ラブ マシャール」、「甘美なる魔紋声」、「優美な平打簪 花桃」。

でこやか選手は悩みつつも、自分のリソースを伸ばすためにも、花桃を4番へ登場させる。ここでリソースへ置かれたのは「イヴィルベイン カムイ」!

でこやか選手はそれを見るとすぐに手札の「アイとユウジョウのサイハテ」をプレイしディンギルレベルを4へ。リソースへ落ちたカムイを回収したのち、ディンギルレベル4を達成していることで緑のカードを1枚リブート。実質ノーコストでカムイを手札に加えることに成功する。

ここまでの流れでカムイが見えていなかっただけに、このプレイはでこやか選手にとってかなり大きい。勝利への一手がまた一つ進んでいく。

でこやか選手は、リリーと花桃をコストに、「焦がれる初恋 ゆたか」を5番へ破天降臨!!

登場時効果で山札と手札のカードを入れ替えていく。
そして、今ここに神の軍勢となったゆたかが真の姿を現す。

初恋ゆたかとエイクスニールを降臨条件に、「根源の破戒星神 ゆたか」を5番へ降臨!!!

そのまま「無駄だッての!」をシフトし、星神ゆたかへ完全耐性を付与するでこやか選手。

星神ゆたかでウェアキャットへ攻撃し撃破。残っているナイトメアプリンセスから、かみゆぎ選手のライフを詰めに向かう。

しかし、これにはすぐさま対応し、かみゆぎ選手は温存していた緑セカイをプレイ。リソースを増やして整理したのち、リソースからウェアマメシバを8番へ配置。その効果でリソースをリブートで増やし、使用可能なリソースを2枚に増やすかみゆぎ選手。
優先権の移動がなされるも、でこやか選手はかみゆぎ選手にパスするほかない。
優先権を再度行使できるようになったかみゆぎ選手は、ここで2枚目の緑セカイをプレイ!リソースから飛びだすのはウェアキャット。6番へ配置される。

ウェアキャットの登場時効果で、場に残っていたナイトメアプリンセスとサンダルフォンがリソースへ送られ、かみゆぎ選手はリソースをさらに2枚追加。ここでもウェアキャバリエがリソースへ置かれたことで、さらにリソースを伸ばしていく。

しかし、ここでかみゆぎ選手のリソースはついにすべてスリープ。ウェアマメシバの効果にもリソースが必要となるため、いよいよかみゆぎ選手はでこやか選手のカウンター手段を失う形となった。

勝機を見出したでこやか選手は、星神ゆたかの《起》効果を起動!
スタートカードの「イージスシールド ツブカル」を山札の上から3番目に戻すと、先ほど仕込んでいた2枚のカムイを7番と9番へ配置!!!なんとでこやか選手、2枚目のカムイを引きこむことに成功していたのだ。

ウェアマメシバのパワーは7500。7番のカムイの攻撃になすすべもなくやられてしまい、かみゆぎ選手のプレイヤースクエアは丸裸に。

でこやか選手は悩みながらも7番のカムイの効果を起動。その効果で山札からフロートをチャージへ置き、チャージからはエイクスニールを7番へ登場させる。

そしてエイクスニール効果で手札から登場するのは「連毒長翅コルチメコプト」!!!

攻撃の終えた星神ゆたかをリソースへ送ることで、自分のスクエアを新たに確保することに成功。
こうなってしまえば、でこやか選手の攻撃は止まることを知らない。
9番のカムイで攻撃し、かみゆぎ選手のライフへダメージ。ここで捲れるのはイグニッションアイコンの付いていないカード。残りのライフは1枚となる。

でこやか選手は今度は9番のカムイの効果を起動、山札から3枚目のカムイをチャージへ置き、登場させるのはフロート。ディンギルレベルを上げて、山札を操作して1枚ドローしていく。

点数の詰め方を計算したのち、ひとまずフロートで攻撃。かみゆぎ選手はPEXの効果でライフを回復しダメージ処理。
ここでもアイコンは捲れない。今度こそ、かみゆぎ選手のライフは1点だ。

でこやか選手は、意を決してエイクスニールでかみゆぎ選手のライフへ攻撃!!!


ここで捲れたのは、なんと「五頭領 鳳天鋭脚ウェアパンサー」。

ライフリカバリーは持っていない。

見事、5点のライフを先に削り切ったでこやか選手の勝利となった。

Round SE2 WIN!!!! でこやか



このラウンドで勝利したチームは、でこやか選手率いる「地方民」。

かみゆぎ選手のライフから捲れたカードの順番が逆だったらもしかしたら勝敗が変わっていたかもしれない・・・。かみゆぎ選手側も、ウェアジャガーを3ターン目までに引けていれば、この試合の流れはまた違ったものになっていたであろう。

対する決勝戦では、関西でも実力者と噂されるチーム「Z/X上手くてすまないね^^」が待ち構えている。

でこやか選手の、チーム「地方民」の次のラウンドに期待しよう。

Round SE Finalに続く。

NEXT MATCH… 大将戦
地方民」3D vs 「Z/X上手くてすまないね^^」りっか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?