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【永久保存版】ミルスペックを読めるようになろう

“ミルスペック”という言葉は聞いたことあるだろうか?
正式名称 (Military Specification)

又は“MIL規格”ともいう

説明しますと

MIL規格 (みるきかく、英: Military Standard) とは、一般的にアメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格を総称した表現である。
MIL規格として具体的には、アメリカ国防総省で制定するMIL仕様書(Military Specification)、MILハンドブック(Military Handbook)、MIL標準(Military Standard)のほか、連邦規格(Federal Standard)も含まれることが多い。
その対象は、複雑な武器システムからコーヒーメーカーや被服などの需品まで、あらゆる物品に及んでいる。
過度に細かい規定の存在や、過剰な品質要求、技術的内容の陳腐化などにより、公共調達の合理性を損ねているという反省の結果、1990年代には、多くの規格が、IPCへ移行され、以降、IPC[1]により規格の廃止及び継続的な内容の見直しが行われている。
(引用 MIL規格 - Wikipedia)

ほう、なるほど、意味ワカラン。
ってなるのは当然です

詳しい事は省きますが要するに軍の非常に厳しい基準にクリアしたものです。
それ故に、強度や機能性に非常に優れています。

因みに一般企業が軍物と同じ機能性の物を作ろうすると古着屋さんなんかで売っている値段ではまず作れないですね。

ではなぜ?古着屋などでこんなにも安く手に入ってしまうのか?
それは、最新モデルができて、既存モデルを使わなくてなった為、破棄するものをバイヤーが無償で貰って来ている為です。
なので、この機能性の物を破格の値段で手に入れる事が出来るのです。

ただし!当然ですが絶対数が決まってますので古い物になってくると俗に言う「プレミア」になってきますので結構な値段しますのでご注意を...

早速ミルスペックを紐解いて行きましょう。
まず、どこを見たらいいの?

”ラベル“と呼ばれているコレです。
ついてる所は物によってまちまちで身頃の裏に付いている物あれば、センターバック(後ろ身頃の中心)についてるものもあります。探せばすぐ見つかるかと思います。

さて、このミルスペック読めば何がわかるのか
いわゆるこれは服の“履歴書”みたいなもんです。
これを見ればどんな娘なのか一目瞭然。


(上記の写真は以前紹介した“black357”の物)

①サイズ

上記は【XS-XS】とありますが
手前が“着丈”で奥が“幅”です。(パンツも同様)
XS〜XLまであります。物によっちゃ1〜5の数字表記になってる物もあります。

②推奨の”身長”と”胸囲”

HEIGHT=身長・CHEST=胸囲を示します。(インチ表記)1インチ=25.4mmなので、こちらのジャケットは

・推奨身長150cm~160cm   ・推奨胸囲84cm~

となります。

③ストックナンバー

米国政府所管の物品に付与する管理番号で米国備品番号を意味します。


④物品名(正式名称)

COAT,HOT WEATHER BLACK 357

訳すと【温暖地仕様の特殊任務時のコート】となります

⑤仕様素材

このblack357の場合だと、ナイロン50% コットン50%

⑥国防兵站局発注番号

DSA(国防補給局)/ DLA(国防兵站局) / SPO(国防兵站庁発注番号)/ DSA(国防補給庁予算)/ DLA(国防兵站庁予算)/ その他DAAN / DAAK / SPMなど年代や契約機関により名称が変化します。続く2桁の数字が発注された年を示しています。

⑦納入メーカー

軍の委託を請けて製造したメーカー名を示します。このラベルの場合はUNICOR社製造の物ということになります。

⑧取り扱い上の注意

洗濯方法やこのラベルは剥がしてはいけないなどの注意書きが書いてあります

いかがだったでしょうか?

全ての物が今回紹介した記載方法とは限りません、年代等によっては記載位置や方法が変わってきますが基本的な見方は同じです。

ラベルの見方が分かれば、オリジナルなのか、レプリカ物なのかの見分けや、発注年(製造年)製造メーカーなどが解ります。またサイズ感を知ることで試着の手間が省けたりもします。

これでより一層、軍物を(マニアックに)楽しんで頂けると思います。

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