うりえる杯みに 2022OCTOBER テキストカバレージVol.2 R2 フライハイvsNimU
「うりえる杯みに」は、チーム戦である「ウリエル杯」とは違い個人戦である。それ故に、チームをたとえ組めていなくても参加しやすい。
これまで複数回のうりえる杯みにを開いてきたが、今回は初回の「ウリエル杯REBOOT」とまではいかないものの、ほぼ満員の参加人数となった。
今回の対戦は、今年のうりえる杯みにの復活あたりから参加してくれるようになった、とある新星の二人の対戦である。
【白青緑イノセントスター】を操るフライハイ選手。そして、
【白黒竜の姫君】を引っ提げて席に座るNimU選手。
二人とも初の動画卓ということもありかなりの緊張もある様子。
そんな、二人の新星の対戦を見ていこう。
試合は、NimU選手の先攻で始まる。
NimU選手は「蒼穹の彼方より」をプレイ、「幼き貴女のワルツ」を登場させて手札とチャージを確保していく。
NimU選手が使う【白黒竜の姫君】は、3種類の「蒼穹の彼方より」とそれから顕現するトークンを使い分け、妨害しつつ相手のライフを詰めていくミッドレンジデッキである。いかに「蒼穹の彼方より」をプレイできるかがポイントとなる。
対するフライハイ選手が操る【白青緑イノセントスター】は、「極煌明星竜 イノセントスター」の実装にて成立した、コスト2以下の強力なイベントを使ったコントロール寄りのデッキである。緑を足すことで、強力な「ドローンリアクター サクラ」や「仲良しランチ」などを入れて3ターン目のアークゼクスのプレイを可能にした構築だ。
もちろん、緑を足したということは、この強力な初動のカードも入っている。
フライハイ選手は、後攻1ターン目に「緑風の天使 ガムビエルちゃん」をプレイ。ライフより「あがめよー。」をリソースにおいてそのまま回収。ワルツを処理し、次ターンへの動きに備えていく。
NimU選手はそのままターンをもらうと、今度は黒い「蒼穹の彼方より」をプレイ。「迫る運命のプレリュード」を2体、自分PSの両横に配置し、その効果で2枚トラッシュを肥やし、うち1枚が「蒼穹の彼方より」のため1ドロー。「ガムビエルちゃん」を破壊せずターンを渡す。
後攻2ターン目を迎えたフライハイ選手、「光輝の名乗りイノセントスター」を4番スクエアにプレイし、場のプレリュードを処理し、プレイヤーEXを有効化しターンを返す。
NimU選手の先攻3ターン。
1ターン目に残していたチャージを使ってイグニッションし、捲れたのは「雲河を照らす 姫君と竜」!!!9番スクエアに配置しメインフェイズへの移行を宣言。
2コスト支払い、手札からもう一枚の「雲河を照らす 姫君と竜」をプレイ。
これで、「蒼穹の彼方より」のコストが2軽減される。
しかし手札にあるのは黒い「蒼穹の彼方より」のみ。黒蒼穹をプレイし、プレリュードを顕現。ドローに望みを託すが……ドローはできず。
ガムビエルちゃんのみを処理し、5番に配置したプレリュードに「神前を清める 姫君と竜」をシフト。残るリソースでプレイヤーEXを有効化しターンを返す。
「光輝の名乗りイノセントスター」を処理せずに盤面に残した形となる。
先攻3ターン目であまり大きなアクションをとれなかったNimU選手。
このチャンスを、フライハイ選手は逃したくはない。しかし、フライハイ選手の手札はこのチャンスをものにするにはあまりいいものとはいえなかった。
手札には「バタフライドミネーション」はあるものの「極煌明星竜 イノセントスター」はない。リソースには青2枚、緑1枚、白1枚で、白いカードをリソースに置きたいのだが、置きたくても置けない手札となっている。
ドローフェイズで何か引くことを祈るも、なし。泣く泣くスタートリソース3枚目(青)を置き、イグニッションフェイズに期待するもなし。
少し考えたのち、フライハイ選手は2コスト支払い「あがめよー。」をプレイ。
手札を2枚増やし、9番の雲河にパワーマイナスを振り、1枚除去する。
その後は「バタフライドミネーション」をプレイし、リソースを6へと伸ばす。そしてそのまま2コスト支払い、デュナミスからプレイするのは「未来ある者たちへ」!!!!!
その効果で、「開闢を導く煌刃イノセントスター」を1番スクエアに覚醒し、効果と攻撃で残るプレリュードと雲河を処理していく。
そして「ドラミコクインテット ニノ」にシフト、デッキトップから「あがめよー。」をチャージに置きそのまま回収。リソースが1枚しかないため「あがめよー。」はプレイできないが、ブラフを張って相手の動きに備えてターンを返す。
絶界がついている「開闢を導く煌刃イノセントスター」+「ドラミコクインテット ニノ」の布陣を組んだフライハイ選手は、続く姫君の猛攻を耐えられるか。
先攻4ターン目、NimU選手は祈るようにカードをドロー。リソースを置いたのち、イグニッションフェイズへ。
そこで捲れたのは、「好天に戯れる 姫君と竜」!
そのまま効果で白蒼穹を回収し、メインフェイズ。
好天効果で黒蒼穹をプレイし、「廻る夢のソナタ」を2体、6番と9番に顕現。その効果でトラッシュへ落ちた「闇夜に煌めく 姫君と竜」を2枚回収する。
しかし、ここでNimU選手はひとつミスを犯す。
後にプレイするつもりであった「退廃の神姫 ナトコ」の降臨条件を満たすため、「神前を清める 姫君と竜」を6番のソナタにシフトしてしまったのであった。
ここで、「開闢を導く煌刃イノセントスター」の効果を今一度確認しよう。
絶界がついているため効果での除去はできず、開闢の前に名乗りが配置されているため、複数回のアクションが必要となり、開闢のケアのために「神前を清める 姫君と竜」が道中で必要な場合がある。NimU選手は、そのケアルートを1本失った形となる。
そんなミスをした後だが気にも留めず、少し考えたのちに闇夜の起動効果を使用し、トラッシュの白蒼穹をプレイ。これでデュナミスの「蒼穹の彼方より」が5枚以上となったため、ついに「閉じる無限のノクターン」が3番スクエアに顕現する!!!
そしてノクターンで蘇生した好天と、場に残っているゼクスを降臨条件のために破壊し、「退廃の神姫 ナトコ」を降臨。その効果で、ついにアークゼクス…「融和の新世界 姫君と竜」をライフから回収する。
そして「朝露を払う 姫君と竜」の破壊時効果と起動効果を解決したのち、2コスト支払いスタートリソースの起動効果のプレイを宣言。1ドローの後、ライフより回収した「融和の新世界 姫君と竜」を6番スクエアにプレイする。
そのプレイ時効果で4番の名乗りを星界に送った後、その起動効果で今度は黒い「蒼穹の彼方より」をプレイ。
そのまま4番スクエアに「願う無限へのロンド」を、そのまま7番スクエアに「闇夜に煌めく 姫君と竜」を配置し、絶界を付与する。
そして再度スタートリソースの起動効果をプレイし、2枚目のアークゼクスを9番スクエアに、ソナタを踏み潰してプレイ。その起動効果で、白黒の「蒼穹の彼方より」のプレイを宣言。
満を持して、「芽吹く世界のシンフォニー」が5番スクエアに顕現する。
どうやら、「開闢を導く煌刃イノセントスター」を処理せずに、ライフを詰めていくことを優先したようだ。フライハイ選手のブラフも気に留める様子もない。
シンフォニーから攻撃し、名乗りを処理。その後、ノクターンでライフを攻撃する。
ライフから捲れたのは、フライハイ選手が喉から手が出るほど欲しい「極煌明星竜 イノセントスター」。苦虫を嚙み潰したようにNimU選手のプレイを見守るフライハイ選手。
NimU選手はそのままシンフォニーの起動効果をプレイ。チャージの名乗りと、トラッシュに落ちていた「ニノ&クシュル」を星界送りにし、ターンエンド。
続くフライハイ選手の後攻4ターン目。引いてきたのは「あがめよー。」と「真実を求めて」。
手札にだぶつく「あがめよー。」をリソースに置き、イグニッション。
ここで「緑風の天使 ガムビエルちゃん」をオーバードライブし2番スクエアに配置。ライフを確認し「ミリオネルメガイラ」をリソースにおいて回収する。
メインフェイズに入り、山札の上からアークゼクスが捲れることを期待し「あがめよー。」をプレイ。2枚のカードを捲るが、その中にアークゼクスはない。やむなく9番の新世界にパワーマイナスを振り除去する。
ここで「真実を求めて」をプレイし、リソースを7枚起こしたあと、もう一枚のあがめよー。をプレイするが…またしてもアークゼクスはない。
万事休すのフライハイ選手。
その除去効果にて、4番のロンドと6番の新世界を除去する。
アークゼクスが見えないフライハイ選手は、やむなく「白き幼竜イノセントスター」をプレイ。その効果で、ついに「極煌明星竜 イノセントスター」を引くことに成功するが、「闇夜に煌めく 姫君と竜」の【常】効果が重くのしかかる。
使えるリソースは残り2枚。闇夜があるため、スタートリソースの起動には3枚のリソースが必要となる。
なんとか打開策を探すため、場にある開闢、ガムビエルちゃん、幼竜を降臨条件のために破壊し、「退廃の神姫 ナトコ」を2番スクエアに降臨。
その効果でライフにライフリカバリーがあることを確認した後、ライフよりカードを2枚手札に加え、ナトコで3番のノクターンを処理してターンエンド。
2枚のリソースを残して、次のターンが返ってくることを祈る。
シンフォニー、闇夜、ナトコが残った盤面でターンが回ってきたNimU選手は、このまま勝ちに向けてプレイを進めていく。
イグニッションにて黒蒼穹をオーバードライブし、ソナタを6,9番スクエアに顕現すると、トラッシュの新世界を2枚回収する。そして残るチャージでイグニッションし、「会計士アルパイン」をオーバードライブ。そのまま9番スクエアに上書きして配置する。
そしてメインフェイズ、NimU選手は手札に隠し持っていた「ケット・シーの市場」をプレイ!無残にもフライハイ選手の使用可能なリソースを奪っていく。
こうなってしまったら、フライハイ選手はライフでなんとか耐えるほかない。
NimU選手は回収した新世界をそれぞれスタートリソースの起動効果で4,6番スクエアにプレイ。1枚黒蒼穹を星界より回収。2体の新世界のうち1体の起動効果で白蒼穹をプレイし、1番にノクターンを顕現、3番に好天を配置。
シンフォニー、ノクターンで攻撃。ノクターンの攻撃時効果でノクターンが消滅。その攻撃で、フライハイ選手のライフからは幼竜がオーバードライブ。
好天の効果を使用し白蒼穹をプレイ、空いた5番にノクターン、3番に好天を再度配置。好天で幼竜を処理し、ノクターンでライフへ攻撃。
ここでライフから捲れたのが「リバース・アルター イノセントスター」。
フライハイ選手、次のターンを何とかもぎ取ることに成功する。
しかしNimU選手は止まらない。
残るもう1体の新世界の起動効果で白黒蒼穹をプレイし、3番にシンフォニーを再度顕現。【ゼクステンド・ドライブ!】の使用も宣言し、2回の攻撃でフライハイ選手のライフを1点まで追い詰めた。
ライフから「ドローンリアクター サクラ」が捲れ、使えるリソースが9枚まで伸びたフライハイ選手。ここから何とか逆転を狙いたいが…
ここで訪れた、対戦時間終了のタイムコール。
フライハイ選手は、5分以内で相手のライフを実質5点もぎ取ることを余儀なくされる。
なんとか「極煌明星竜 イノセントスター」をプレイし、盤面の巻き返しを図るが、あまりに強固な盤面を築いたNimU選手のライフを削るに至らず。
ライフ差の確認により、NimU選手の勝利が決まった瞬間であった。
Round2 Win! NimU
お互い初の動画卓で緊張した中での試合だったが、自分のデッキの強みを押し付けることができたNimU選手に、軍配が上がった形となった。
フライハイ選手は逆に、アークゼクスを先にプレイさえできていれば、試合内容は大きく変わったかもしれないだけに、とても惜しい試合だった。
この場を借りて、この二人の新星の試合に拍手を。
このままNimU選手は勝ち上がることができるのか?
今後の活躍に期待しよう。
Round4へ続く。
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(C)BROCCOLI
前回のカバレージはこちらから。
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次回のウリエル杯は、「ウリエル杯5th」と題しまして、3人チーム戦で大阪で開催します。概要は、以下の通り。
・場所:プレイズ大阪日本橋本店
・規模:16チーム(8/16チームが受付済)
・形式:3人チーム戦
・参加費:6000円/1チーム
このカバレージを読んでゼクスをやりたくなったプレイヤーの皆様、今すぐチームを集めて参加登録しような!!!!!!!!!
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チームメンバーの募集には、以下のハッシュタグをお使いください。運営のほうでリツイートさせていただきます。
#ウリエル杯5thチームメンバー募集
宣伝終わり
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